間久部緑郎 アダ名はロック
宇宙人のように あたまがよく
ネコのように しゅうねんぶかく
ヘビのように ざんにんな心のもちぬしです
━━『バンパイヤ』
ロック・ホームの別名
この名称での初出は「バンパイヤ」。
この作品における事実上の主人公というべき存在で、
現在でいうアンチヒーローの先がけともいうべきキャラクター。
非常に狡猾で冷酷。自らの目的のためにあらゆるものを利用し、人間をその手にかける時も全く躊躇しない。巧みな変装術と明晰な頭脳により様々な悪事に手を染める様はまさに悪党であるが、幼少期からのただひとりの親友である西郷風介にだけは手をかけることを躊躇い、やむなく西郷を殺害するに至った時はその遺体にすがって号泣するなど、一切の情がないわけではない。
劇中では獣に変身する能力を持つ「バンパイヤ」の少年トッペイを利用し、孤児であった自分を拾って育ててくれた大西家の令嬢、大西ミカを誘拐させ多額の身代金を得る。
そしてひそかにミカを殺害。更に養父母である大西夫妻をも事故に見せかけて殺害し大西家の屋敷も財産も自分のものにしてしまう。
大西家の屋敷をアジトとしてバンパイヤ達に提供、彼らによる人間の文明を破壊する計画「バンパイヤ革命」に協力をしつつその計画を利用して自分が世界の支配者になろうと画策した。
三人の老婆の予言で「人間にも獣にも倒されることはない」と言われており、恐れるものは何もなかったが間久部の支配を脱したトッペイの活躍、ヒゲオヤジこと私立探偵伴俊作の活躍によってその計画を阻まれ、最終的には「人間でも獣でもない」幽霊や幻覚に襲われ海へと没した。