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単線の編集履歴

2015-10-15 18:09:48 バージョン

単線

たんせん

単線とは鉄道などにおいてその区間を運転する線路が複数存在しない状態である。

この状況にある場合、鉄道等では営業運転において環状運転などで一方通行の運転を行っている場合(舞浜リゾートライン(ディズニーリゾートライン)、ポートライナー富山地方鉄道環状線など)を除いて上り下りとも一本の線路運転しなければならない。

 そのためすれ違い等のため信号場(分岐器や信号設備が設けられ運転扱いは行われるが旅客貨物の取扱を行わない停車場)などで待ち合わせが必要となる。

 極端な話をすれば、始発駅から終着駅までその路線に一対の線路しかなく、途中に行き違い設備も設置されていない場合、車両の運行に強い制限がかかり、たとえば一方向に複数車両を走らせる、途中駅で分割運行させるなど、運用が限られることになる(例として関東鉄道竜ヶ崎線など)。

 対義語としては複線がある。別系統の単線が平行して敷設され、見かけ上複線のように見える場合もある(単線並列)が、これは上り列車用と下り列車用をセットで敷設する複線とは似て非なるものであり単線並列の輸送力は複線と異なり単純に2倍にしかならない(複線の場合閉塞方式にもよるが単線の3倍以上の列車を運行できる。さらに待ち合わせ時間がなくなるため高速化にも有効)。この事例は別の路線(軌間や電圧が異なる)が組み合わさる事例も存在する。

運用

 この状況は地方の路線(ローカル線第三セクターに転換された路線、および中小私鉄)、また大都市近郊においては盲腸線(片方が他の鉄道と連絡していない路線)や引込線(車両基地や工場などをつなぐ路線)など輸送力が少なくてもかまわない路線において見られる。

 当然ながら複線の方が輸送力は圧倒的に高いものの、いったん単線で開業した後に利用客が増えて複線化しようとした場合、土地や設備等の買収などが絡んで思うように複線化できない場合が存在する。そのため開業時にあらかじめ複線分の用地を確保しておき、後からスムーズに複線化できるよう計らっておく場合もある(伊勢鉄道などの路線がそれである)。

 一方で複線で開業したものの、各種理由により後に単線化した例も存在し、阪急嵐山線では現在は単線運行であるがよく見ると路線が複線分のスペースが存在する(採算上の問題で単線運用、金属供出により路線撤去)ことや、御殿場線全線(元東海道本線)および参宮線(および現在の紀勢本線伊勢神宮への観光路線で私鉄と激しい争いを行っていた)の一部区間(これは大東亜戦争の不要不急線によるもの、基本的にこれらは再度複線化されている)。

 また、大手私鉄でも稀にある例として、土地等の関係で複線区間の一部のみ単線になる路線も存在している(名鉄名古屋本線は通常は全線複線として知られるものの実は新岐阜駅すぐそばの新幹線との交差部分だけが単線となっている)。この場合単線区間がダイヤ設定上のボトルネックとなる。

関連タグ

複線 複々線 ローカル線 中小私鉄 第三セクター

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