図鑑データ
「古鷹型重巡の2番艦、加古ってんだ、よっろしくぅー!」
よっしゃあ!概要の出番だね!
明朗快活な元気っ娘だが、重度の居眠り癖の持ち主。
姉妹艦の古鷹とは非常に仲良しだが、面倒を彼女に丸投げしてしまう一面も。
2人を見ていると、古鷹のほうがお姉ちゃんっぽいが実際の起工は加古のほうが先であり、書類上でも最初のうちは加古型巡洋艦だった。
しかし加古の建造中にクレーン事故や軍縮条約締結などの面倒が重なって古鷹の就役が先になった。
もっとも、その差は僅か数ヶ月程度であり見た目はともかく関係は双子のような感じ。
姉妹関係を匂わすセリフがありながら実際にそれを言ったり、古鷹のことを「お姉ちゃん」と言わないのは多分そこら辺が原因。
秘書艦にしてつっつくと、スカートを引っ張ることができる。
グラフィックには反映されないけどね。
ちなみに他の艦娘へのセクハラと異なり、彼女の場合は半ば自業自得。
作戦会議をしている目の前でぐーすか寝こけようとする秘書艦では、イラッと来てスカートを引っ張ったりしたくなっても仕方ないね。
なお、古鷹型は重巡洋艦の中では設計が古いため、性能的には明白に他の重巡に見劣りしてしまう。
特に加古は装備を除いた火力上限が49と、睦月型を除いたノーマル駆逐艦と同値、雪風・島風には負けるというあまりといえばあまりの弱さであった。
現在、2度の上方修正を経て火力上限は70(初期からすると+21)と、神通改二を除いたすべての軽巡を上回る数値に改善されている。
因みに、運の数値などには反映されず性格からもあまり想像できないが、彼女も結構な不幸体質である。
- 川内型の1隻として計画されていたら、軍縮条約のおかげで建造が中止なる
- 条約後に別枠の巡洋艦として建造が開始されるが建造中にクレーン事故が起こり、完成が妹の古鷹に遅れる
- んで、いざ就役してみれば何故か同型の古鷹に主砲の命中率で劣る
- 第一次ソロモン海戦の大勝でツキが回って来たかと思えば、翌朝油断して潜水艦に撃沈される
- 艦娘になれば、提督にスカート引っ張られる
などなど…
とはいえ、加古の不幸の数々の多くが軍縮条約にまつわるものであることを考えると、(日本に限らず)建造中止になった多くの軍艦からすれば加古はこの世に生まれることが出来ただけでも幸運だったのかもしれない。いずれ公式コミックで不幸姉妹のお茶会に誘われないか不安である。
性格は前述通り。
加えて普段こそ居眠りキャラのぐーたらだが、戦闘では啖呵を切りながら勇ましく立ち回る“やる気のある加古”を拝むことができる。
ちょっとサバサバとしたお調子者の面や、「加古スペシャル」というネーミングセンスなど、どこか吹雪型のボーイッシュな彼女と類似する点もある。
2015年6月12日、加古改二が実装された。
古鷹と同じように一段と頼もしくなった彼女の姿は、レベル65での二段階改装を経て見ることができる。
余談
2015年2月23日、イベント海域終了とともに家具「鎮守府カウンターバー」の補強がなされ、以前にも増して艦娘たちの飲酒事情が分かるようになり、さらに夜通し飲み明かす「ちゃんぽん朝まで飲み勢」という枠も登場したのだが……
加古がまさかのちゃんぽん勢の一人だった。
21~22時に日本酒を開け、22~翌1時までワインを飲み、そして明け方5時までウィスキーを煽るという筋金入りの酒豪ぶりを見せつけた。
長門が下戸だったという事実をある程度予測できた提督たちでも、まさかのダークホースの登場に驚かされることに。
そして同時に、こうも思った――
寝 ろ よ
加古ももしかすると、別の意味で夜型なのかもしれない……
だめ・・・だるい・・・関連イラストが・・・まぁいいか・・・
提督に…、関連タグが…、起きてる!起きてるよお!
史実
旧日本海軍の古鷹型重巡洋艦(一等巡洋艦)の2番艦。第一次ソロモン海戦で活躍したが、その帰路、連合軍潜水艦の雷撃により沈没した。
帰路に雷撃によって沈没した、というエピソードは、艦娘のほうの加古にもきっちり図鑑コメントで言及されている。古鷹の潜水艦恐怖症の元凶と思われる。
当初は二等巡洋艦の川内型4番艦として計画されていたが、ワシントン海軍軍縮条約により工事が中止。その後、「魚雷ではなく艦砲を主力とした水雷戦隊旗艦」という方向性から「偵察巡洋艦」として条約制限いっぱいである20サンチ砲6門を搭載する一等巡洋艦へ、予算と名称がスライドした。
しかし先述のとおり建造中の事故により古鷹が先に竣工したため、タイプシップは古鷹となった。
軽巡洋艦と殆ど変わらない艦に、20サンチ砲6門を装備するというコンセプトは世界に衝撃を与え、このことが後にロンドン海軍軍縮会議で「重巡洋艦」というカテゴリーを生み出し、その保有が制限されるきっかけとなった。
なお、二等巡洋艦の命名基準のまま一等巡洋艦として竣工した重巡洋艦は彼女のみである。