概要
ゲーム中でも実際にしばしば起こる状況。
というのも、遠征では軽巡1の編成が必須な場合が多く、弾薬の消費が少ない天龍型は遠征にうってつけなのである。
(誤解されがちだが、燃料の消費は平均レベルである。睦月型駆逐艦のようなもの。)
引率していく園児もとい駆逐艦には、第六駆逐隊が描かれる事が多い。
これは第六駆逐隊自体の人気の高さと、第六駆逐隊全員と天龍田でちょうど艦隊6人の枠が埋まるということがあろう(ただしゲームとしては、同じ低弾薬消費タイプである睦月型駆逐艦と組ませる方がより効率が良い)。
公式でもこの組み合せは認知されており、小説『一航戦、出ます!』では、6人が遠征中に深海棲艦に遭遇する場面が描かれ、コンプエース連載の漫画『水雷戦隊クロニクル』では、天龍・龍田の両名が第六駆逐隊の面々を指導するストーリーとなっている。
なお、天龍はそこそこ難易度の高い戦闘任務の必須要員のため、任務達成を考えると改造したくなるところなのだが、改造後の天龍型は一般的な軽巡洋艦(改造前)と同じ燃費になってしまう為、個性が薄くなってしまう。
園長適正があるのは、(戦闘任務で要求されないため)改造しないで使い続けても良い龍田の方である。
史実における天龍型と第六駆逐隊
ちなみに、開戦時に実際に第六駆逐隊を指揮していた第一水雷戦隊旗艦は天龍ではなく阿武隈。
というのもWWII当時には天龍型は小型過ぎて旧式化著しく、とくに指揮通信能力が欠如していたため天龍型のみで第一八戦隊を形成していた。早い話が隔離である。さらに言えばロンドン条約失効直前に日本は天龍型を廃艦とし代艦として1万トン級軽巡洋艦の建造を英米に通告しており、実際に起工されている……がこれは実は軽巡洋艦とは名ばかりの艦で、条約失効によりその本来の姿で完成することになった。利根型である。
1944年に阿武隈が喪失したため、同様にすでに相方を失っていた龍田を旗艦として第一一水雷戦隊が編成され(この頃にはもう天龍型が旧式などと言う贅沢は言っていられなかった)、第六駆逐隊はこの傘下に配属される。このときは第六駆逐隊もすでに暁が戦没していた。
しかしこの編成だった時期もごく僅かで、雷・電・龍田とも戦没し、響を残して全滅した第六駆逐隊も解隊となった。
時は流れて
帝国海軍を受け継ぐ現代の海上自衛隊には、天龍の名を受け継ぐ『訓練支援艦てんりゅう』が在籍する。
くろべ型の拡大改良型として平成12年3月に就役し、今日も元気に駆逐艦(護衛艦)たちに訓練をつけている。
ちなみに同型艦はなく、妹の龍田の名を受け継ぐ艦船は自衛隊には存在しない。