東方紫香花とは東方Projectの書籍作品のタイトル。
省略タグとして紫香花がある。
東方の書籍作品では珍しく、商業誌ではなく同人誌として発売された。
概要
2005年9月にとらのあな限定で発行されたアンソロジー。本のタイトルは「東方花映塚」と対を成すように決められた。
内容はZUN氏による「四季と花」のコンセプトの元、複数の同人作家による書籍一冊とアレンジCD一枚の構成。
書籍、アレンジCDともに参加作家にはZUN氏よりお題が提示されおり、それを満たした二次創作作品になっている。
また同アンソロジーの書籍・アレンジCDそれぞれの最後には、ZUN氏の書き下ろし小説『六十年ぶりに紫に香る花』とアレンジ楽曲『六十年目の東方裁判』が収録されている。
このアンソロジーは長らく再販が無かったが、2008年9月にライナーノーツの一部内容を変更して再販されて以降、定期的にとらのあなにて増版されている。
六十年ぶりに紫に香る花
書籍の最後に収録されているZUN氏の書き下ろし小説。
「東方花映塚エキストラに続く、のかも知れない」という東方花映塚の裏となる物語である。
内容は八雲紫が主人公の一人称小説。
彼女が花の異変において無限塚で霊夢と出会い、幻想郷の人間達に「何故六十年ごとに花が咲き乱れるのか」を問いかけるため各地を巡り、再び無限塚に戻って霊夢・幽々子と会話を繰り広げる物語。
胡散臭いキャラといわれている八雲紫の内面が描写されている、稀な作品である。