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コロラド級の編集履歴

2016-01-27 01:25:34 バージョン

コロラド級

ころらどきゅう

アメリカ海軍の戦艦。

概要

アメリカ海軍戦艦の艦級の1つ。


本級は仮想敵国・日本の16インチ級戦艦・長門型整備に際して、テネシー級の砲装を強化したものであり、長門級に比して速力は劣るも、攻防力は同等以上の優秀艦であった。


当時世界最強といわれた戦艦群「ビッグ7」の一員であり、アメリカ海軍においては、従来の戦艦より際立って強力な艦であるとして、前級のテネシー級とあわせて「ビッグ5」とも呼ばれていた。


武装

主砲

本級は主砲として16インチ45口径砲を装備する。


これは日本海軍が40センチ砲を装備する長門型戦艦を建造するのに対抗し、前級が14インチ三連装砲装備であったところを16インチ連装砲に換装したものである。


三連装砲から連装砲に換装されたことで門数は大幅に減少したが、弾重量増大のため投射火力に遜色はなく、むしろ散布界に優れる本砲は、海軍休日時代における米戦艦最有力の砲装であった。


就役時には弾重量960㎏で初速792mps、最大射程30㎞という性能であったが、

海軍休日以降の改装で新型砲に換装し、弾重量1016㎏で初速768mps、最大射程32㎞に改良された。


副武装

本級の就役時の副武装はテネシー級と同等のものが装備され、51口径5インチ副砲と50口径3インチ高角砲、水中魚雷発射管を装備した。

海軍休日時代には25口径5インチ高角砲が装備され、魚雷発射管を撤去、12.7㎜機銃を搭載した。


太平洋戦争以降、真珠湾攻撃で着底するほどの甚大な被害を受けたウェストバージニアには徹底した近代化改装が実施されることになり、既存の副武装は全廃されて、38口径5インチ両用砲や40㎜機銃、20㎜機銃を装備した。


一方で、損害が軽微だったメリーランド、また本土に回航中で被害を免れたコロラドは、小規模な改装を受けるにとどまった。

具体的には高角砲のシールド化と対空機銃の増設で、5インチ両用砲は1945年メリーランドに装備されたが、コロラドは依然として5インチ高角砲を装備し続けた。

観測装備

就役時、本級は主砲塔と艦橋に測距儀を装備し、前後マスト上に密閉式の見張り所と射撃方位盤を設置した。本級の上部構造物もまたテネシー級と同等のものである。


真珠湾攻撃後、ウェストバージニアにはテネシー級を参考にした改装が実施され、塔型の上部構造物を備えたことに対し、

太平洋戦争以降も大規模な改装が実施されなかったコロラド・メリーランドには籠マスト構造が残されたことなどが特徴的である。


本級には対空捜索レーダー・SKや対水上捜索レーダー・SGが搭載され、Mk.3射撃管制レーダーがマスト上の主砲用射撃方位盤、Mk.4射撃管制レーダーがMk.37射撃方位盤に装備されたが、

復帰が1944年となったウェストバージニアはMk.8射撃管制レーダー搭載のMk.34射撃方位盤を装備しており、また対空捜索レーダーにはSK-2を装備していた。


Mk.34射撃方位盤は1944年の改装時に他の2隻にも搭載され、また1945年には高度測定レーダー・SPが新たに装備された。


艦歴

就役~海軍休日

本級は1921年~1923年にかけて3隻が就役し、以後戦闘艦隊に所属した。


就役後まもなく海軍休日となったが、

米戦艦唯一の16インチ砲艦である本級は前級のテネシー級以上に有力な存在であったため、日本に対する抑止力として、長い工期を要する大改装は実施されなかった。


その後、1940年の艦隊再編では対日情勢の悪化に伴い、太平洋艦隊配属となり、1941年にはハワイの真珠湾を母港に活動していた。


太平洋戦争

1941年12月、本級は真珠湾に停泊中、日本軍による奇襲攻撃を受けた。

この攻撃でメリーランドが損傷し、ウェストバージニアは大破着底して戦闘不能となったが、コロラドはオーバーホールのために米本土に回航されており、運よく真珠湾の悲劇を免れた。


損傷が軽微だったメリーランドは損傷復旧と併せて近代化改装を受けて戦列復帰し、1942年には補修を終えたコロラドが太平洋に配備され、貴重な戦艦戦力として日本艦隊の動向に備えた。


本級2隻は16インチ砲艦として有力な戦艦戦力であったためか、ミッドウェー海戦以降も継続して作戦活動を行っており、大きな改装の機会にはあまり恵まれなかった。


1942年以降、本級はフィジー攻撃やタラワ進攻に参加し、1944年にはマーシャル諸島攻略に参加した。同年9月には大改装を終えたウェストバージニアが戦列復帰し、本級3隻が揃い踏みした。


本級はフィリピン攻略作戦に従事し、10月のレイテ沖海戦に際しては、メリーランドとウェストバージニアがスリガオ海峡海戦に参加して、日本艦隊を撃破した。

この時、ウェストバージニアは戦艦山城に対して命中弾を与えたとされる。


1945年には沖縄戦や日本本土攻撃に従事し、8月に終戦を迎えた。


戦後

本級は占領軍の支援任務に就き、復員作業に従事するなどして活動した後、同年末にアメリカ本土に帰還した。


1946年以降は不活性化され、1947年には全艦が退役。

以後10年近くの間、本級は予備役として保存されていたが、1959年に除籍となった。


同型艦


ワシントンは1922年に建造中止となり、1924年に実艦的として海没処分された。


参考イラスト

偉大なる合衆国海軍

アメリカの超弩級戦艦たち




ColoradoMarylandセンシティブな作品

画像三枚は戦艦少女より。

関連タグ

アメリカ海軍 戦艦 ビッグ7 前級テネシー級 次級サウスダコタ級

紺碧の艦隊:「メリーランド」「ウェストバージニア」が開戦早々日本海軍に鹵獲され、航空爆撃戦艦「米利蘭土」「西処女阿」に魔改造されている。

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