この記事にはモンスターハンター4における重大なネタバレが含まれています。
既に遭遇した方、もしくはネタバレオッケーな方のみ閲覧することを推奨します。
概要
「モンスターハンター4」に登場する古龍種のモンスターで、今作のオンラインモードのラスボス。最新作「モンスターハンター4G」にも登場予定。
別名は「蛇王龍」。「千剣山」という専用フィールドで戦闘を行う。
その姿は別名通り蛇そのものだが、大きさはまさに規格外。
どれくらいデカイかと言うと、巨大な山にまきついてなお持て余しているほど体が長大で、画面内に全身が収まりきらないほど。ターゲットカメラも上半身と下半身で別々にアイコンがある。
モンスターサイズ早見表ではダレン・モーランはすっぽり表に収まっているのに、ダラ・アマデュラは頭と尻尾が見切れている有様である。
モンスターハンター10周年イベントで配布されたDVDによるとその全長は44039.7cm。どのくらい大きいかというと、あのラオシャンロン(6960.0cm)が6体並んでもその全長に及ばないと言えばその凄まじさがわかるだろうか。
これまで史上最大と目されていたMHFのラヴィエンテとほぼ同等の体長を誇っていると考えられる。
あまりにも規格外な大きさを持つ龍であるため、初見プレイヤーはまず何をしたらいいのかわからなくなること必然である。
超大型モンスターのご他聞にもれず、体に乗ることが可能。フィールド右側の石塔に巻きつくと赤色の▼マークが表示され、乗れるようになる。なお、頭部に乗ると剥ぎ取りが行えるほか、対巨龍爆弾などが設置できる。
なお、これだけ巨大な体を持つモンスターだが、なんと尻尾の切断が可能。
「蛇王龍の尾殻」という珍しい素材が剥ぎ取れ、しかもアマデュラの装備の作成に結構な数が必要になるため、石塔に巻きついている時は積極的に狙っていこう。
なおこの尾殻は後ろ足および下半身を破壊することでも手に入るが、前者は狩猟序盤でしか壊す機会が無い上に絶対に手に入るわけでもなく、後者は破壊すれば高確率で手に入るものの狙って壊すのは難しいため、頭の片隅に留めておく程度でいいだろう。
全身に白い「鋼皮」を有しているがそれを塗り潰すかの如くおびただしい数の「剣鱗」が生えているのが特徴。背中には巨大な鎌のような「扇刃」が生えており、それと同じ辺りに前脚がある。後脚は退化してしまったのかただの突起物のような形状になっておりそれが移動に使われているのかは不明。胸部は謎のエネルギーによって発光しており、近づく者の生命力を削る。
先端が二又に分かれた尻尾は硬さと柔軟性を兼ね備えておりそこから「尾殻」によって繰り出される一撃は天災として人の世を乱すほどだとも言われる。
部位破壊箇所は頭(2段階)、胸、背中(扇刃、2段階)、前脚(左右別々)、後脚、下半身、尻尾(2段階)と巨大な分多い。
そしてそれに比例して、アマデュラの固有素材もかなり多い。後述の「凶星の破片」も含めると驚くなかれなんと11種類もある。
MH4G
G級昇格試験のウカムルバス戦の解禁には、まずこのダラ・アマデュラを討伐することが必須条件になっている。
なお、G級の通常のクエストには原種のクエストは存在しないので注意。
戦闘したい場合、イベントクエスト「千剣の玉冠」をダウンロードする必要がある。
亜種
MH4GではG級クエストでまさかの亜種が登場。別名は「蛇帝龍」。
PVで、剣鱗を赤く染め上げ全身を煌めかせていたアイツである。
こんな超巨大モンスターに亜種がいると予想したくなかったハンターは多かっただろう。
攻撃モーションや戦闘の流れは原種と殆ど変りないが、原種が持っていた熱をより高度に使いこなすようになっており、引っ掻きで一帯を赤熱地帯に変えたりとさらにド派手な攻撃を繰り出してくる。そして評判の隕石攻撃も健在である。
原種と違い、通常は全身の肉質が非常に硬いが、熱を伴った攻撃を繰り出すと扇刃や突起物が赤く赤熱し、肉質が大幅に柔らかくなるという特徴がある。
戦闘能力
ダラ・アマデュラは「凶星」と呼ばれる謎の青白い落星を操る能力を持っており、これを戦闘中に降り注がせて相手を攻撃する。当たるともちろんダメージを受ける。
この「凶星」はごくまれにフィールドに残ることがあり、この際ピッケルによる採掘が可能。運が良ければ「凶星の破片」という形で素材として入手ができる。なお、この「凶星の破片」は剥ぎ取り・報酬・部位破壊では一切入手できない、採掘限定素材である。
