『仮面ライダーアギト』の登場人物。アナザーアギトに変身する。
演じたのは菊池隆則氏。
人物像
津上翔一と同じくあかつき号事件でアギトの力に目覚めた者の一人。あかつき号の乗客たちのリーダー的存在であり、彼の戦いぶりや生き様は、翔一や涼などアギトの力を持つ者達に大きな影響を与え、医者になることを強要されたことで親に反発し家出していた少年、真島浩二も彼が命がけで手術をする光景を見て嫌っていた医者への道を志すようになった。
元々は医者であったが雪山で遭難した際に目の前で弟を失い、自らも片腕を失い弟の腕を移植したものの手術は不可能と判断した医学界により医師免許を剥奪され(本来はそういった四肢の欠損や障害などで手術が不可能と判断されても医師免許が剥奪されるということはない)、それ以後は闇医者として法外な報酬と引き換えに確実に手術を成功させ、闇の名医として名を馳せていた。その腕は天才的で本来3時間はかかるといわれる手術を約40分で終わらせ、同時に複数の人物を施術するなど超一流である。
元々は温厚で困っている人を放って置けない好人物だったが、弟を目の前で失うという経験からトラウマと後悔の念に囚われてしまい、その光景が何度も悪夢として彼を苦しめるようになり「救いを求める人間は全て自らの手で救わねばならない」という考えを抱くようになった彼は「アギトは自分だけでいい」という歪んだ考えから他のアギトに覚醒したもの、もしくはアギトの因子を持つ人間を襲撃、排除しようとしたがその度に弟から移植された腕が拒絶反応を起こしたためいずれも失敗している。
最終的には自身が倒したが真島からアギトの力を与えられ、エクシードギルスとなった涼に敗れ、負傷して倒れていたところを涼に救われたことで仲間となる。
しかし、終盤でファルコンロードの攻撃を生身で受けてしまい、瀕死の重傷を負いながらもヘッジホッグロードの針を受けた翔一を緊急手術で救い、アギトらと協力しアンノウンを倒すが、すでに限界を迎えていた彼は自宅で真島に「コーヒーを入れてくれ」と頼んだ後静かに息を引き取った。そして彼が最後に見た光景、それは弟と共に雪山から生還するというものであった…