概要
オーメンズ・オブ・ラヴ(Omens of Love)とは、日本を代表するフュージョン(ポップ・インストゥルメンタル)・グループ、T-SQUARE(1985年当時はTHE SQUARE)の楽曲である。
作曲は同バンドのキーボーディストを務めていた和泉宏隆であり、1985年4月1日にリリースされたアルバム『R・E・S・O・R・T』の1曲目として収録されている。
また、同年6月21日には12インチシングルとしてリリースされている。
タイトルを和訳すると「恋の予感」「愛の兆し」となり、その名の通りどこまでも突き抜けていくような爽やかなファストビートが特徴的である。
フジテレビのF1グランプリ中継テーマ曲「TRUTH」と並ぶT-SQUAREの代表曲であり、同バンドのライブにおいてはオープニングを飾ったりアンコールに持ってきたりと重要なポジションを占めている。
作曲者である和泉宏隆は1997年の『BLUE IN RED』を最後にT-SQUAREを退団しているが、その後のソロ活動(ピアノトリオ等)でも度々この曲をアレンジして取り上げている。
その他、TV番組やラジオ番組のオープニングソングやBGMとして頻繁に使われていたほか、江戸川競艇場の周回展示や航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」の展示飛行のBGMにも用いられている。
ウィンク・キラー
元々この曲は歌詞のないポップインストのナンバーであるが、作詞家の松本隆が歌詞を書いて「ウィンク・キラー」というタイトルで発表し、小泉今日子と野村宏伸がこれを歌っている。
小泉今日子が歌う「ウィンク・キラー」は7枚目のオリジナルアルバム『Flapper』に収録されている。
ニュー・サウンズ・イン・ブラス
アルバム『R・E・S・O・R・T』がリリースされた翌年の1986年、ニュー・サウンズ・イン・ブラス(New Sounds in Brass)により吹奏楽版アレンジ(編曲:真島俊夫)が出版されている。
初出音源は『New Sounds in Brass'86』に収録。演奏は東京佼成ウインドオーケストラである。
この翌年(1987年)にアレンジされた「宝島(TAKARAJIMA)」と並び、日本の吹奏楽界に燦然と輝くロングヒット・ナンバーとして今もなお多くの団体、演奏者に愛されている。
関連動画
T-SQUARE
『R・E・S・O・R・T』(1985)
『LIVE in Tokyo』(1985)
T-SQUARE with 新日本フィルハーモニー交響楽団 "HARMONY"(1993)
『Farewell and Welcome』Live(1998)
『CASIOPEA vs THE SQUARE』Live(2003)
『宝曲』(2010)
ニュー・サウンズ・イン・ブラス
東京佼成ウインドオーケストラ(Tokyo Kosei Wind Orchestra)
『New Sounds Special』(1997)
玉名女子高等学校吹奏楽部(Tamana Girls Band)