概要
リチャード・ビルラーがオーナーを務める民間軍事会社。
移民船団や各惑星の政府を取引相手とした金銭での依頼が主な事業で、平時はVIPの護衛や正規軍の補給等の後方支援を、契約先が戦時体制になった際は(契約が更新されれば)その防衛及び敵対勢力の排除を任務とする。
無論あくまで「民間企業」であるため、民間からの依頼も金さえ出せば引き受けるようで、作中だとマヤン島事変の映画撮影の際に当時の統合軍主力機VF-0にシルエットが近かったVF-25とパイロット数名を貸し出している。
上記の通り、各船団・惑星政府を取引先とするためその事業は文字通り「銀河規模」と非常に大きく、フロンティア船団や惑星エデンを始め、他の惑星や船団にも「支社」として拠点を置いている。
支社ごとにマクロス・クォーター級を母艦として配備しているほか、VF-25をはじめとする最新鋭機を保有(但しこれはフロンティア政府から機体の実戦テストも依頼されていた為で、組織全体での保有部隊は少数派とのこと)し、練度・士気共に良好な隊員にも恵まれており民間企業でありながらその軍事力は並みの新統合軍部隊を凌ぐ。
隊員は元軍人が多いものの基本的に「実力主義」の社風であるため、能力さえあれば学生や医者などの民間人も入隊可能。但し、機密保持のために所属している事は家族相手でも他言無用とする守秘義務が課せられ、普段は一般人としての生活を求められる。
そのことを配慮してか、組織も表向きには「SMS運輸」(星間運送業を営んでいたビルラー氏が護衛として雇った傭兵部隊が前身であるため)という偽りの名義を使用している。
組織内の制度は各隊員に階級が与えられるなど正規軍のそれに近いが、これは元軍人が多いからといった安直な理由ではなく明確に組織内での上下関係を定めるための規則であり、階級を省いて上官の名を呼ぶのは非礼とされるほど徹底されている。
この様な正規軍並みの規則を徹底して行っているからこそ、民間人上がりの隊員も少なくない中、正規軍部隊を圧倒する練度を誇ることに繋がっているのだろう。
契約次第では紛争等での戦闘も任務となるが、書類上は正規軍人等の「公務員」ではなく「民間人」として扱われるため、万が一戦死しても「殉職」ではなく「事故死」として処理され(このあたりの処遇は現実のPMC社員と同様)、上記の守秘義務によって遺族に正確な死因が伝えられることもない。
そのため、戦死しても「英霊」として軍人墓地に埋葬される等の栄誉は受けられず、回収できた遺体も一般市民同様に循環装置で天然資源として分解・再利用される。
所属隊員
マクロス・フロンティア支社
マクロス・クォーター
ジェフリー・ワイルダー:艦長(大佐)
スカル小隊
カナリア・ベルシュタイン:衛生兵(中尉)
ミハエル・ブラン:(少尉)
ルカ・アンジェローニ:(准尉)
ピクシー小隊
クラン・クラン:小隊長(大尉)
アポロ小隊(小説「マクロス・ザ・ライド」に登場)
ホセ・シュレイア:小隊長(大尉)
カタリーナ・ヴェルデ
エデン支社
イサム・ダイソン:(少佐)
ウロボロス支社
アイシャ・ブランシェット:支社長(特務少佐)
セフィーラ支社
リオン・榊:(少尉)
スカル小隊の頼れる仲間…って原作にいないじゃん!(by小太刀右京)
余談
ちなみに公式キャラクターソング『S.M.S.小隊の歌~あの娘はエイリアン~』というのもあるが、1番しかないにもかかわらずアンサイクロペディアに個別記事があるという実に酷い歌である。