・・・まとめると、フィールドに「ごくまれに」残る凶星を激しい戦闘の中、隙を見てピッケルで採掘して「運良く」手に入るのが「採掘限定素材」の「凶星の破片」である。
ここまで入手が運まかせなのに武器・防具作成に結構使うのである。
また、この凶星と同じような青白い色をしたブレスを吐いて攻撃してくる。
このブレスは炎のようなエフェクトを放っているが、火属性ではない。真性の謎属性である。
火球のような形状で放ってくるものと、極太の火炎放射のような形状で放ってくる、俗称「ダラビーム」の2パターンがあるが、どちらも絶大な威力を誇る。
このうち厄介なのがダラビーム。突然姿を消したかと思うと、フィールドの片側から姿を現し、口から青白い火炎のようなものを2回にわたってなぎ払ってくる。ガード強化を発動させてもガードは不可能であり、緊急回避以外に回避する手段はない。また、言うまでもないが直撃すれば生半可な防御力では即死、防御力が400以上でも体力の半分以上が一瞬で消し飛ぶ。覚醒状態ではフィールドの反対側からもう一度なぎ払ったあと、高威力の噛み付き突進につなげてハンターたちを一網打尽にしようとするため油断ならない。
他にも、前足で敵を攻撃したり、噛みついたりして攻撃してくるが、巨体ゆえに範囲・威力ともに尋常ではない。幸い、どれも予備動作自体は大振りでわかりやすいので、しっかりと回避したい。
体力が一定値以下になると覚醒状態となり、フィールドの一部を破壊し、手狭になったフィールドでより苛烈な攻撃を繰り出すようになる。また、瀕死になると石塔への巻き付きを行わなくなり、フィールドの中心に居座るようになる。さらに、ミラボレアスなどと同様、常時怒り状態となる。
千古不易を謳う王 / 蛇王の怒りは天蓋を衝きて
前者はHRが100になると解禁される強化クエストで、後者はイベントクエスト。
いずれも攻撃力が底上げされており、防御力600前後でも引っ掻きや隕石攻撃で体力の半分近くが削られる上、ブレスや突進噛みつきをまともに喰らえば即死するなど尋常ではない強さに仕上がっている。このためソロ・PT問わず達成難易度が非常に高く、特に前者は「横行覇道アカムトルム」と並ぶ本作屈指の最難関クエストとして恐れられている。
「千古不易~」は、クリアすると竜人問屋でアルバトリオンの素材を入手できるようになるほか、「蛇王龍の尾殻」などの一部の部位破壊素材が基本報酬で入手できるようになっている。
武具
防具は剣士用がリベリオン、ガンナー用がライオット、オトモ用がスパルタンという名称。
また、今作では上位ユクモ装備もダラ・アマデュラの素材から作成することになるのだが、
固有防具の性能がお察しのレベルなので、ユクモノ・天シリーズが真のアマデュラ装備といわれてしまっている。
2014年8月15日配信の「邪王の怒りは天蓋を衝きて」のクエスト報酬によりEXリベリオン/EXライオットが作成可能になった。
それでもやはり性能は残念である。
そして、前作のラスボスと同様、武器の名前が非常に独特。
武器種 | 名称(第1段階) | 名称(第2段階) | 四字熟語の読み | カタカナの元ネタ(推測) |
---|---|---|---|---|
大剣 | 大振りな剣鱗の欠片 | 鎧袖一触に断つダイト | がいしゅういっしょく | アロンダイト |
太刀 | 尾刃を模す太刀 | 威武堂々に薙ぐジゲン | いぶどうどう | 示現流 |
片手剣 | 裂き爪と剛皮の盾 | 二律背反の矛盾カイト | にりつはいはん | カイト・シールド |
双剣 | 黒刺を束ねし刃 | 森羅万象を裂くグルカ | しんらばんしょう | グルカナイフ |
ハンマー | 渦巻く骨の塊鎚 | 七難八苦を砕くラグナ | しちなんはっく | ラグナロク |
狩猟笛 | 睨眼を宿す戦曲器 | 有頂天外に響くムジカ | うちょうてんがい | Música(ラテン語で音楽) |
ランス | 集めし剛殻の槍 | 確乎不抜の不壊イジス | かっこふばつ | イージス(アイギス) |
ガンランス | 逆まく凶星の銃槍 | 震天動地に崩すグング | しんてんどうち | グングニル |
スラッシュアックス | 鋭鱗を連ねし斧 | 抜山蓋世の乱刃ガゲキ | ばつざんがいせい | 方天画戟 |
チャージアックス | 凶刃を纏いし戦具 | 星火燎原の装機マキナ | せいかりょうげん | マキナ(ラテン語で機械) |
