概要
鳥綱コウノトリ目ハシビロコウ科に属する。漢字表記は「嘴広鸛」。
ビクトリア湖など、大きな湖がある地域に棲息している。翼を広げた幅が2m、身長が1.2mにもなる大型の水鳥。
肉食性であり、野生ではハイギョやナマズなど動きの鈍い魚類を好んで捕食する。
近年、ビクトリア湖にナイルパーチ等の外来魚が移入され、彼らの餌となる魚の稚魚を食べてしまう為、ハシビロコウの個体数は激減傾向にある。
特徴
「動かない鳥」と言う渾名は彼等が餌の魚を狙う時、身じろぎもせずにずっと立ち尽くす姿から名付けられた。
また、胴体に比べ割と大きい頭部や険しい目つきから、一見したときのインパクトは他の鳥類の追随を許さない。
ペリカン目の鳥の特徴として、基本的に鳴かない。
仲間同士で意思疎通を図る時は嘴を素早くカタカタ鳴らす(クラッターリングと呼ばれる)。
日本でも一部の動物園で見る事が出来るが、絶滅危惧種に登録されている貴重な鳥である。
見かけは猛々しいが、飼育員の人に餌貰って懐いてる様子は結構愛嬌がある。
最近まではコウノトリ目に分類されていたが、最新の学術調査により、ペリカンに近い事が判明し、ペリカン目に分類されるようになるが、一部では到来のコウノトリ目を扱う場合がある。
インターネット上での扱い
「クールだけど怒らせると怖そう」「絶対裏で何人か殺してる」と、見た目のインパクト(特に正面)だけでどこかダンディで危険な香りを醸し出しているため、あの首相閣下や法王猊下と同じく「あまり私を怒らせない方がいい」というセリフが良く似合う。
が、現実は絶滅に向かう鳥であって、決して強者ではないのだ。