「目先の勝利に興味はないよ――僕たちが目指すものはもっと、はるか先にあるのだから」
CV:佐藤拓也
人物像
私立聖鳳学園の高等部3年生。生徒会長の他、模型部の部長も務めている。17歳。身長180cm。
実家が大手塗料メーカーを営んでおり、使用人を雇える程に裕福。物腰の柔らかい美青年とあって、女子生徒のファンも多い学園のアイドル的存在。模型制作の技術も抜きん出ており、ゴンダ・モンタらからも尊敬の念を受けている。父親は学園の後援会長をしており、模型部が所有するバトルシステムもタツヤの父が寄贈した物。
父の後を継ぐべく幼いころより勉強漬けの日々を送っていたが、7歳の夏休みに訪れた避暑地で、不動産業経営者の息子であるサツキ・トオルと出会い、彼と友情を結んだ事からガンダム作品、そしてガンプラバトルにのめり込んでいった。
中学時代には父親からガンプラ禁止令を出された上でイギリスのロンドンに留学しており、そこでイオリ・タケシと邂逅を果たし、父の言いつけを破り再びガンプラに興じるようになった。
また、PPSE社のアラン・アダムスとも交友を持つ。
ガンプラバトル選手権の世界大会にも出場した経験の持ち主で、「紅の彗星」の異名を持つ。
普段はクールで物静かな性格だが、バトルにかける情熱は人一倍であり、ガンプラバトルの際には髪を荒くかき上げ、性格も一変する(これはイオリ・タケシとのバトルで顕になった癖のようなものである)。
一時期離れていた時期があるとはいえ、ガンプラバトル黎明期からのファイターであり、様々な有名ファイター、更には歴代ガンダム作品の登場人物を相手にした脳内戦闘で技量を磨いており、相手の動きの見切りや狙いの正確さも一級品。
対戦するガンプラの出来に好感を覚えれば、相手の損傷を抑えてサレンダー(降参)させるだけの判断能力も持ち合わせる。
強敵との対戦に飢えており、燃え上がるようなバトルができる相手には激しい操縦テクニックを発揮する。
恩師であるタケシの息子であるイオリ・セイのビルダーとしての技術に惚れ込んでおり、彼のガンプラを操ったというアリーア・フォン・レイジ・アスナに興味を示す。ガンプラバトルに興味の無かったレイジを対戦で圧倒することで焚き付け、選手権に引き込んだ。
セイ、レイジとは選手権で改めて雌雄を決すると宣言し、良きライバル関係を築くも、選手権予選の最中にアランから「名人が倒れた」という報せを受け、「名人」の名を襲名すべく準々決勝を辞退してPPSE社へと向かう。しかし、二人との約束を果たせなかった心残りから、決着を着けるべく決闘を申し込み、本気の勝負を演じた。
その後、三代目「メイジン・カワグチ」としてPPSE社のワークスチームに所属。主催者特別枠で世界大会へと出場し、向かうところ敵なしの活躍を見せている。
戦歴
使用するガンプラはHGUC高機動型ザクⅡをベースに改造したザクアメイジング。
かつてHGUCνガンダムを改造したνガンダムヴレイブでガンプラデビューを果たし、トオルから友情の証として受け取った複合武装「マーキュリーレヴ」を装備して愛機としていた。
ガンプラビルダーとしても優秀で、スケールモデル製作で培った技術を活かし、「リアル」に拘った改造や塗装テクニックを用いてガンダムの世界観を再現したガンプラ制作を得意とする。
一方で、メイジンとして選手権に出場するに際してはユウキ・タツヤとしての拘りを捨て、アランたちPPSE社のチームが組み上げたケンプファーアメイジングを使い、高い性能を遺憾なく発揮したスマートな戦いを見せている。
射撃戦、格闘戦双方に秀でるが、ファンネル等のオールレンジ兵装は「地に足がついていない感じがする」という理由で不得手としている(但し、外伝「A」で描かれた幼少期の話であり、現在もそうであるかは不明)。
またνガンダムヴレイブ作成時に現用兵器を参考にディティールアップした経験からスケールモデルにも造詣が深く、部室には彼が制作したと思われるスケールモデルが展示されており、ザクアメイジングの装備にもその趣味が遺憾なく発揮されている。
なお劇中ではザクウォーリア、ジャスティスガンダム、ドムトルーパー、レジェンドガンダムなど機動戦士ガンダムSEEDシリーズのガンプラとの交戦率が高く、これらを尽く撃破しているが、幼少期にはトオルのストライクガンダムに一度も勝つ事が出来なかったという過去も持つ。