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PROMETHEUS

ぷろめてうす

「プロメテウス」とは、映画監督であるリドリー・スコットが指揮を務めたハリウッド映画である。配給は20世紀フォックス。ジャンルはSF映画。同監督のパニックSFホラー映画である「エイリアン」の前日譚にあたる。
目次 [非表示]

人類はどこからきたのか


概要

主人公らが人類の起源という究極の謎の答えを求めて宇宙へ旅立つという、SF映画。タイトルはギリシャ神話に登場する、人類にの使い方を教えたためにの座を追われ永遠の苦しみを味わうことになった神・プロメテウスから採られた。

エイリアン』に繋がる作品であるが、実はそこまで結び付けられている訳ではない。エイリアンシリーズお馴染みの雰囲気やあのクリーチャーなど、繋がりを窺わせる所はあるものの、舞台となる星が違う(エイリアンでノストロモ号が降りた星はLV-426。今作でプロメテウス号が訪れた星はLV-223)、シチュエーションが繋がらない(操縦席に座ってミイラ化していたスペースジョッキーと今作のラスト)など矛盾する点が多く、独立した作品という感じが強い。


製作は徹底した秘密主義の下で行われた。


ストーリー

2089年、考古学者であるショウとホロウェイはどこかにある古代遺跡から星図を発見する。その構図は異なる複数の古代文明で見つかった星図に共通するものであった。そしてその星は遥か彼方の宇宙に存在していた。


巨大企業ウェイランド・コーポレーションは人類の起源は宇宙にあるとし、ショウら選りすぐりの科学者宇宙飛行士からなる調査チームを結成。宇宙船「プロメテウス」に乗り込み星図の示す太陽系の衛星を目指して出発した。


2093年、目的地である衛星「LV-223」に到着した乗組員は今回の調査の目的について説明を受け、早速「クリスマスプレゼント」である謎の遺跡に突入。そこで明らかに人造物である機械や施設・謎の容器らしき物体・ホログラフィック映像・そしての形をした異星人「エンジニア」の死体を発見する。死体の首の部分を船内に持ち込み検査したところ、このエンジニアのDNA人間と全く一緒だと判明する。そして翌日、調査隊の2人が行方不明となってしまう。

調査隊は行方不明者の捜索を開始するが、突如としてホロウェイの容体が悪化する。そんな中、遺跡の最深部にあるものが発見される。


登場人物

エリザベス・ショウ

今作の主人公。考古学者。両親共に考古学を研究しており、は幼い頃に亡くなり、は研究中の事故で死亡している。

恋人のホロウェイと共に人類の起源について研究し世界中を駆け巡っている。世界中の遺跡で見つかった壁画の共通点から、人類の起源は宇宙にあると結論を出し、プロメテウス号に乗船する。


エイリアンシリーズの主人公・リプリーよりは女性らしい。しかし、漢らしさは彼女譲りであり、自ら麻酔を打って腹を切り寄生生命体を取り除く・手術後にもかかわらずその後の調査に同行し異星人と戦う、という凄まじい行動を見せている。


最終的に唯一の生存者となり、地球へのメッセージを残した後、人類を産み出した「エンジニア」の母星に向けて旅立った。


チャーリー・ホロウェイ

考古学者。ショウの恋人。ショウの最大の理解者でありパートナー。人類の起源を探すための遺跡調査を繰り返すうちに、人類の起源は宇宙のある衛星にあると確信する。そしてショウと共にプロメテウス号に乗り込む。


気遣える男。デイヴィッドと哲学的な話をしたり冗談を言ったりもしている。


中盤で遺跡内で発見された黒い液体(細菌兵器)の実験体にされ、知らぬうちにデイヴィッドに液体を飲まされてしまう。行方不明者捜索中に発症し、細菌に蝕まれ助からないと悟ったホロウェイは船内に運び込もうとするショウを振り払い、火炎放射器の炎で焼き殺された。


デイヴィッド

ウェイランド・コーポレーションから派遣されたアンドロイド。ウェイランドから実の息子として教育されており、あらゆる学術に精通している。なんと宇宙人と会話まで出来る。また、ホログラム映像を見ただけで宇宙船の操縦方法を覚えるなど、高い知能と技術力を持つ。映画を鑑賞したりバスケをしたり笑ったりと、人間に近い行為もする。しかし、アンドロイドなので心は無く、自身もそれを理解している。


ホロウェイを細菌兵器の実験体にして死ぬ原因を作る・ショウの心の傷を抉るような発言をしたりと、1作目のアッシュに近い役割。こちらはちょっと人間臭い。あとイケメン。


終盤でエンジニアに首を引き千切られるがまだ稼動しており、ウェイランドの死を看取っている。また、ショウに情報を送ってサポートし、宇宙船を操縦出来ることが幸いしてショウに助けられ、ちょっと違うが生存者の一人となった。


キャプテン・ジェネク

宇宙調査船・プロメテウス号の船長。ガタイの良い黒人男性。調査にあたりウェイランド社から雇われた。適当な性格であるが面倒見が良く、宇宙船の操縦技術は確か。部下からも信頼されており、慕われている。正義感や倫理観も持ち合わせている。

