概要
アッテムトの地下深く封印された地獄の帝王。また、登場するゲームによっては全てを支配する破壊と殺戮の邪神とも呼ばれている。『DQ4』に初登場。
シリーズを通して何度も登場し、十分に存在感はあるが、エスタークが何の為に存在している
のかあまり知られておらず、復活の度にプレイヤーに倒されるある意味悲しいキャラクターでもある。
元々は古の時代の魔族の王であり、「進化の秘法」を作りだした張本人。それを自らに使用し、究極の生物へと進化を遂げた。
しかし、秘法が不完全であったためか代償として不老不死の力を得ると同時に記憶のほとんどを失い、破壊と睡眠を繰り返すのみの存在となってしまう。
そして、エスタークの力を危惧したマスタードラゴンと天空人との激闘に敗れ、居城である「エスターク神殿」諸共にアッテムトの地下深くへと封印された。
それから長い年月が経った『DQ4』の時代で、偶然にも金脈を掘っていたアッテムトの人間たちによって封印されていた神殿が発かれ、呼び起されてしまう。
DQ9によると
「何千年 何万年ものあいだ
ねむりながら 進化した 地獄の帝王。
いきつく先は いまだ みえない」
とまだまだ進化の途中らしい。
ボスキャラクターとして
復活直後の『DQ4』の際は、まだ覚醒しきっていない為に中途半端な実力であった。
と言っても、打撃で100前後のダメージを叩き出してくるため、スクルトで守備力を高めておかないと辛かったのは事実。他にも「凍える吹雪」による全体攻撃も強力。
また、設定に肖ったものか睡眠に耐性が無いため、ラリホー系の魔法が効く事がある。
ただし、眠っている際には「あやしい光」という耐性無視の全体攻撃が発動するため、かえって危険である。
『DQ5』では、隠しボスとして再登場。この際は本気の力を取り戻したのか、はたまた長い年月を掛けて更なる進化を遂げたのか、以前とは比較にならない程の実力を発揮。
前作の高威力の打撃は健在であり、他にもメラゾーマ、イオナズン、灼熱の炎、輝く息など強力な呪文と特技を二回連続行動で駆使する。
ちなみに、低確率ながらラリホー系が効くのはお約束。二回行動のために目覚めてしまうサイクルは早いものの、眠っている間は前作のような全体攻撃は発動しない。
また、凍てつく波動でこちらに掛かっている補助呪文を打ち消した直後に、二回行動によって上記のブレス攻撃を仕掛けてくる等、なかなかの頭脳プレイを見せる事も。
リメイク以降では、一定ターン数以内で倒さないと入手出来ないアイテムや隠し要素が存在するため、より一層プレイヤーを苦しめると同時に十分な存在感を示した。
その後のナンバリングタイトルの『DQ9』、外伝作品である『ドラゴンクエストモンスターズシリーズ』や『少年ヤンガスと不思議のダンジョン』などにも登場している。
都市伝説
SFC版の『DQ5』において、「エスタークが仲間になる」という内容の有名な都市伝説。
隠しダンジョンでエスタークを倒した後に、彼が消滅間際に倒すまでに掛かったターン数を教えてくれる事が起因している。
実際は特に意味は無かったのだが、当時はこの事と今作から導入された「モンスターを仲間にする」というシステムと相俟って、「一定ターン数以内で倒せばエスタークが仲間になる」という噂が瞬く間に広まる事となった。
この噂は当時の製作者側も認知しており、後のナンバリングタイトルの『DQ6』では、この都市伝説を違った形で実現させている。
さらにこれを受けたのかDQMJ2では10ターン以内に倒すと本当に仲間になってしまう。この件もあり、テリーのワンダーランド3Dでは魔王戦が廃止となる中、エスタークとだけは引き続き闘うことができ、こちらでも仲間にできてしまう。
さらにさらにイルとルカの不思議なふしぎな鍵でも同様の条件で仲間にする事が可能となっている。但しこの作品では、倒すと希少なかつ有益な消耗品を必ず落とす事から、敢えて仲間にならないよう10ターン以上かけて幾度と無くサンドバックにされまくっていた。この問題は後のアップデートで解消されている。
リメイク以降の『DQ5』では、上記の隠し要素解禁とは別の条件を満たす事で、エスターク本人ではなくプチタークという名前の彼の息子が仲間になる。
プチタークは「自分はエスタークの息子」と自称しているが、肝心のエスターク本人は記憶が曖昧になっているために、真偽は不明である。
姿
大きな双角の兜の様なものを被り、三つ目である。マントの様なものを着用し筋骨隆々な身体つきに黄金の大きな二振りの剣を使用して戦う。
初登場の際は不完全な覚醒であった為か、青い配色をしている。なお、前述の兜とマントは装備品ではなく肉体の一部という説もある。
その後『DQ5』以降は体色は茶色の様なもの、大剣は銀色の配色に統一された。
また、進化の秘宝を使って間もないデスピサロ第一形態も茶色の体色である。
漫画作品『ドラゴンクエストⅣ外伝 地獄の迷宮』では非常に珍しい、目がしっかりと開いた完全起床状態のエスタークまで披露された。
モンスターズにおけるエスターク
初代から登場。CHを除いて皆勤。
初期ではデスピサロを親とした配合が中心となっていたが、近作ではタイタニスを軸とした配合が中心となっている。
もっとも、上記の条件で仲間に出来る上、近作では「めぐり合いの扉(鍵)」と言う便利なものがあるので、わざわざ配合で作る理由は無いのだが。
全作を通して育成しづらく、能力もかなりクセの強い上級者向けモンスター。
DQMJ2以降は3枠のギガボディ持ちなのだが、DQMJ2では見た目と違って攻撃力は3枠最低だったり、DQMJ2Pでは攻撃力が大幅強化されたと思ったら今度は素早さが酷い事になったりと、結構能力のブレが激しい。
ちなみに原作再現で眠りを無効に出来ない。最近のエスタークは眠ってても攻撃できるが。
但し上記のイベントの事もあり、モンスターズシリーズではかなり優遇されている。
※この先ネタバレ注意!
「イルルカ3D」では強化形態とも言えるグランエスタークが登場している。
但しエスターク本人が完全進化したわけではなく、狭間の闇に対抗する為に製造された大魔神像(魔物が作ったが為に見た目がそのまんまエスターク)の真の姿、と言う位置づけとなっている。つまり別個の存在。
どちらかと言うとスーパーロボット然とした外見になっており、非常に格好良い。
配合条件はエスタークと聖竜ミラクレア。
登場する作品
- 『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』
- 『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』
- 『ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人』
- 『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』
- 『ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵』
- 『ドラゴンクエストモンスターズ1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち』
- 『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』
- 『ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン』
- 『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』
- 『ドラゴンクエストⅣ外伝 地獄の迷宮』
関連タグ
…FC版DQ4では、フィールド上のドット絵は普通の大きさだったが、
リメイク版ではポリゴン化されたため他のキャラと比べてかなりデカい。
たぶんシリーズ最大の「ただのしかばね」。