ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

渚カヲルの編集履歴

2015-03-18 13:20:25 バージョン

渚カヲル

なぎさかをる

『新世紀エヴァンゲリオン』関連作品の登場人物。

概要

CV:石田彰

生年月日:2000年9月13日(15歳)

データ上の生年月日はセカンドインパクトと同日、全経歴抹消済み。


アッシュグレイの髪と赤い瞳を持ち、柔和な微笑みの色白美少年

一人称は「僕」でマイペースな性格。音楽を好み、哲学的な発言が多い。


旧約聖書でいう”自由意思を司る天使”にあたる、「使徒タブリス」である為、

自在にエヴァとのシンクロ率を操って乗らずとも操縦し、A.T.フィールドを張ったり、宙を移動することが来る。

TV版では第17使徒、貞本漫画版では第12使徒、新劇場版Qではフォースインパクト時に第一使徒から13番目の使徒へ落とされる。


キャラクターデザイン

少年ならではの艶っぽさがあり、細身だが骨格はしっかりしている。シンジより顔は小さめで体が大きいが華奢。都会的でお洒落。使徒が接近してきた人間の、集大成の様なデザインで、どこかしら似ている。

プラグスーツは紫掛かった青とグレーが基調。

制服は第壱中学の物。片ポケットの半袖シャツに、オレンジの下着を着て開襟し、グレーの学生ズボンの裾をハイカットのスニーカーの中に入れて穿いている。ポケットに両手を突っ込んでいることが多い(心理学的描写)。


碇シンジに希望を与え、自らの意思で犠牲になる。

TVシリーズ版貞本義行による漫画版・新劇場版で、それぞれ設定は異なるが、仲間を失い傷ついた碇シンジの前に現れ、彼と友情を結ぶも、セントラルドグマでの戦いによって死亡する流れは共通している。


上述の各媒体における設定の違い(及び主に髪型の相違)から、準備稿版のカヲルを「準(準カヲ)」TV版のカヲルを「庵(庵カヲ)」、貞本漫画版を「貞(貞カヲ)」、新劇場版を「新(新カヲ)」、中でも3作目『Q』の彼を指して「Q(Qカヲ)」等とファンが呼び分けることがある。


主なメディアミックス

TVシリーズ・旧劇場版

無題


TV版の登場は実質24話のみ。

劇場版は「シト新生」及び、26話「まごころを、君に」。

初期構想ではもっと早い段階から登場する予定だったらしい。

「欠点を全てクリアした、完璧な碇シンジ」というプロットに基づくキャラクターとなっている。


交響曲第九番の鼻歌を歌いながら現れシンジと出会い、交流を深めていく。

精神を病んだアスカに代わり、フィフスチルドレンとしてEVA弐号機に搭乗する。

その正体はゼーレの派遣した「最後のシ者」、第17使徒タブリスであった。

シンジと友情を結ぶも束の間、カヲルは本来の役目を果たすべく、セントラルドグマの白い巨人・アダムとの接触を試みる。しかしそこにいるのがリリスだと悟ると、「君達には未来が必要だ」とシンジに告げ、シンジの手によって死ぬことを選ぶ。


劇場版(25話)「Air」ではカヲルをダミープラグのベースとしたEVA量産機が登場。

続く(26話)「まごころを、君に」にてシンジの目には巨大化した綾波レイと一体となって映った。


貞本漫画版

しとしと


貞本義行自身は元々「子供っぽいキャラクター」としてデザインした経緯があった為、「基本的に人間の感情がよく分からない、好奇心旺盛、好戦的で男の子っぽい性格」といった、貞本が抱いた元来のイメージの影響が顕著に出ている。


初登場は7巻。本格的な登場期間は9〜11巻で、9巻の冒頭でシンジと出会う。

シンジとの関係性や過程は全く異なるが、最終的にはTV版と同じ結末を辿る。

第12使徒・タブリスとしてシンジと対峙した際に、シンジの手にかかって死ぬ道を選び死亡。


新劇場版

カヨル君【ネタバレ】


『序』の段階から登場するが、本格的に動きを見せるのは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』からとなる。

