ヒネラー「これこそ私の科学が生んだ傑作中の傑作!その威力存分に味わうがいい!!」
登場話数:第51話(最終話)「つかむぜ!俺たちの卒業証書」
概要
見た目こそロボットそのものであり、背面には変形前の名残を留めるかのように巨大な円盤状のパーツも背負っているが、その実態はDr.ヒネラーと一体化した生命体であり、当のヒネラーをして「神の手が生み出した最高の生命体」と自賛する、ネジレジア最後にして最強の戦力でもある。
武器として、両肩から生えている触手と馬上槍のような形状の剣を駆使し、剣からはビームを放つことも可能。さらに前述の通り生命体であることから、ボディの一部分を破壊されても即座にその部位を元通りに復元するという、驚異的な自己再生能力を持つ。
作中での動向
メガレンジャーの活躍でユガンデとシボレナを倒され、全戦力を失ったヒネラーは怪人態へと変貌を遂げ、単身メガレンジャーや久保田博士への復讐を果たそうとする。しかし自身の身体の不調により、怪人態から元の姿へ戻ってしまったのを受け、デスネジロと一体化する形で繰り出したのがグランネジロスであった。
迎え撃つメガボイジャーが、直前のI.N.E.T.月面基地の崩壊に巻き込まれた影響で性能が通常の7割まで低下していることもあって当初から優位に立ち、必殺のボイジャースパルタンも再生能力をもって無効化。さらにメガレンジャーを迫害する世間の態度を持ちだして揺さぶりをかけ、メガボイジャーの左腕を落とすのみならずメガレンジャーの変身さえも解除させる等、死期の迫るヒネラーの強い執念も相まって一時はメガレンジャーを絶体絶命の窮地に追い込んだ。
しかし、戦場が諸星学園高等学校の付近へと移ったことで、クラスメイト達からの応援に勇気づけられる形でメガボイジャーも反攻に転じ、体当たりで剣を落とされた上にその剣で大ダメージを負わされてしまう。
加えて長時間に及んだ戦闘は、ヒネラーの身体に限界を迎えさせる結果となり、最早これまでと悟ったヒネラーは、メガレンジャーを道連れにせんと自爆装置を起動させてメガボイジャーに組み付くが、対するメガボイジャーも周囲に被害が及ばぬよう空高く跳び上がり、そのまま両者は空中で爆発四散。ヒネラーもまた爆散するグランネジロス、そして憎きメガレンジャーと運命を共にした・・・かに思われたが、間一髪のところで健太達は再変身してサイバースライダーで脱出しており、無事に生還を果たしていた。
そのことを知る由もないヒネラーの死と共に、メガレンジャーとネジレジアとの長きに亘る戦いもまた、ここに終わりを告げたのであった。
また、爆散の際にビビデビも巻き込まれていたことが、星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャーで明らかとなっている。
備考
円盤状の拠点が変形し、巨大戦力となるというこのグランネジロスの構造は、皮肉なことにヒネラーこと鮫島博士のかつての友たる久保田博士が開発した、ギャラクシーメガと何ら変わらないものだった。
唯一の違いは、ギャラクシーメガにはメガレンジャーを助ける多くの人々が乗っているのに対し、グランネジロスにはヒネラー一人しか乗っていない点である。
デザインは下条美治が担当。制作サイドからのとにかく「カッコいいヤツを」との注文を汲む形でデザインが起こされているが、ネジレジアに共通する「ネジレ」の要素は「もう面倒臭いからいいかな」ということで、胸の辺りの意匠に多少盛り込まれるに留まっている。
『メガレンジャー』の英語版ローカライズ作品『パワーレンジャー・イン・スペース』にも、タンケン・シュタインの名義で登場、日本語吹替版では鳥海浩輔が吹き替えを担当している。
前述の通り決戦兵器であった原典とは異なり、同作では自動車(AMゼネラル・ハンヴィー)への変身能力を持つ一般怪人という位置付けであり、レンジャー達を次々砂漠へと転送しピンチに追い込むなど、その能力や目的も大きく相違しているものの、メガボイジャーと戦闘に及びこれを大破に追い込んだ点は共通している。
関連タグ
デズモゲヴァルス:『爆竜戦隊アバレンジャー』に登場する巨大戦力の一つ。敵組織本拠地が変形した作品上のラスボスであり、戦隊を道連れにしようとして失敗した末路等複数の共通項を有する
エグゾス・スーパーストロング←Dr.ヒネラー/グランネジロス→ゼイハブ船長/地球魔獣