概要
CV:根本圭子
ロックマンエグゼに登場するナビ。シリーズ恒例の隠しボスで最強と名高い。
「1」では本当に隠し要素でしかなかったため台詞も無かったが、「2」と「3」ではシナリオ中に登場。
倒した敵の能力を得られる「ゲットアビリティプログラム」を持ち、多彩な技を習得している。そのため究極のナビと言われる。
ある事件の濡れ衣を着せられ、オフィシャルにデリートされかけたため、人間に対して強い憎しみを持つ。
製作者はコサック博士。
なお、彼はネットナビには珍しく布のマントを羽織っている。
元々エグゼのナビをデザインするうえで電脳世界と現実世界との違いを出すため「布は使わない」というルールを設けていたが、フォルテは「1」の時点でボディのデザインができていなかったのと、立ち位置が特殊だったため、特別に布のマントを羽織らせたという裏話がある(エグゼ5の公式サイトの設定資料館のデザイナーコメントより)。
※以下、ネタバレ注意
作中での主な活躍
ロックマンエグゼ
ゲームクリア後にある条件を満たすことで、インターネットの最深部に登場。
前述通り台詞や特別なイベントもなくただの隠しキャラ扱い。
ただ、攻撃力は一律300(アーマー装備でも150)で、非常に回避しづらい技のオンパレードであり、実力自体はシリーズでもかなりのものである。
高バスティングレベルで倒せば、ドリームオーラのチップが手に入るが、「攻撃力100未満の攻撃を全て無効化するオーラを纏う」というもので、正直かなり割に合わない。
ロックマンエグゼ2
ネットマフィア「ゴスペル」の首領である帯広シュンが生み出したバグの融合体として登場。だが、あくまでバグから誕生した劣化フォルテな為、実力は本物に比べて遥かに劣る。
不完全であるが故にサーバーの出力を上げられた末に究極のバグ融合体「ゴスペル」へと変貌してしまう。
当然ながら、この事を本物のフォルテも知っており、ED後のエピローグにて偽物の残党を始末していた。
その際、ゴスペルの活動にある人物が関与していることを示唆する台詞を言う。
その後、WWWエリアにてファラオマン、ナパームマン、プラネットマンを倒したロックマンの前に現れ、戦いを挑んてくる。
ロックマンエグゼ3
2での偽物騒動でワイリーと接触、ネット社会への復讐を試みるワイリーと不本意ながら協定を結ぶ。
実はコサック博士が生み出した「世界初の完全自律型ネットナビ」であり、とても優秀な存在だった。
・・・そう、あまりにも優秀過ぎたのである。
彼自身は良かれと思ってミスや不備を報告していたのだが、ぶっきらぼうな性格と他の科学者の「所詮、プログラムでしかない」という認識から人間はおろか、同族であるはずのネットナビからさえ疎まれていた。それ故に理解者は製作者のコサック博士と光親子だけだった。
そんな理解者たちが居ながらも、科学省上層部の会議でコサック博士の必死の弁解も空しく、電脳シールド内に幽閉されることとなってしまう。
そして、フォルテはコサック博士の作ったリミッターをつけられ、電脳シールド内に閉じ込められてしまう。
周りのナビたちに蔑まれながらもコサック博士の献身的な態度から、フォルテは
「人間もお洒落とか言って、ブレスレットやアンクレットを付けたりするんでしょう?博士が作ってくれたリミッタープログラム・・・・・・、オレに似合っていますか?」
と博士に対して気丈に振る舞っていた。
そんな中、ある事件が起こる。
初期型インターネット「プロト」の暴走である。その余波で電脳シールドが消滅。
このとき異変に気付いたフォルテが電脳シールド内から抜け出したため、「事件の首謀者はフォルテである」と科学省が誤解し、濡れ衣を着せられてしまう。勿論コサック博士はフォルテを救出しようとしたが、身柄を科学省に拘束されてしまい彼を助けられなかった。