女好きでもあるようで、ヴィッカーズを誘ってベッドインしている。


エンジニアと衛星「LV-223」について自分なりの推測をしている。また、遺跡の正体がエンジニアの宇宙船だということにいち早く気付いた。


飛び立とうとする宇宙船を見てLV-223から逃げようとするがショウの頼みとエンジニアの目的を知り奮起。プロメテウス号で宇宙船に特攻し命を散らした。


メレディス・ヴィッカーズ

ウェイランド・コーポレーションから派遣された調査プロジェクトの責任者。ウェイランドの実の娘であり、この調査の本当の目的を知る人物。ただし、ウェイランドが乗船することには最後まで反対していたらしい。遺跡に立ち入ることはせず、プロメテウス号からの指揮を担当している。ウェイランドからの命令第一であり、ショウに圧力を掛けたこともある。


常に冷徹な表情だが、1度だけジェネクとの会話で笑ったことがある。また、ウェイランドの死を看取った時は悲しそうな表情をした。


飛び立とうとする宇宙船と特攻しようとするジェネクらを見捨てて、半ばパニックになりながらプロメテウス号から脱出。しかし、結局墜落する宇宙船の下敷きになるという最期を迎えた。


悪役寄りだが、乗員全員の安全のためにホロウェイを焼いたシーンでは明らかに彼女に分があり、一概に悪党とは呼べない。むしろ1作目でノストロモ号にケインを入れようとしなかったリプリーを彷彿とさせる。


ちなみにノベライズ版ではエンジニアの残した大気浄化システムに興味を持ち、それらが生み出す天文学的な収入に期待を寄せるなどわかりやすい小悪党になっている。


ピーター・ウェイランド

宇宙開発まで行う世界的大企業ウェイランド・コーポレーションの社長。ありとあらゆる物を手に入れた権力者だが、既にヨボヨボに年老いており、死が目前にまで迫っていた。死の恐怖から逃れ永遠に権力を握り続けるべく、人類の起源たる創造主に出会い不老不死になろうと目論む。プロメテウス号に乗り込んでいることは1部を除き他の調査隊には知らせておらず、世間には死んだということにされている。


動くこともままならない体にムチ打ちようやく念願の創造主・エンジニアと出会うが、皮肉にもこの創造主によって殺されてしまう。


エンジニア(Engineer)

今作に登場する人間とよく似た体格の異星人。エイリアンシリーズで遺跡の背景の彫像などで映されていた通称・スペースジョッキーと呼ばれていた奴らである。特徴的な象の鼻のような外見はバイオスーツによるもので、中身はスキンヘッドの人間型生命体である。

衛星・LV-223に宇宙船・謎の物品と死体を残していった。この衛星はあくまで1拠点で母星は別にある。遺伝子構造は人類と同一。しかし、人類よりも遥かに頑健な生命体であり、平均身長2m以上の巨躯に、強靭なアンドロイドのボディを素手で引き千切る膂力を有する。

ジェネクの推測によると、この衛星は生物・細菌兵器を開発・生産するための拠点で、ここに居たエンジニアは自分たちが作り出した兵器によって全滅したとのこと。

地球人類の創造主であるが、何らかの理由で人類の抹消を決定し地球に黒い液体を持ち込もうとしていた。一度は人類を創った彼らがなぜ途中から目的を変更したのかは不明。


トリロバイト

意味は「三葉虫」。恐らく成体の背中が三葉虫のように節がついている事が由来だと思われる。

黒い液体に感染したホロウェイとショウが性交した結果誕生した生物。

不妊のはずのショウの体内で爆発的に成長したが、あわやという所で強引な手術により取り出された。短期間でさらに巨大化し、終盤でエンジニアに寄生する。幼体の外見はどう見てもイカ。しかし、成長したトリロバイトは巨大なニチリンヒトデとフェイスハガーを足して2で割って3をかけたような化け物である。巨大な触手でエンジニアを捕獲した後、裏側にある開口部が開き小さい触手が射出、エンジニアの顔面を固定した後牙が生えた口から太い産卵管のようなものをエンジニアの口めがけて射出してディーコンの卵を体内に産み付けた。


ディーコン

トリロバイトに寄生されたエンジニアの身体から誕生した生物。三角のとがった頭が特徴で、ディーコン(補祭)の名称もそれに由来する。不完全ながら口の中にさらに飛び出す口を持っており、エイリアンを彷彿とさせる外見である。


余談

  • エイリアンでノストロモ号が降りた星であるLV-426と、今作でプロメテウス号が訪れた星LV-223に関して、旧約聖書レビ記(leviticus)4章26節は罪を犯した場合に神に生贄を捧げる手順についての記述であり、同じくレビ記22章3節の記述は「彼らに言いなさい、『あなたがたの代々の子孫のうち、だれでも、イスラエルの人々が主にささげる聖なる物に、汚れた身をもって近づく者があれば、その人はわたしの前から断たれるであろう。わたしは主である』」という各作品を連想させるものになっている。

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