419系とは、1998年までJR九州で活躍していた近郊形電車である。
魔改造
419系は、元々、583系特急形電車であった。のだが、新幹線延伸に伴い、夜行列車の需要が減少。編成が有り余っていた。そこで、日本国有鉄道で、583系を近郊形に改造するという脅威の計画が実行に移された。おそらく日本鉄道史上最古の魔改造だろう。
主な改造
扉の増設
種車は扉が折り戸が一つだったが、改造時に後ろに一つ折り戸が追加された。が、近郊車としては前例がないほど狭く幅はわずか700mmである。
戸閉回路の変更
これにより、全ての運転台から扉を操作できるようになった。
一部窓を開閉可能に
種車は開閉不可能であったが、片側3枚を4分割ユニット窓にして、混雑時の換気の面を良くした。なぜ片側3枚のみかというと、元々冷房が付いていたから。
中間車に運転台を増設
種車の中間車の妻面を片側撤去。運転台を溶接し、中間車を改造。しかし、妻面がそのままだったため、あの食パン列車の異名が付いた。
今は・・・。
現在はJR東日本とJR九州では運用から撤退。静態保存されている車両もいる。だが、JR西日本は違った。同社では、車両に延命工事を行い、いまだ元気に走っている。