科学省の総攻撃を受け、傷つきながらも戦うがデリート寸前まで追い詰められてしまう(彼の胸の傷はこのときついたもの)。絶体絶命のピンチに手足のリミッターが変化していった。これが前述の「ゲットアビリティプログラム」である。そして攻撃部隊隊長の力を体得、隊長をデリートし
「オレは・・・、信じない・・・。もう二度とだれも・・・!!」
と言い残し何処かへと消え、現在に至る(以上のことは鷹岬先生の番外編漫画に描写されている)。
最終章で、コサック博士とパルストランスミッションシステム内にて再会を果たすも、すでに人間を信じなくなったフォルテはコサック博士にさえ敵意を向ける。フォルテの凶弾に倒れた博士は一命を取り留めるも意識不明の重体に。
最終決戦にて、自らが人間と決別する原因となったプロトの封印プログラムである「ガーディアン」を破壊して取り込み、WWWの計画を阻止しようと立ち向かってきたロックマンと対決。
だがそれはワイリーの罠であり、元からワイリーはフォルテともども「ガーディアン」を始末するのが目的だった。フォルテは完全復活を遂げたプロトに飲み込まれてしまう。
クリア後のエピローグでゴスペルと融合し一命を取り留めたことが判明。だが記憶も人間への復讐心すら失い、常に強者との戦いを求める修羅と化した。
その後はシークレットエリアにてバグのカケラで力を蓄えダークマン、ヤマトマン、セレナードを敗ったロックマンの前に現れ、強さを追及する者「フォルテGS」として戦いを挑んでくる。
死闘の末、ロックマンに敗北したフォルテの脳裏にある人間の顔がよぎる。
それはコサック博士の優しい顔であった。
人間を嫌っていたフォルテが、最終章でコサック博士を殺せたはずなのに殺さなかったのは、本当は心のどこかで想っていた人間に、生みの親に、『とどめを刺せなかった』のかもしれない。
ロックマンエグゼ4以降
ここからはシナリオに関係しない隠しボスとして登場。
特に、4と5の「フォルテXX」は異常な強さを誇る。
また、6では電脳獣の力さえ取り込み「フォルテBX」となり、正真正銘最後の勝負を挑んでくる。
エグゼの外伝作品でのフォルテ
ファントムオブネットワークではキャッシュの作ったコピーがシナリオにて登場。そのコピーは名前すら覚えておらず、他の作品と比べそこまで強くない。
ロックマンエグゼ4.5では不本意ながらもプレイヤーのナビとなってくれる。隠しキャラであり、出現させるにはバトルチップゲートを使う必要がある。
獣化フォルテ
漫画版(鷹岬版)にてファルザーを吸収した事により、その翼・爪を持つ姿「獣化(ビーストアウト)フォルテ」となっている。ファルザーの翼を得た事によってスーパーフォルテに似たフォルムとなっている。
後にアーケードの「バトルチップスタジアム」でも登場。作中で最強のステータスを誇り、2人目にもランダムで登場する。
ロックマンエグゼ(アニメ)
第一期中盤で登場。
製作者はワイリー博士。ファラオマンの持つ究極プログラムから作られた、いわばファラオマンの生まれ変わり。ゲームと違って人間への恨みは特に持っていない。
終盤で誘拐したロックマンに触れ、同一化したことによりゴスペル首領の体を乗っ取り、
「俺は電脳世界より広い世界を手に入れた!」
と言い、ワイリーの元を去った。
第二期の終盤でも少しだけ登場。「アレグロ」というロボットを作って現実世界へ干渉したり、シェードマンにエネルギーを分け与え、復活させたりと行動の意図は不明。
第三期序盤にてロックマンの「究極プログラム」を狙おうとしたが失敗。
その後はスラーと戦うが、敗北。裏インターネットに叩き落される。その後、裏インターネットにて大量のバグを吸収し、傷を癒すことで力を得る。
そして番組終盤、スラーにリターンマッチを挑み勝利。スラーを抹殺した後、広大な宇宙のインターネットへと旅立った。その後フォルテは登場していない。