概要
CV:小西克幸
八軒勇吾の兄にして、彼の学業コンプレックスの一因。弟と対照的に体格が良い。
飄々とした風体に寄らず学業優秀であり、東京に出て東京大学を「難しくない」の一言で済ませて合格してくるという要領の良さを持つ天才肌。明朗で人当たりも良いため馴染みやすい性格をしているが、その感性自体にやや天然ボケの傾向があるため、常人の感覚とズレがある。のらりくらりしていると思えば時折鋭い指摘をすることもある。
その要領のよさは八軒のクラスメイト達の学力を向上させる間接的な要因となった。
弟と同様に鋭い味覚センスを持つ一方、壊滅的に料理ができない。そのくせバイトに行ったラーメン屋の味に惚れてその店に大学を辞めて弟子入りし、現在はラーメンの師匠に「新しい食材を探して来い」と修行にかこつけて店を追い出されてしまった。その後スーパーカブを乗り回し勇吾のいるエゾノー近辺をふらふらとしている所で彼と再会する。
夏祭りの時はその壊滅的な料理の腕で空腹のエゾノー生徒達を撃沈させた。以来「殺人焼きそばの人」と恐れられている。料理の段階で何か異物が混入するとかではなく、純粋にマズさだけで人を人事不省に陥らせる。さらにカップラーメンすら不味く作れてしまう。自分の料理センスのなさは一応自覚している模様。
勇吾は多少の苦手意識を持っているが兄弟仲は悪くはなく、勇吾は慎吾の面倒見の良さに救われている。そして父親とは弟同様に相当折り合いが悪いらしく、そもそも大学を辞めた理由も父に対する「嫌がらせ」と述べている。
後に唐突に結婚した。稚内の宗谷岬で行き倒れていたところを、ロシア人女性・アレクサンドラに助けられ、彼女と意気投合してそのまま入籍。フリーダム過ぎである。
結婚したのでさすがに報告せねばと正月は実家に帰省し、両親に報告。現在は札幌にアパートを借りて、妻の勧めでインターネット家庭教師の仕事を始めた(五教科を担当。妻も一緒にロシア語を教えている)。中退はしたが「東大現役合格」というブランドもあって着々と顧客が増えつつあるらしい。