概要
高さ約3.5mの、金色のロボット。
右手に筆を、左手に霊感灯と呼ばれる明かりを持ち、机に座った姿をしている。空気圧によって動き、文字を書いたと伝えられる。
1928年に生物学者の西村真琴により製作され、「大礼記念京都博覧会」に出展された。
京都博覧会で出品された後、各地を巡っているうちに失われてしまったが、2008年に写真や文献を元に実物大で復元され、大阪市立科学館で展示されている。
荒俣宏の『帝都物語』にも登場し、謎の「工員の作業が小鬼に妨害される」地下鉄建設に対し、閉所であるために心理的な関係でそういう幻想が出るわけであるから、心をもたない/そういうお花畑が出ない「ろぼっと」であるこれがその力を貸すという筋立てになっている。
なお博覧会での「名前書いて 『GJ俺』という顔をして、紙をめくる」様と、顔が世界の人種の各特徴を模したもの(額から目にかけてが白い肌のヨーロッパ人、唇と鼻が特徴あるアフリカ黒人、頬と耳が黄色いアジア人に似せて、眉間にインド人を表す赤い点、髪の結い方がインディアン)であるという点、動物の生態を模すために圧搾空気による機構を持つ点が描かれている。
実相寺昭雄監督の映画版では西村博士役を実子である西村晃が演じている。