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源実朝の編集履歴

2015-12-15 00:08:08 バージョン

源実朝

みなもとのさねとも

鎌倉幕府・第3代征夷大将軍。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝の四男。

概要

生没年 建久3年(1192年)8月9日~承久元年(1219年)1月27日

 鎌倉幕府・初代将軍源頼朝を父に、北条政子を母として生まれる。同母兄として2代将軍・源頼家、幕府に仕える女房・大進局を母とする貞暁、姉に木曽義仲(源義仲)の嫡男・義高と婚約した大姫、御所に入内させることを工作していた乙姫がいる。


鎌倉幕府・初代将軍・源頼朝

 建久元年(1190年)、源頼朝は上洛して権大納言・右近衛大将に任じられる。

 建久3年(1192年)7月12日、父・源頼朝は征夷大将軍に任じられ、7月26日、鎌倉にいながらにして除書(辞令)を受け取り、8月5日、政所始を行い将軍として新たな政治を開始した。

 

 建久3年(1192年)8月9日、将軍・源頼朝の四男、正室・北条政子の次男として生まれ、御名字定(ごみょうじさだめ)により幼名を「千幡(千万)」と定める。後の源実朝である。

 建久4年(1193年)8月17日、伊豆に流されていた頼朝の異母弟・源範頼に謀反の嫌疑をかけ誅殺、数日後、範頼派の御家人が多く討伐された。

 このころ、頼朝は長女・大姫を後鳥羽天皇の御所に入内させるよう関白九条兼実に働きかけていたが、建久6年(1195年)12月、源通親の養女・在子(承明門院)が後鳥羽帝との間に為仁親王(後の83代・土御門天皇)を出産、翌建久7年(1196年)、通親と丹後局は天皇に働きかけて関白・九条兼実をを罷免へと追い込み、天皇の皇女・昇子内親王を生んだ中宮・任子(兼実の娘)を内裏から退去させた(建久7年の政変)。また、この年、入内を目論んでいた長女・大姫も亡くなり、頼朝の構想は頓挫するにいたった。

 その後も次女乙姫の入内も工作したがうまくいかず、ついに建久10年(1199年)1月13日、頼朝は急死した。享年53歳。(坂井孝一『源実朝』)


2代将軍・源頼家

 建久10年(1199年)、父・頼朝の死後、嫡男・頼家は家督を相続し、「鎌倉殿」の称号を帯びるが、4月には資質に欠ける頼家から実権を剥奪し、幕政は祖父・北条時政、叔父・北条義時ら13人の宿老による合議によるものと定められる。また、同年、長年、父・頼朝の側近を務め、みずからも重用している梶原景時が失脚し、殺害される事件も起こった。

 建仁2年(1202年)、頼家は将軍に任じられるが、前述の通り実権はない。このことを不満に感じた頼家は正室の父・比企能員を頼みに実権奪還をたくらむが、建仁3年(1203年)、北条氏は頼家の急な病を機に比企一族を討伐、頼家は公的には死去したとされ伊豆・修善寺に幽閉されることとなり、翌元久元年(1204年)、死去した。北条氏により暗殺されたといわれている


3代将軍・源実朝

 建仁3年(1203年)、兄・頼家の(公的な)死去により家督と将軍職を同時に継ぐ。実権はなかったといい、当代随一の歌人・藤原定家に師事し『金槐和歌集』を遺したことで和歌や蹴鞠に親しむなど京風の文化に執心しただけの将軍と後世伝えられている。しかし、最近の説では政治に意欲を示し、政所を中心とした将軍権力の拡大にも努めていたとの説が提起されている。

 元久元年(1204年)、祖父である初代執権北条時政が武家らしからぬ実朝を将軍から廃して新た人物を将軍職につける陰謀をたくらんだが、母・北条政子、叔父・北条義時の反対にあい失敗、時政は失脚し隠居に追い込まれることとなった。

 また、この年、朝廷の最高権力者・後鳥羽上皇は実母の弟・坊門信清の娘・信子を実朝の正室とし、実朝を通じて幕府との関係改善に動いている。以後、実朝は建保6年(1218年)には権大納言から左近衛大将、内大臣右大臣へと短期間のうちに昇進していく。(後鳥羽院には実朝を取り込むことにより、幕府内に一定の発言力を得ようという思惑があったらしい)


 建保元年(1213年)、北条氏と侍所別当・和田義盛との対立が表面化し軍事衝突に発展、義盛は敗死し和田氏は滅亡する(和田合戦)。

 建保4年(1216年)、世をはかなんで宋へ渡ることを思い立ち、大船を作ることを命じるが、翌年完成した船は浮かばず、失敗に終わる。

 承久元年(1219年)1月27日、右大臣拝賀の儀式のため鶴岡八幡宮に参じるが、猶子にしていた甥の公暁(源頼家の子)に暗殺される。享年28歳。

 

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鎌倉時代 鎌倉幕府 源頼朝 北条政子 北条義時

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