プロフィール
概要
第四次聖杯戦争において、魔術協会の魔術師ケイネス・エルメロイ・アーチボルトによって召喚される。
右目下の泣き黒子は女性を恋に墜とす魅了(チャーム)の力を宿し、これはランサー自身にもコントロールできる力ではない。ゆえにその風貌から『輝く貌』『魔貌』の異名を持つ。
契約に応じたのは、生前に叶えられなかった『純粋な武と忠義に貫かれた、戦士の生き様の完遂』を果たすため。元より正々堂々を信条としていたが、緒戦でセイバーと刃を交えたことで、高潔な武人としての信条に火がつき、彼女をライバル視するようになる。そのまっすぐな性格ゆえに、勝敗を最優先とするマスターとはそりが合わず、ケイネスの意向に反する行動をとることもしばしば。結局マスターからは、ランサーの武人としての心を理解してもらえず、ソラウを巻き込んだ三角関係も相まって終始仲は最悪だったといえる。
そのあまりにもドロドロした昼ドラっぷりや、相性最悪の主従関係、そして先達を連想させる最期から、「ランサー=自害」のイメージを確立させてしまった不遇のキャラ。
しかし、後に心の内を正直に話し、味方には公正な振る舞いで接し、魂の色が似ているマスターに召喚されてさえ、自害よりも悲惨な最期を迎えるランサーが登場する事に・・・。
『Fate/unlimitedcodes』でも「ZEROランサー」として出演しており、第四次で戦ったセイバーや同郷の先達であるランサーなどを相手にする場合、戦闘の前後に特殊台詞がある。
能力
伝説によれば、彼は二本の槍だけでなく二本の剣、「モラルタ(「大いなる激情」の意)」、「ベガルタ(「小なる激情」の意)」を所持していたとされる。用語辞典には、ケイネスはむしろディルムッドがセイバーのクラスで召喚されるのを望んでいたのかも、と記されている。伝承ではこれらの二剣二槍の武器を用い様々な敵と闘い、グラニアとの逃避行の時には空飛ぶ魔女を投げ槍で倒したり、巨人を倒すなど騎士団に所属してた時以上の武功を立てたという。最も優れた組み合わせはゲイ・ジャルグとモラルタのようだが、クラスの都合で再現できない。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
ケイネス | B | C | A+ | D | E | B |
保有スキル
対魔力(B) | 三節以下の詠唱による魔術を無効化。大魔術・儀礼呪法など大掛かりな魔術を持ってしても傷付けるのは難しい。 |
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心眼(真)(B) | 修行・鍛錬によって培った洞察力。窮地において、その場に残された活路を導き出す戦闘論理。 |
愛の黒子(C) | 魔力を帯びた黒子による異性への誘惑。対魔力スキルで回避可能。 |
宝具
破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:2~4
- 最大捕捉:1人
- 由来:ディルムッドが養父であるドルイドのアンガスより贈られた紅槍ゲイ・ジャルグ
ランサーが持つ紅の長槍。刃が触れた対象の魔力的効果を打ち消す。基本的には、魔術的防御を無効化させるための能力を持った宝具。セイバーの鎧のように魔力で編まれた防具や、魔術やあるいは宝具「騎士は徒手にて死せず」によって魔術的な強化・能力付加を受けた武具から、その魔力的効果を奪い、物理的な防御力のみの状態にする。
打ち消される魔力の対象は防具に限った話ではないが、「刃の触れた部分だけ」「刃の触れている間だけ」効果を発揮するため、防御的な使い方には向かない(例えば広範囲に効果を及ぼす攻撃魔術を受けた場合、槍の刃が触れた部分の効果はなくなっても、他の範囲に炸裂した魔術の効果は使い手におよぶ)。また、過去に交わされた契約や呪い、既に完了した魔術の効果を覆すことはできない。
「宝具殺しの宝具」と呼ばれる槍だが、この破魔の効果単独で宝具の破壊はできない。あくまで「刃の触れている間だけ」効果を打ち消すのみである(槍として物理的に破壊可能な宝具であれば、破魔の効果とは別に破壊は可能)。
魔術を使わないものにはただの槍だが、サーヴァント同士の戦いに魔術的なものを使わないことはまずない。効果に派手さはないが、実に有用な宝具。
必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)
- ランク:B
- 種別:対人宝具
- レンジ:2~3
- 最大捕捉:1人
- 由来:ディルムッドが妖精王マナマーン・マック・リールより贈られた黄槍ゲイ・ボウ
ランサーが持つ黄の短槍。この槍で付けられた傷は、槍を破壊するか、使い手が死なない限り癒えることがない。ゲーム的に例えれば、ただHPにダメージを与えるのではなく、同時に最大HPそのものを削り取る効果。
短期決戦においてはただの槍だが、長期に渡って同一の相手と複数回戦えば、じわじわと確実に効いてくるボディブローのようなもの。「破魔の紅薔薇」同様、派手さには欠けるが、非常に使い勝手のいい宝具。
なお、使い手はこの槍で傷つくことはない。