概要
生物と非生物の違いは、子孫を残す本能が有るか否かで大別されることが多い。子孫にはその生物の持つ特徴が遺伝されていくため、瓜の蔓から茄子が生えたり、鳶が鷹を生むことはない。
生物の細胞核の中には染色体という因子が存在しており、これの周囲を取り囲んでいるのがDNAである。遺伝子はDNAの中で、次世代の子孫の身体に現世代の持つ形質を伝える役目を担っている。生物の身体はタンパク質で構成されているが、そのタンパク質の配列を暗号化し、その暗号を解読するのが遺伝子に他ならないのである。
つまり遺伝子とDNAは同義語ではない。DNAの中でも、遺伝子に当たる部分はほんの少しだけなのである。