概要
大阪環状線改造プロジェクトの一環として導入が発表された車両でJR西日本のロングシートの通勤タイプ車両としては京阪神緩行線(JR京都線・JR神戸線)・JR宝塚線・JR東西線・学研都市線向けに投入された321系以来であり、323系の形式が与えられた。
大阪環状線・JRゆめ咲線向けとして、コレまで同線で運用されてきた201系・103系の代替として設計されたもので、同線にはこの両形式の他に大和路線から221系、阪和線から223系・225系という3扉車両が直通していることから、ラッシュ時の運用に担当する車両を一定期間3扉車に統一して影響が無いか実験し、殆ど問題無かった為、その実験で得られたデータを元に3扉車として投入されることになった。
外見
見た目は521系3次車以降や227系で採用された高運転台タイプで、ステンレス車体に御とオレンジの帯、ドア本体の上半分は紺色、ドアの戸袋部分にはオレンジ色、ドア上には黄色から紺に色が変わる帯を配されている。尚323系にも227系と同様の貫通扉を備えてるが、編成が8両編成で連結器も電気連結器が省略されている為、恐らく他車との貫通機能は準備工事のみで主に非常用として使われると思われる。また227系で採用された前面転落防止用幌も､前述の事情から未搭載となっている。
車内
車内はロングシートで、車内表示機は液晶式のものが採用されているが321系・225系とは配置が変わり全乗降扉上と、車両連結部分に2面ずつ(片方はWESTビジョン)、合計16面が1両に搭載される他、多言語表示に対応する。自動放送装置も搭載される。
バリアフリーに関してはコレまで一編成中に２か所だった車椅子やベビーカー向けの多目的スペースが一車両に一か所ずつ着く様になった
また前述で書いた3扉車統一実験の結果、大阪より8号車が特に混む事が分かった為、この8号車のみ戸袋部分の座席を無くして乗降口付近スペースを拡大しており、座席の無い戸袋部分には壁部分にクッション材を備えている。
その他
システム面は227系のものをベースに主要機器やパンタグラフ(pvでは前パンを搭載した先頭車の存在が確認されている)を二重系として信頼性の向上が図られた。
2016～18年にかけて8両編成×21本が吹田総合車両所森ノ宮支所に投入されることになっている。
