概要
日本では基本的に3列シートを備えるものが「ミニバン」と呼ばれるが、広義では軽トールワゴン(ワゴンRなど。マイクロバンと言われることがある)や、背の高いコンパクトカー(ソリオなど)、ステーションワゴン(ストリームやプリウスαの5人乗りグレードなど)もミニバンに含める。
なお、ミニバンの「ミニ」には「小型」という意味はすでにないと解され、乗用車としてはどんなに巨大でも「ミニバン」である。また「バン」(Van)とは「貨物車」という意味であるが、ミニバンは乗用車であり、名称が実態を表していない。ミニバンの商用バージョンは単に「バン」と呼ばれる。
3列シートのミニバンにも様々な種類が存在する。
5ナンバーミニバン
ノア/ヴォクシー、セレナなどが対象。主にファミリーカーとしての利用を想定しており、5ナンバー枠をフルに活かし、背が高く箱形のボディを持ち、3列目も普通に座れる。全車スライドドアを採用、シートアレンジが豊富などのメリットがある。排気量は2000ccだが、エアロ仕様で全幅が1.7mを超えるものは3ナンバーとなる。
高級ミニバン
アルファード/ヴェルファイア、エルグランドなどが対象。全長、全幅が5ナンバー枠を超え、室内が広い。いわゆる「ヤンキー好み」の豪華で押し出しの強いデザインが好まれ、上位グレードにキャプテンシートを採用した車種がほとんどである。排気量は2000cc超。全て3ナンバー。
ステーションワゴン型ミニバン
車高を抑えたミニバンで、ウィッシュやストリームなどが対象。スライドドアは採用しているものと、していないものがある。3列目は上記の2つに比べ狭い。そのため、3列目の乗車人数は2人である。ミニバンは車体が重く重心が高いため一般に走行性能や燃費では劣っているが、この種のミニバンは走りの良さも相応に重視しているものが多い。ストリームやプリウスαのように、同じ車種で3列シート7人乗りと2列シート5人乗りの2つのグレードがある車種もあり、ミニバンとステーションワゴンのどちらに分類するかを巡って論争になることがある。
コンパクトミニバン
全長が4.3m以下のコンパクトサイズ。シエンタ、フリードなどが対象。大半はスライドドアであり、ファミリーカーとしての使い勝手を重視している。3列目は上記の3つに比べ狭く、大人が辛うじて座れる程度の広さである。3列目の乗車人数はフリード前期型のみ3人、それ以外は2人。フリード前期型はコンパクトミニバンで唯一、8人乗りがある。
その他
カービューではハイエースバンなどの商用車も「ミニバン」として扱っている。
その他の詳細はWikipediaへ。