概要
2000年代前半のアメリカ陸軍のACU用迷彩服パターン選考に参加した迷彩柄の一種。
デザインはCrye Precision社(ここは迷彩服以外にもヘルメットなども作っている)、生地の製造はDuro Textiles LLC社。
元々はCrye社が次期アメリカ陸軍迷彩トライアルに参加し、試作したスコーピオン迷彩(リンク)と呼ばれるものであり、トライアルではUCPに敗れた。この柄を伸縮させたのがマルチカムである。
しかし、民生型として販売されたこの迷彩を用いた装備はSWATやDEAなどの法執行機関に採用され、陸軍でもアフガニスタンに派遣される兵士向けに改良型がOCP(Operational Camouflage Pattern)として採用されている。
他国ではイギリス陸軍(パターン違いのMTP)やオーストラリア陸軍、グルジア陸軍等でも採用されている。
名称は「さまざまな地形に対応できる迷彩」という意味である。(しかし、雪原や海上、岩肌の高地では迷彩効果が低い。)
その為、2013年に砂漠・ジャングル・雪原・都市向けの色違いが登場した。(これでは何のための汎用迷彩なのだろう・・・)
また、生地をCray社から購入していないにも関わらず値が下がらず非常に高価なままな事から、陸軍は新型UCPとしてスコーピオンW2を採用し、平行して使用することを決定した。