概要
Ζ計画に基づいて開発されたΖガンダムの発展機。
変形機構をメタスに準じたものに改めた事で複雑だった可変機構を簡略化し、生産性や操縦性を向上させている。
性能的にも同時期に開発されたモビルスーツと比較しても遜色無く、十分実用レベルに達していた。
飛行形態は空間戦闘に特化した形態となっており、大気圏突入能力および大気圏内の飛行能力が省略されているが、Ζガンダムに因み便宜上ウェイブライダー形態と呼ばれることが多い。加速性能も高く、航宙戦闘機として良好な性能を持つ。
主なパイロットはケイ・キリシマ、トラヴィス・カークランド。
グリプス戦役後、財政的に逼迫していたエゥーゴ上層部の意向により、さらに多機能なΖΖガンダムの開発が優先された為に開発計画は凍結されるが、第一次ネオジオン抗争に於いて試作機が宇宙での戦力の要としてエゥーゴによるアクシズ攻撃作戦に用いられた。
第一次ネオジオン抗争後はアナハイム社にて保管されていたが、アナハイムにパイプを持つトラヴィスが裏から手を回して横流しさせ、個人所有の機体として運用した。
また、宇宙世紀0095年に本機のコンセプトを流用した可変式量産型MSリゼルが開発され、連邦軍で制式採用されるなど、その機体性質は良好であった事が伺える。
武装はビーム・ライフル、メガ・ビーム・ライフル、ビーム・サーベルを標準装備とする。また、百式、リック・ディアス等で運用されたクレイ・バズーカを背部に二基装備可能。
また、ウェイブライダー形態では機体各部のジェネレーターとメガ・ビーム・ライフルを直結させることによって、エネルギーチャージを十分行うことができ、ハイパー・メガ・ランチャーに匹敵する威力を発揮するとされている。
機体データ
型式番号 MSZ-008
頭頂高 18.3m
本体重量 31.1t
全備重量 69.7t
出力 2,130kw
推力 114,300kg
センサー有効半径 14,000m
装甲材質 ガンダリウム合金
武装 ビーム・サーベル×2
メガ・ビーム・ライフル
ビーム・ライフル
クレイ・バズーカ×2