曖昧さ忌避
- 日本の本州、日本列島の異称。秋津島。大和を平定した神武天皇が国見をして「なお蜻蛉(あきつ=とんぼ)の臀占(交尾)せる如くあるかな」と言ったとされる。(日本書紀)
- 大日本帝国海軍の軍艦。
- 防護巡洋艦秋津洲。1894年3月31日竣工。
- 水上機母艦秋津洲。1942年4月29日竣工。
- 海上保安庁の巡視船あきつしま。2013年11月28日竣工。
- 上記の水上機母艦を元ネタとする、艦隊これくしょんに登場する艦娘。
図鑑データ
「水上機母艦、秋津洲よ! この大艇ちゃんと一緒に覚えてよね!」
飛行艇母艦概要、抜錨するかも!ぃじゃぁなかった、抜錨!
DMM.comより配信中のブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に登場する水上機母艦の1隻である。
2015年4月28日に開始されたイベント『発令!第十一号作戦』のE-6海域突破報酬(難易度は問わず)として登場。
千歳・千代田に続く三隻目の水上機母艦だが、千歳・千代田と違って雷装は存在せず、甲標的を装備出来ない。そのため戦闘力は皆無に等しい。
また、あきつ丸改や阿武隈改二が持ってくる大発動艇も装備出来ない為、遠征でのテコ入れにも使えない。更に速度も低速。
史実的には大型飛行艇の為の補給艦の色が強い艦であり、『艦これ』実装艦なら明石や大鯨に近く、性能的にも彼女達に近い。
改装レベルは35と高め。育てるなら瑞雲でも持たせて演習で少しずつ育ててあげよう。
イベント期間中はRoma掘りの第1艦隊旗艦にして愛でつつ安全にレベリングという手もあった。
提督、性能は外しちゃ駄目かも、だからね。
弱い。
能力は軒並み低く、前述した通り水上機母艦では唯一雷撃を行えない。水上機も各スロット1機づつしか搭載出来ない為、爆撃にも期待できない。本人すら「戦闘は苦手」と公言して憚らないだけの事はある。
あまりに弱い為、逆に秋津洲単艦で演習に挑む秋津洲チャレンジなる遊びが提督諸氏の間で考案された。
特筆すべきは当時の傑作機である「二式大型飛行艇」こと『二式大艇』の存在。
秋津洲自身も「二式大艇ちゃん」と名付けて大艇ちゃんを可愛がっている(連装砲ちゃん・連装砲くん・長10cm砲ちゃんに通じるものがある)。
ただし、同じ水上機母艦とはいえ千歳と千代田には装備不可能であり、現状では秋津洲の専用装備。
史実では偵察・輸送任務等で活躍し、戦闘機による襲撃も物ともしない程の重武装を誇るかなりの傑作機だが、ゲームでは単なる偵察機のような扱いとなり、パラメータも索敵値12程度に収まってしまっており、「恐るべき」とまで形容された数々の超性能は再現されていない。しかも、現行ではここまで索敵を必要とするマップは通常海域・第十一号作戦のイベント海域には存在しない(そもそもイベント海域を全てクリアして秋津洲がやって来る)。
更には二式大艇が活躍したことで有名なK作戦が6-3ことグアノ環礁沖海域で実装されたのだが、彼女を運用する利点が皆無な為(ちとちよで十分)、一時期は『艦これ』でも珍しい「産廃」「いらない子」扱いされていた。
一応駆逐艦・軽巡洋艦以外で唯一爆雷とソナーの両方を積める為、対潜能力は結構高い。水上機母艦なので、1-5ではルート固定要員にもなる。
しかし、2015年夏季イベント『反撃!第二次SN作戦』で彼女にようやく出番が訪れた。E-5海域『西方海域戦線 カレー洋』では、『秋津洲+駆逐艦1隻』もしくは『航空巡洋艦+駆逐艦2隻』でナビゲーションが出来、戦艦マスを回避する事が可能。秋津洲を使用した場合、航空巡洋艦のような火力こそないが、空母を一隻連れて行く事が可能。これにより、道中での制空権確保以外、空母に艦攻か艦爆を積み、攻撃にも参加出来る。
また、『艦これ』でのカスダメ(攻撃が命中し計算後、ダメージが与えられない場合、攻撃対象の現在HPの6~14%(端数切り捨て)のダメージを与える)のシステム上、火力のない彼女もあのダイソンこと戦艦棲姫にある程度のダメージが与える事が可能。秋津洲流戦闘航海術、恐るべし…!今後『艦これ』ゲーム本体で大艇ちゃんを更に活かす機会があるかは今後のアップデート次第であろう。
更に、同イベントでドロップ限定艦娘として瑞穂が実装された事で、軽空母のちとちよと水上機母艦のちとちよをわざわざ用意しなくても、瑞穂と組ませる事で水上機母艦必須の遠征に出す事が可能になり、出番が増えた。
なお、2015年5月現在では大艇ちゃんの入手経路も限られている。
また、秋津洲自身は改造しないと大艇ちゃんを持ってこない為、開発が不可能な現状では希少な装備である。
容姿、発見したかも!艦隊、戦闘よーい!
