人は一生のうち幾度かの奇跡に出会う。これはエリーとクリスマスのちょっとした奇跡のお話。
データ
- 別名:神話の幻獣
- 体長:47メートル
- 体重:3万6千トン
- 出身地:時空間
- デザイン:さとうけいいち
概要
時空を移動する能力により過去から未来へ様々な時空を飛び回っていて、12年に1度の12月24日の夜、ほんの数秒間だけ「今」を通過する為にその姿を現さす幻獣。通過した時には赤い実(イイギリの実)を残していく。捕獲するにはトネリコの木の枝が必要不可欠で、東西南北にトネリコの木の枝を立てておいた空間から脱出できなくなったところをクリスタルに封印する事で捕獲できる。
怪獣と言うよりもポケモンに近い感じの真っ白な身体に青のラインがちりばめられた鳥の様な外観をしている。
実在した場合、周囲のもの全てが時空の狭間に巻き込まれて消滅するという定説により、学会からもその存在を認められていなかったが、ペテン師と呼ばれてもなおその生涯をかけて追い続けた古理博士と、クリスマスの街にプレゼントを買いに行くショーンとコバに同行したエリーが回り逢った事で、ちょっとした奇跡の物語は始まる。
古理博士が探知機でユニジンを探していた際、「ここです」とエリーが指差した場所にユニジンが一瞬姿を現した。12年前にアイルランドで一瞬ユニジンを見る事ができた博士は「捕まえなければその間に心臓が止まってしまう」と言ってエリーに人助けと納得させて二人は協力してユニジンを捕まえる事になった。
博士の設置した装置にユニジンが飛びこんできて捕獲されたが、ユニジンが長時間同じ時空にとどまり続ける事によって周囲が時空の狭間に巻き込まれ始めてしまう。ウルトラマンマックスがバリアを張る事で一時しのぎしていた時、博士はユニジンを捕えている空間を形成していたトネリコの木の枝を引き抜いてユニジンを解放し、時空の崩壊は防がれた。そして・・・時の中を走っていた方が幸せだと言う博士の目には、12歳の時に初めてユニジンを見た時と同じく、赤い実が残されていた。
エリーは、「博士に木の実を渡す為にやってきたのでは」と予想し、嬉しいと言う感情とクリスマスは誰かを喜ばせたい日なのだと理解した。
余談
心優しい怪獣で戦う描写もないためあまり注目されないが、化け物揃いのマックス怪獣界隈でも強力な能力を持つ1体。
ウルトラ最強怪獣50大図解超百科(テレビマガジンデラックス)の図解によると
・タイムトラベルブレイン:時間をおもうようにコントロールできる脳だ
・光の粒子放射翼:太陽の光の粒子を周辺にまき、それがかかった物体を時空間にもちさるぞ
・不老不死細胞体:時空間の中にいるかぎり、永遠に活力がうしなわれることのない細胞
…いるだけで時空崩壊は伊達ではない。大人しい怪獣でほんとによかった。