概要
CV:大塚明夫
ミスリル作戦部西太平洋戦隊陸戦コマンド指揮官を務めるロシア人男性。階級は少佐。作戦行動中は『パース1』のコールサインで呼ばれる。まだ壮年だが、色褪せた頭髪や髭など、実年齢よりもかなり老け込んだ印象を受ける。元は旧ソ連軍で特殊部隊『スペツナズ』を率いていた経歴を持ち、その当時から戦場を渡り歩いてきた戦争のスペシャリストである。
性格は厳格にして冷徹、任務には一切の私情を挟むことはなく、必要とあらば長年の部下ですら顔色一つ変えず容赦なく切り捨てることが出来る。
しかし決して冷血漢などではなく、戦災孤児だった相良宗介を引き取り育ての親となるなど、本来は情に厚い人物であり、あくまでもプロの戦争屋としての立場でそのようにするだけである。
そもそもそのような事態にならないよう最善の策を立てつつ作戦指揮を執り、可能であると判断すれば部下の救出にも取り組むなど、非常に有能な戦闘指揮官である。
彼の采配は『勝つべくして勝ち、負ける時には自軍の被害を最小限に抑える』、『出来ないことは決してやらない』などと周囲の人物に言わしめさせるほど無駄が無く、徹底している。
基本的に感情を表に出すことは無く、如何なる事態に直面しても顔色一つ変えない。
また、先述の通り実年齢よりもやつれ老け込んでいるが、これはスペツナズ指揮官だった当時激務に次ぐ激務で長年碌に休養をとらなかったことが原因である。
そのためか味覚も狂っており、死別した妻が毎晩帰りが遅い彼への嫌がらせとしてわざと不味く調理したボルシチを、『愛情を感じる』と言ってとても美味しそうに食し、しかも余程彼の思い出として残ったらしく、後年見事に再現して宗介やテレサ・テスタロッサにも食べさせている。
その不味さたるや、上官に忠実で味に頓着しない宗介が食事の誘いを言い訳して逃げるほど壮絶であり、テレサをして『死ぬかと思いました…。』と言わしめさせた。