CV:鳥海浩輔
概要
第2期6話「パスティヤージュ英雄王伝説」にて初登場。
面識のある者からはヴァレリーと呼ばれ、自らを魔王カルバドスと呼称する。
種族は見た目で若干分かりにくく、本編中でも表示はされていないが、耳や尻尾の形状からパスティヤージュのリス系統である。
パスティヤージュにある英雄王の丘という場所に立てられた石碑に英雄王アデルと共に
封印の眠りについていたが、石碑に触れたシンクとクーベルの力に反応して封印が解除され復活した。
長い銀髪に黒いマント、紅い瞳に肌には不気味な刺青と、見るからに魔王と言うに相応しい風貌だが、
実際復活してやってることは風呂場の覗きとスカート捲りと威張りながら適当に暴れただけ。
初登場から僅か数分で威厳とカリスマはぶっ壊れる。
しかしその実力は確かなもので、パスティヤージュ兵の放った銃弾を片手で受け止め投げ返し、
多大な魔力を駆使した『魔王紋』という特殊な紋章術により相手の輝力を吸収や、
全方位への衝撃波など対多数に対しては圧倒的な力を発揮する。
なにより勇者たちにボコボコにされ英雄王の攻撃で潰されながらもけものだま化どころか
防具破壊すらしないほどの尋常じゃないしぶとさとタフさを持っている。
ただし、逆に言えばフロニャ力の恩恵に預かれずストレートにダメージを食らう羽目になる。
ナナミとベッキーの攻撃で吹っ飛んだ挙句袖に火がついてのた打ち回る羽目になり、
シンクの怒りの一撃“紳士の拳は常に右ストレート”を喰らい、
さらにパラディオンで全力で殴られる。
そしてアデルから輝力銃のゼロ距離射撃を喰らい、
挙句にアデルハンマー(巨大モーニングスター)で殴られる。
ここまですべてストレートに受けることになる。
しかし結局シンク達勇者3人の連携によって追い詰められ、最後はクーベルの意思に反応して
石碑から復活したアデルにトドメを刺され力ずくで大人しくされる。
その後、石碑の封印システムが故障したためしばらくの間はアデルと一緒に
パスティヤージュの城に滞在することとなった。
そもそも魔王と言っても所謂『魔物の王』という意味での魔王ではなく、
実際は『魔神の力を使った魔導の術式に長けた英雄』という意味合いでの呼称。
その実態はかつて英雄王アデルやダルキアン卿たちと共に魔物たちと戦い封印した
勇者パーティの一員にして古代英雄の一人だった。
魔導に関しての知識が豊富な為、魔物化した土地神などを元に戻す為の方法を考察しており、
魔物化を土地神の病気と喩え、正しい治療をすれば必ず治ると考える。
かつて魔物に人々が脅かされていた時代、「魔物がいなくなれば今度は人間同士が戦争を始める」と魔物を自然の抑止力の様に考えていた事もあり最初は魔物討伐には消極的であった。
その後姉やアデルの熱意を受け討伐に参加、魔物の研究を進めつつ人々に戦争をさせない為の
大陸協定や戦興行の制度化に尽力、それでも出てくる悪人共は魔王カルバドスとしてお仕置きするなど彼もまた近代フロニャルドの基礎を築いた偉人である。
まあ現在は覗きのお仕置きで自分が黒こげで踏まれておりますが
基本的には上記通りの女好きでアデルには頭が上がらないが、実際はアデル一人に好意を持っており、
彼女自身もまたそれを悪く思っていない様子。
7話ではイスカに二人そろって夫婦呼ばわりされているが全く否定していない。
本来リスの耳を持たない異世界人のアデルが現在の
リスっぽい種族のパスティヤージュ王家の祖ということから、
恐らくは彼がアデルの相手で文字通りの夫婦と見て間違いはないと推測される。
ちなみにスケベなことが関わってさえいなければ普段は割と気のいい常識人。
12話「ファイナルステージ」ではパスティヤージュの城の地下にかつて
彼が魔王として使っていた迷宮があることが判明。本人曰く「痛快ラストダンジョン」
現在では巨大な図書館兼宝物庫として使用されているがあくまで迷宮の第一階層のみであり、
そこから階下はいまだ当時のままの膨大な広さのダンジョンとなっている。
ダンジョン内には侵入者対策の数々のトラップが設置されており、一応全てにロックをかけていたらしいが
なにぶんかなりの年月が経過していたためほぼ全てのトラップが正常運転していた。
製作者であるヴァレリー自身が「陰湿で残虐」というだけあって、トラップのほとんどは
ガチで殺す気で来ているものばかりであり、ぶっちゃけフロニャ力の加護含めてもかなり危ない。
誤ってダンジョン内に閉じ込められたクーベルたちを救うためにレベッカに『魔神結晶』を与えた。
この魔神結晶を発動させて変身したレベッカの瞳にアデルと同じ星のマークが浮かんでおり、
アデルの現在の状態にも彼の魔神の力が関わっているのではないかと推測されている。
最終回においてはシンク達が地球に帰った後もパスティヤージュに滞在し続けており、
またもや女風呂の脱衣所を覗き見していた。
が、既に相手側には毎度の事となっていたのかすっかり対策が施され、
覗きの定位置に爆薬を仕込まれて躊躇なく爆破されていた。
その後発売されたBD3巻の特典にて、当時のパスティヤージュ領主の弟であることが判明し、魔王紋による魔神技の数々で幾度も国の危機を救った英雄だったことが明かされた。
ちなみに性格はこの頃から変わっておらず、当時地球から召喚された15歳のアデルに相変わらずのセクハラをして直後に制裁を食らっていた。
なお、彼の初登場時一部の視聴者は『また一期のようなシリアス展開が繰り広げられるのか?』と心配した人もいたが別にそんなことはなかったぜ!