Uボートとは?
ドイツ語の「U-Boot(ウーボート)」は「Unterseeboot(ウンターゼーボート、水の下の船)」の略語であり、潜水艦を意味する。本来のドイツ語では、U-Bootは時代・国籍を問わず全ての潜水艦を意味する言葉として使われているが、英語でU-Boat(ユーボート)と言った場合は専ら第一次世界大戦・第二次世界大戦時期のドイツの潜水艦を意味する言葉として使われる。
潜水艦の用兵には、さまざまなものがあるが、両大戦におけるドイツ海軍のUボートは、共に通商破壊を目的として使用された。ドイツ海軍は十分な水上艦戦力をもたないため、水上の制海権は絶えず英国側にあった。そのため、海上封鎖を水上艦では行えず、敵の強力な水上艦隊の勢力下でも作戦行動が可能な潜水艦が、この任に最適だと考えたのである。しかし、第一次大戦、と第二次大戦においては、連合国側は様々な対潜水艦戦略および戦術を展開し、最終的に旧型Uボートは劣勢に追い込まれていった。
ドイツ海軍も手をこまねいていたわけではなく、水中での高速性能を追求し、水中最高速度19ノットに達したXXI型などを建造したが、初期不良対策に手間取ったり燃料不足に悩まされ、これといった活躍はできなかった。ただこのXXI型などの水中高速潜水艦は戦後の東西両陣営の潜水艦の手本となっており、着眼点は間違っていなかった。
終戦時に任務に就いていたUボートのうち、156隻がドイツや連合国、中立国の港に入港し降伏したが、221隻が連合軍への引き渡しを拒む乗員の手によって自沈させられた。
第一次大戦では、約300隻が建造され、商船約5,300隻を撃沈する戦果を上げた。第二次大戦では、1,131隻が建造され、終戦までに商船約3,000隻、空母3隻、戦艦2隻を撃沈する戦果をあげ、引き換えに849隻のUボートの損失を出した。
戦争期間中にUボート部隊には40900人員が投入され、そのうち28000人が死亡し5000人が捕虜となった。
主なUボート
第一次世界大戦時
第二次世界大戦時
大戦後
関連作品
映画
Das_Boot: 1981年に公開された西ドイツの戦争ドラマ・映画
U-571:2000年制作のアメリカ映画
特撮
じゃあまん探偵団魔隣組: 1988年に放送された東映不思議コメディーシリーズの探偵団シリーズの第2作。主人公たちの秘密基地がドイツのUボートである。
ゲーム
艦隊これくしょん:U511を元とした擬人化キャラクター「U-511」、接収艦UボートUIT25を元とした「UIT-25」が登場する。
戦艦少女:U47、U81、U96、U1206、U156、U505、U1405を元とした擬人化キャラクターが登場する。
アズールレーン:U81を元とした「U81」を筆頭に現在11人が実装されている。
詳しくはUボートを参照されたし。
最終戦艦withラブリーガールズ:U81、U511、U552、U995を元とした擬人化キャラクターが登場する。