銀髪のサイドテール。反対側には錨付きの長いリボンを垂らしており、ぱっと見ツインテールのようにも見える。
この錨は海底に下ろすことによってそれを軸とした回転運動による回避術「秋津洲流戦闘航海術」を使用できる。
服装の特徴的な点として、腋が大きく開いた服を着ている。
頭には菊紋をあしらった小さな帽子をかぶっている。
艤装は腰に備え付けられているが、二式大艇ちゃんを吊り上げる為のクレーンの他は12.7cm連装高角砲と機銃があるのみで、見るからに攻撃能力は低そうである。
何より目立つのは両手に抱きかかえられた二式大艇ちゃんであろう。よく見ないと分かりづらいのだが、機首側面にはノーズアートのような表情がある。
2015年元日のアップデートでは、正月限定のイラストとボイスが実装。
鎖とクレーンがあしらわれたエメラルドグリーンの振袖に身を包み、首にはショールを巻き、腰帯の結び目にはひらがなで「ましつきあ」の刺繍が施されている。
大艇ちゃんは獅子舞風のカラーリングに塗装されており、尾翼には「2016 申」の文字が記載され、機首には獅子舞の下あごが取り付けられている。
中破すると振袖の肩と裾が破れ、大艇ちゃんに跨った状態で恥ずかしそうな表情をしているのだが、見方によってはアレな事をしながら恍惚の表情を浮かべているようにも取れる為、艶やかな振袖姿と相まって何とも言えないエロチシズムを感じさせる。
性格ですって!?失礼かも!
はきはきした印象の元気っ子。「~かも」が口癖。同時期に実装された高波と同じ。
「かもかも教」なる新興宗教が興っているらしいが、果たしてどちらを指しているのやら…
前述で解説したように、戦闘は苦手。
二式大艇ちゃんが大好きで、何度も「あげない」と発言している。
史実での迷彩ネタで、提督から厚化粧を疑われているようだ。
おほー!いい関連イラスト♪これは嬉しいかも。
提督~ 史実は触らないでほしいかも! 大艇ちゃんがゆっくり寝れないでしょう?
類別は水上機母艦。しかし、実際には大型飛行艇への補給、整備を任務とする艦艇なので『飛行艇母艦』と呼ばれる事もある。飛行艇を艦上に載せて整備する事は出来るが、搭載して航行するわけではなく、水上機母艦というよりは潜水母艦に近い性質の船である。
艦尾に35トン電動クレーンを設置。
第一次ソロモン海戦後のラバウルにおいて第8艦隊(三川艦隊)と合流。参謀長の大西新蔵少将(当時鳥海に搭乗していた)が本艦の迷彩を「厚化粧みたいにゴテゴテ塗ってきたな」と指摘した時には「攻撃力がないから、昆虫のように保護色にしたんですよ」と黛治夫艦長は説明している。
また、第二次ソロモン海戦前に陽炎に燃料を補給しているという記録もある。
1944年には明石ら特殊工作艦を失ったことで、秋津洲も工作艦代わりに使われる事になる。
しかし、同年9月24日、コロン湾で米空母艦載機の攻撃を受け、秋津洲は給糧艦「伊良湖」と共に撃沈された。
秋津洲が沈没した海域は、現在はダイビングスポットとして注目されており、水深約40mの海底で静かにその身を横たえている。
あぁ、巡視船もあるんだ。嬉しいかも。
秋津洲という艦名は現在、海上保安庁しきしま型巡視船2番艦の艦名に使用されている。
このしきしま型巡視船は海上自衛隊のはたかぜ型護衛艦とほぼ同じサイズであり、海上保安庁が保有する巡視船の中では最大の大きさを誇る。
2015年4/8~4/9の天皇皇后両陛下のパラオ訪問時には、このあきつしまの艦内で天皇皇后両陛下が一泊されている。