なお、「PAK-FA」はPerspektivnyi Aviatsionnyi Kompleks Frontovoi Aviatsii (ロシア語:Перспективный Авиационный Комплекс Фронтовой Авиации 英語:Future Air Complex for Tactical Air Forces 日本語訳:戦術空軍向け将来戦闘複合体)の略称。
2010年1月29日(現地時間)、ロシア連邦極東管区コムソモリスク=ナ=アムーレにてPAK-FAのスホーイによる試作機「T-50(これはスホーイ内部の名称であり、開発機自体はI-21と呼ばれる)」が初飛行を成功させた。
このT-50は、スホーイ社によればロシア初のステルス機であり、形状は垂直尾翼やテイルコーン以外は、アメリカのステルス戦闘機であるF-22とよく似ている。
T-50の垂直尾翼は、他の多くの戦闘機と異なりYF-23同様の全遊式であり、根元から動くようになっている。
また、F-22との最大の違いであるテイルコーンには、レーダーや着陸時の制動に用いるドラッグシュートがおさめられているが、それ以外は不明。
機首には(フランカーファミリー同様に)IRST赤外線捜索追跡システムが搭載されている。
過去のフランカーファミリー同様に機首やテイルコーンにレーダーが内蔵されるだけでなく、主翼内縁部、機首側面部と主翼前縁外翼部等の複数個所にアクティブフェイズドアレイレーダーが搭載される予定と対潜哨戒機等のような大型機はともかく、戦闘機ではおそらく世界初の構造。
搭載予定のレーダーの一部はコンフォーマルレーダーと呼ばれる機体表面に貼り付ける変わったレーダーを心神同様に使用する。(現在試作機には貼り付けられていない)
ウエポンベイは胴体部エンジン間に前後2箇所、インテーク横の左右2箇所が予定されている。
現状開発中の機体のため、インテーク内部やウェポンベイ等は改良されるはずであり、各種外見は変わる可能性は高い。
エンジンは二代目Su-35と同型のAL-41F1Sが使われるとされたが、T-50専用に製造された新型のAL-41F1を使用している。
地上試験用の6-2号機ではむき出しであったエンジンが覆われた外見となっている。
2011年8月、試作二号機の飛行が成功した。
同時に飛行を行った試作一号機のテイルコーンの形状は変わっていた。
2015年現在は5機の飛行可能試作機が存在しており、三号機以降にはAESAレーダーが搭載されるなどしている。
現在スホーイ社は、2015年までに量産を始める事を計画している。
海軍向けのT-50も計画されている。
実戦配備時にはSu-40の形式名が与えられる予定。
インドは共同開発として資金提供などを行っており、単座型のT-50だけでなく派生機である複座型のFGFAを調達する予定。
しかし、2014年4月の試作五号機のエンジンからの出火の際にはインドは調査に参加できず、共同開発とはいえない状況となっている。