概要
社会の主流の文化(メインカルチャー)や古典的文化(ハイカルチャー)とは異なるマイナーな文化のこと。サブカルと略されることもある。
日本におけるサブカルチャー
本来のサブカルチャーとは、貧困層や少数民族集団、LGBTなどマイノリティ特有の文化を指していたものであるが、1980年前後に日本にこの言葉が渡ると意味が変わり、若者文化のうち、アニメ・特撮・ロック・レゲエ・ヴィジュアル系・ガロ系漫画・オカルト・現代アート・実話/実録/暴露系などのように支持者が一部の若者に限られている(いた)ものを指すようになった。
アニメ・コミック・コンピュータゲームなどの「オタク」文化(特に萌え系)は日本のサブカルチャーの代表として扱われることもあれば、その他の「サブカル」と対立的に論じられることもある。これについては、「オタク」がもともと蔑称であったことと埼玉某重大事件の影響が大きい。1980年代から現在に至るまで、両者の支持者や作り手はしばしば重なっており、実態として「オタク」と「サブカル」は必ずしも対立的存在とは言えず、90年代生まれ以降の世代は前世代であれば「サブカル」を称したジャンルの範疇であっても「オタク」呼ばわりに抵抗がないことが多い。
21世紀に入り、1980〜90年代に成人したオタクたちはその趣味を持ったまま年齢を重ね、かつて「サブカルチャー」であったオタク文化はメインカルチャー化してしまった。フィギュアやコスプレ、メイドカフェなど過去にはオタクにのみ支持されていた文化も一般化してしまっている。
代表的なマニアック漫画雑誌
青林堂『月刊漫画ガロ』(1964年~2002年休刊)
青林工藝舎『アックス』(1998年~)
虫プロ商事『COM』(1967年創刊~1973年休刊)
太田出版『マンガ・エロティクス・エフ』(2001年~2014年休刊)
エンターブレイン(現KADOKAWA)『月刊コミックビーム』(1995年~)・『ハルタ』(2008年〜)
小学館『月刊IKKI』(2003年創刊~2014年休刊)
講談社『月刊アフタヌーン』(1986年創刊~)
関連タグ
Re:CREATORS ぱすてるメモリーズ 逆転世界ノ電池少女:サブカル作品が題材となっている作品。