概要
1967年1月22日放送。
監督 野長瀬三摩地
脚本 山田正弘
特技監督 高野宏一
ウルトラ怪獣の中で、有名な怪人ダダ初登場。
ウルトラマン全39話中、最初で最後のムラマツ隊長主役回。
STORY
東京・奥多摩の日向峠で相次ぐ原因不明のバス転落事故を調査に乗り出したムラマツとイデ。
二人が搭乗するバスが正午の時間になったころ、バスは崖から転落し炎上。
しかし、ムラマツは車外に投げ出され怪我もなく無事であった。
近くに倒れているサングラスの女性以外、イデと他の乗客達の姿がいなかった。
事故現場にいた警官の話によると、乗客達も全員奇跡的に無事であったが、イデは足を骨折して病院へ搬送されたという。
山頂にある宇宙線研究所へ向かうサングラスの女性を見つけたムラマツは追跡を開始する。
一方。イデが収容された病院では、一人の男が息絶え絶えに助けを求めてきた。彼は宇宙線研究所所員であった。
ベットに横たわる所員はイデと警官達に驚愕の報告を語る。
一週間前。宇宙線研究所は突如、三面怪人ダダによって占拠されたのだ。
四名の所員はミクロ化標本にされたが、自分は特殊重金属の扉に逃げ込んだため助かったという。
話が終わった直後、イデ達の目の前で絶叫と共に所員は姿を消えてしまった。
宇宙線研究所
ダダ271号は通信機を通じて、母星の上司に現在の状況を報告。上司からダダ時間222以内に6体の人間標本を完成せよと指示を受ける。
そこへ、先ほどのサングラスの女性が訪ねて来た。彼女は宇宙原子力研究所の秋川叶子技官であった。
ダダは超能力で捕まえた所員の体に乗り移り、報告資料を取りに来た秋川を5番目の標本と適性。
研究室で待機中の秋川は机の上に「SOS DADA」の白文字を発見する。
それを見た秋川に襲い掛かるダダだったが、駆けつけたムラマツの椅子とスーパーガンの攻撃で撃退される。
秋川を連れて研究室から飛び出すムラマツ。
逃走するムラマツと秋川の前に一度にを消したダダは行く手を阻むが、人間標本採取に必要なミクロ化器が故障したため何を逃れる。
動力室に入ったムラマツはダダが仕掛けた小型エレクトロニクス動力源の電源を遮断し、胸のバッジで科学特捜隊本部に連絡。
科学特捜隊作戦室
連絡を受けたハヤタは、ベーターカプセルを手に持ちウルトラマンに変身。すぐさま宇宙線研究所へ飛ぶ。
ウルトラマンの出現を知ったダダは巨大化して迎え撃つが、ウルトラマンに歯が立たず顔面にスペシウム光線を浴びて敗れ去る。
顔に大火傷を負ったダダは「ダメだ・・。ウルトラマンは強い」と上司に弱音を吐くが、全く相手にされず人間標本5・6の採取を急げと命じられる。
新たなミクロ化器を手に持ち、再度ムラマツと秋川の前に現れるダダ。ムラマツに体当たりや蹴りを浴びながらも、三つの顔を変えながら執拗に追跡。
超能力を駆使して、研究所の屋上へ逃げたムラマツ達を追い詰める。二人は足を滑らせて落下するが、間一髪ウルトラマンが救ってくれた。
追い詰められたダダはウルトラマンをミクロ化器の光線で人間大の大きさに縮小する。しかし、簡単に元の大きさに戻られてしまう。
空中へ逃亡するダダを追うウルトラマン。ダダは体を透明化させて逃れようとするが、ウルトラマンの目から発射するウルトラ眼光で発見される。
ウルトラマンに二度目のスペシウム光線を受けた三面怪人ダダは煙を上げながら墜落。ついに倒されたのであった。
事件解決後、宇宙線研究所にアラシ達が到着。「怪獣はどこだ!?」と空回りするアラシにムラマツが全てウルトラマンが解決してくれたと話す。
ムラマツ達の元にハヤタが現れ、そしてアラシとフジにほったらかしにされるイデの姿で笑う一同であった。
おまけ
pixiv内のダダの擬人化イラストは女性に近い容姿の為か、ほぼ美少女である。