操虫棍 | 爪棘を配す長刀 | 渾然一体の薙刀ヤマタ | こんぜんいったい | ヤマタノオロチ |
ライトボウガン | 貫破する黒針の軽弩 | 虚無虚空に帰すシムナ | きょむこくう | シモ・ヘイヘの愛称 |
ヘビィボウガン | 捻じれる尾骨の弩 | 一天四海を捉うラゼン | いってんしかい | 螺旋のもじり |
弓 | 柔硬なる胸殻の弓 | 神算鬼謀に穿つヨイチ | しんさんきぼう | 那須与一 |
オトモ武器 | 窮鼠噛猫のボルグ | - | きゅうそごうびょう | ゲイボルグorカラドボルグ |
生産時は「武器の外見を端的に述べた」ような名前だが、最終強化することで「四字熟語+カタカナ三文字」という奇妙な名称になる。
属性は麻痺属性若しくは爆破属性を帯びる。素で属性が付くものもあれば、覚醒させないと属性が付かないものもある。斬れ味は、斬れ味レベル+1を発動させても青ゲージ止まりになってしまうものが多い(一応、操虫棍やスラッシュアックスのような例外もある)。また、どの武器も装備することで防御力UPの効果が付く。
4の時点ではライトボウガンとチャージアックスにはダラ・アマデュラの武器は存在しなかったが、4Gにてその2種も追加された。
また全武器種にG級の強化先もめでたく登場した。
武器種 | 名称(第1段階) | 名称(第2段階) | 名称(最終段階) |
---|---|---|---|
大剣 | 断罪王ウォルダイト | 帝剣ダラトラオム | 蛇帝剣リヴリマデュラ |
太刀 | 一閃王ジゲンバウエル | 帝刀ダラウォルク | 蛇帝刀ネポスマデュラ |
片手剣 | 迷宮王ムエルカイト | 帝鉈ダラスケイル | 蛇帝鉈エスカマデュラ |
双剣 | 斬裂王グルカンバール | 帝棘ダラアンバル | 蛇帝棘ペルムマデュラ |
ハンマー | 激震王ラグナドワード | 帝鎚ダラアンゴニア | 蛇帝鎚クバルマデュラ |
狩猟笛 | 狂騒王ムジカオルゲイ | 帝弦ダラプルート | 蛇帝弦クロフマデュラ |
ランス | 鉄壁王イジスレッド | 帝槍ダラブリゼ | 蛇帝槍タンドマデュラ |
ガンランス | 破砕王グングボルド | 帝銃槍ダラベルフェン | 蛇銃槍ランセマデュラ |
スラッシュアックス | 乱世王テンマガゲキ | 帝剣斧ダラウイッシュ | 蛇剣斧オプタマデュラ |
チャージアックス | 解放王アデルマキナ | 帝盾斧ダラカルテリア | 蛇盾斧ゲドルマデュラ |
操虫棍 | 泰然王ヤマタオウジン | 帝笏ダラサルターレ | 蛇帝笏ペタンマデュラ |
ライトボウガン | 狙撃王シムナヤルスク | 帝弩ダライヒト | 蛇帝弩レジェマデュラ |
ヘビィボウガン | 渦巻王ラゼンロペール | 帝砲ダラグロプス | 蛇帝砲オピュマデュラ |
弓 | 必中王アケノヨイチ | 帝弓ダラオニュクス | 蛇帝弓ナゲルマデュラ |
余談
- ダラ・アマデュラの戦闘曲は2曲存在する。覚醒前は「千剣に巣食う者」、覚醒後は「逆鱗に抗う者」という曲が使用される。どちらの曲もMH4のメインテーマ曲である「旅立ちの風」のフレーズが挿入されている。
- ダラ・アマデュラの討伐に成功すると、ニャンタークエストにも稀に出現するようになる。ただしニャンタークエスト中最強の座におり、倒すにはかなり精錬された構成を要求される。なお、デカすぎるためか顔しか映し出されない。
- 狩猟フィールドの1つである天空山の形成にも、このダラ・アマデュラの存在が関わっていることを示唆する伝承が残されている。
- 上半身と下半身でアイコンが分割されているためなのか、内部的にダラ・アマデュラは2体いることになっている。10体討伐ごとの節目でギルドカードを眺めてみると、大事なことなのでとも言わんばかりに2回お知らせが出てくる。
- 発売前に公開されたPV第3弾でも、ラストに少しだけ登場していた。
- ナンバリングタイトルのラスボスの中では史上初となる、別名に“黒龍”とつかないモンスターである。
- やはりというか案の定というか、ラヴィエンテとどちらが長いかしばしば論争される。今まで全長という点では他を圧倒していたラヴィエンテといい勝負ができそうなモンスターが今になって登場したため仕方ないことであろう。上記の通りダラ・アマデュラの全長は判明したため、あとはラヴィエンテの正確なサイズが判明することを待つばかりである(ラヴィエンテは目測で東京ドーム2個分とされている)。