データ
登場作品:『ウルトラマンダイナ』
第38話『怪獣戯曲』登場
別名 | バロック怪獣 |
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身長 | 65メートル |
体重 | 5万千トン |
出身 | 『怪獣戯曲』の物語の中 |
概要
ドイツ語で奇跡や不思議という意味の名を持つ劇作・家鳴海浩也が現実世界を演劇空間に見立て、自作『怪獣戯曲』の人類滅亡という大団円を実現させるために錬金術により生み出した魔法生物的な怪獣。
旧約聖書で語られるバベルの塔に怪獣の頭と足と尻尾、そして細長いドリルのような槍状の腕を付け足したかのような姿をしており、『歪んだ真珠を馬の糞と共にフラスコに入れ、40日間、華氏451度で熱し、更に40週間、物語の血、肉、骨格と共にマンドラゴラの根を与え続ける』というホムンクルスを生み出すためのような工程法製造された。
『空間を捻じ曲げる能力』で相手を翻弄するほか、体全体、または腕の先端の身をワープさせて対象、物質を貫く戦法を得意としており、ガッツイーグルのビームやダイナのソルジェント光線も無効化出来る程に強固な体表面を誇る。
当初はブンダーの塔とも呼称される塔の姿で街の市街地に降臨し、その後海浩也の脚本通りに怪獣の姿になり、台本通りの結末へと人類を誘うべく大暴れする。
最後は登場したダイナと互角以上の戦いを繰り広げるが、自前の『空間を捻じ曲げる能力』の使い方を誤り、自分で作り出した自身の虚像に惑わされた挙句、自らの腕で自分自身を刺し貫いて自滅するという特撮史上まれにみる情けない最期を遂げてしまった。
ちなみに家鳴海浩也は当初、ダイナを登場させてブンダーが倒される結末を描いていたが、その安易なストーリーが気に食わず、その結末を銀色の紙を丸めて台本の上におくと結末がわかるシステム「アナモルフォーシス(隠し絵)」でその結末封印し、自身の戯曲を破壊と戦いを混ぜ合わせていた、芸術性の高いものに仕上げ、その為に邪魔な存在であるアスカを自身の部下に命じて、ダイナに変身出来ないようにする等、物語の裏で暗躍していたが、スーパーGUTSのカリヤとマユミ隊員により、そのトリックを解明されてしまったために、その影響でウルトラマンダイナが搭乗して人類滅亡を免れるという結末に書き換えられたことで自信が思い描いた結末を台無しにされてしまったのだが、その後の彼とその劇団員たちの行方や動向は不明である。