ベルセルクの意味での「ベルセルク」については、バーサーカーの項目を参照。
作品の概要
“竜殺し”と称される巨大な剣を得物とした、ある種超人とも言える主人公ガッツの復讐と愛憎の逃避行を描いたダーク・ファンタジー。
白泉社刊行のコミック誌「月刊アニマルハウス」の1989年10月号より連載開始。その後、同誌が「ヤングアニマル」としてリニューアルされ隔週誌になった後も、主力作品として掲載は続けられ単行本も35巻以上を数えながら現在に至る。
作者は三浦建太郎。
作品の舞台
封建君主制度が支配している中世ヨーロッパ風の世界。いわゆる「剣と魔法の世界」ではあるが、全体的に作品世界には重くおどろおどろしい空気が立ちこめている。
ある程度は国などの名称も設定されているが、具体的な世界地図の様な物は登場しない。また「魔法」や「妖精」が登場するが、世界の住人として当たり前と言うよりは、人智を越えた存在として認識され、あるいは恐れられてもいる。ただ、妖精(エルフ)に関しては一部では「幸運の精霊(スピリット)」として親しむ人々もいる模様。
登場キャラクター
※CV欄の左側はアニメ版、右側は劇場版(2016年度版も一部キャストが継続)
ガッツ一行
- ガッツ(CV:神奈延年/岩永洋昭)※幼少期は(CV:福島おりね、三浦智子/井之上潤)
- パック(CV:渕崎ゆり子※ゲーム版)
- キャスカ(CV:宮村優子)
- ファルネーゼ(CV:後藤邑子※ゲーム版)
- セルピコ(CV:水島大宙※ゲーム版)
- アザン(CV:吉野裕行※ゲーム版)
- イシドロ
- シールケ
- イバレラ
- マニフィコ
- ロデリック
新生鷹の団
ゴッドハンド
使徒
鷹の団
ミッドランド王国
チューダー帝国
クシャーン帝国
法王庁
ヴァンディミオン家
その他
幽界に係わる者
アニメ
OLMの手によってTVアニメが作られ、1997年10月から1998年3月にかけて日本テレビおよび福岡放送(こちらでは放送タイミング上1998年4月まで)で放送された。アニメ時のタイトルは「剣風伝奇ベルセルク」。
概ね原作コミックを踏襲する形で映像化されているが、一部の暴力表現やキャラクターの外観などがマイルドに変更されている。
なお、リメイク版が作られることになっており、2016年7月から、WOWOWおよび毎日放送(アニメイズム枠)、さらにはCBCやTBSで放送予定。
主題歌
オープニングテーマ
「TELL ME WHY」
歌 - PENPALS
エンディングテーマ
「Waiting So Long」
歌 - Silver Fins
劇中歌
「BERSERK 〜Forces〜」
歌 - 平沢進
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 黒い剣士 |
第2話 | 鷹の団 |
第3話 | 初陣 |
第4話 | 神の手 |
第5話 | 剣風 |
第6話 | 不死のゾッド |
第7話 | 剣の主 |
第8話 | 陰謀 |
第9話 | 暗殺 |
第10話 | 貴きもの |
第11話 | 合戦 |
第12話 | ふたり |
第13話 | 決死行 |
第14話 | 夢のかがり火 |
第15話 | 決戦 |
第16話 | 勝利者 |
第17話 | 栄光の瞬間 |
第18話 | 炎の墓標 |
第19話 | 別れ |
第20話 | 火花 |
第21話 | 告白 |
第22話 | 潜入 |
第23話 | 前夜祭 |
第24話 | 蝕 |
第25話 | 永遠の刻 |
コンピューターゲーム
現在までに以下の2つがゲーム化されている。
- ベルセルク -千年帝国の鷹篇 喪失花の章-
1999年12月に発売された、ドリームキャスト用アクションゲーム。開発はユークス、販売はアスキー。
原作者の三浦建太郎は当初、完成作品を「ゴールデンアックス」の様な“横スクロールアクション”を想像していたため。実際に出来上がったゲームが3D作品であったことに関して、裏切られた様な思いがあった旨の事を述べている(最終的には出来に満足していると述べている)。尚、三浦建太郎はかなりのヘビーゲーマーである。
- ベルセルク -千年帝国の鷹篇 聖魔戦記の章-
2004年10月に発売された、PlayStation2用アクションアドベンチャーゲーム。販売はサミー。
トレーディングカードゲーム
2003年から2004年にかけてコナミから発売。全4弾。カードは全200種類からなる。
ベルセルク・サーガプロジェクト
今まで20年以上に渡って連載されてきたベルセルク原作を全て映像化する企画。
2012年2月4日に劇場版の作品『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』が公開されたのをはじめとして
『蝕』までを描いた三部作が2012年中に順次公開予定。
配給はワーナー・ブラザース。製作はSTUDIO4℃。