しかし、『序』と『破』それぞれのラストでは、まだ面識が無い筈のシンジに向けて「また3番目とはね。変わらないな君は」「今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」と発言するなど、TV版、旧劇場版に登場したカヲルと同一人物なのではないかと思われる描写がある。


『序』ではカヲルの原画を本編漫画版作者の貞本義行が担当した為、髪形や雰囲気が漫画版に近い。

『破』ではMark.6カシウスの槍を投げ、疑似シン化形態となってサードインパクトを起こそうとしているEVA初号機を止めようとした。


『Q』での挙動


綾波レイに連れられネルフ本部に戻ったシンジの前に現れる。

碇ゲンドウはシンジに「その少年と共にエヴァ13号機に乗れ」とだけ伝える(ちなみに第13号機はダブルエントリーシステム)。


孤立するシンジに声をかけてピアノを共に連弾したり、故障したS-DATを直してあげたり、彼に誘われて一緒に寝転がって星を見たり、脆い階段で手を差し伸べたりと友情を深めていく。

TVシリーズとの大きな差異として、二人で横たわった場面で「僕は君に会うために生まれてきたんだね」と断言している(TV版は「生まれてきたのかもしれない」)。


完成したエヴァ13号機でセントラルドグマに降下した際、リリスとMark.6に刺さっていた槍が、2つともロンギヌスの槍である事を訝しみ、TV版では見られなかった動揺を見せる。

シンジはカヲルやアスカによる制止も虚しく、槍を抜いてしまう。


カヲルは「まさか第1使徒の僕が13番目の使徒に堕とされるとは…始まりと終わりは同じという訳か」という言葉を漏らし、自身がフォースインパクトのトリガーであると認識していた事から、これを食い止めるため自死を決意。

シンジに「そんな顔をしないで。また会えるよ。」と笑顔で告げたのち、首のDSSチョーカーが爆発し死亡。

その命をもって世界の崩壊を阻止した。


特筆事項として『Q』のカヲルは、他メディアと違い、一貫してシンジの味方であり、彼の気持ちを裏切っていない

また『序』の段階から庵野秀明により新劇場版の設定や役割などについてのレクチャーをキャスト陣で唯一受けているという石田彰は、『Q』収録後のインタビューでカヲルについて

「前のサイクルとは違う筈なのに、何度やってもやはり同じ轍を踏んでしまう。それでも線路のポイントを違うところに切り替えてみたい。大きなものの流れに対して、なんとかあがいてみたいという想いがあって、生き残るべきシンジの身代わりになっていくんでしょうね」

と語っている。

よってカヲルは記憶を保持したまま、幾度も世界をループしていると解釈する事も可能だが、現代階での設定は一切不明である。


『Q』でもMark.6に乗るかと思われたが、これは『破』と『Q』の間にセントラルドグマで槍に貫かれており、実物を見ても「リリンに自立型に改良されて利用された機体の成れの果て」とあまり興味がなさそうであった。


その他のメディアミックス

『新世紀エヴァンゲリオン2』

条件が揃えば仲間になる。ディラックの海に飲み込まれたEVA4号機を呼び出して参戦。量産機との戦いではレイが戦線離脱するため、EVA参号機鈴原トウジともども貴重な戦力になる。

個別シーンでは、叶うならば将来の夢はメイクアップアーティストだとシンジに告白している。


スーパーロボット大戦』シリーズ

初登場の『F完結編』における役割はTV版とほぼ同じであり、隠しバッドエンドのラスボスとして参号機に搭乗するが空中には攻撃不可能なため弱い。『新機動戦記ガンダムW』のカトル・ラバーバ・ウィナーの戦死や初号機の暴走などが条件。


α』『MX』では再起不能になったアスカの代わりに弐号機を操ってセントラルドグマにてシンジ達と対峙するが、敵がカヲル1人しか居ないため実質イベントバトルとなっている。


第3次α』ではエヴァ最終シナリオで登場。初号機のコピーと量産機を用いて多元次元補完計画を進めるゲンドウに立ち向かうシンジ達に助力。レイの代わりにEVA零号機を借りて1話ゲストで使える(合体攻撃は使用不可)。ラスボス戦では今まで死亡したキャラが主人公達を激励するイベントがあるが、カヲルもシンジを激励してくれる。また『MX』の出来事を知っている節がある。


L』では新劇場版からの参戦だが、原作再現が『序』と『破』前半までで終了したためイベントキャラ。本格登場は今後の参戦が待たれる。


エピソード・逸話

名前

姓は偏と旁を分けると「シ者」、すなわち使者(→使徒)であり死者。

名前は「オワリ」を五十音順で1字後にずらしたものから「カヲル」。

姓と合わせると「シ者オワリ」→「渚カヲル」となる言葉遊びとなっている。


幻の24話

TVシリーズ24話の脚本を担当した薩川昭夫による初期稿が、1996年発行「別冊JUNE」6月号に掲載されており、「幻の24話」として現在も読むことができる。


没となった初期稿(第1稿、第2稿)では、カヲルが転校生として女生徒から人気を博し「カヲル様」と呼ばれる・ピアノを弾く・紺色の水兵服を着ている・自傷癖(手首に幾筋もの傷)がある・夕焼けの中シンジと裸で泳ぐ、等の描写が登場する。

またト書きには「ぞっとするような美貌の持ち主」といった容姿についての描写がある。


逸話

TV版での実質的な登場は「第弐拾四話 最後のシ者」1日間のみ。

559秒間(その内127秒間初号機に握られている)の登場で、シンジ、レイとしか会話していない。漫画版では9日以上は過ごし、シンジ、アスカ、ゲンドウ、レイ、ミサト、ゼーレの老人達と会話している。

異性を異性として意識しないが唯一、綾波は異性として見ている(鋼鉄のガールフレンド2nd攻略本より)。

新聞TV欄で、TV放映時「最後の渚」、西暦2014年9月5日Q地上波放映時「少女カヲル」と誤植された。

西暦2008年10月25日ファンブック「ALL ABOUT 渚カヲル A CHILD OF THE EVANGELION」発売。

西暦2015年4月10日(シトの日)写真集「KAWORU 2015 -渚カヲル写真集-」発売。アクセサリー付き限定版は予約開始後、早々に売り切れて入荷希望が相次いだため再入荷が成された。


人気

甘い声とルックス、シンジとの擬似同性愛的描写などによって、特に女性からの人気が非常に高い。

TVシリーズでの実質的な登場は第24話のみながら、キャラクターグッズ、フィギュアなどの商品化も'90年代から多く、栗山千明沢尻エリカが「理想の男性」として名を挙げるなど有名人のファンも多い。

またパチンコパチスロでは登場した瞬間に大当り(ボーナス)が確定する鉄板(プレミアム)キャラとなっているため、ギャンブラーからの支持も厚い。

パチンコ用の描き下ろし演出に「第6の使徒VS渚カヲル&四号機」等がある。


量産機

EVA量産機はカヲルのダミープラグで稼働するため、旧劇場版公開時に発売された量産機のフィギュアは雑誌で「カヲル君の魂、入ってます!」などのコピーが付けられ女性ファンの購買欲を煽るものになっていた。

なお量産機の声はEVA初号機の声を林原めぐみが担当しているのと同じ理屈から石田彰が担当している。


外部リンク

Wikipedia「渚カヲル」

You-Tube 第6の使徒VS渚カヲル&四号機

niconico動画 【公式】新世紀エヴァンゲリオン-幻の24話 第1稿

文章 新世紀エヴァンゲリオン 第弐拾四話「最後のシ者」(第弐稿)


関連イラスト

センシティブな作品無題

カヲルくん赤

【エヴァ】日本刀Q

Q神の子


関連タグ

作品

新世紀エヴァンゲリオン ヱヴァンゲリヲン新劇場版 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q


個別タグ

カヲル タブリス 最後のシ者 好きってことさ


機体

EVA弐号機 EVA量産機 EVA4号機 エヴァンゲリオンMark.6 エヴァンゲリオン第13号機


グループタグ

カヲルトリオ カヲシン シンカヲ カヲアス/LAK カヲレイ/LRK


その他関連タグ

第九 桜流し タブリスXX


他の記事言語

Kaworu Nagisa

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました