概要
1997年12月1日開局。当初はテレビ東京の一部門であり、2000年6月から独立会社化。
チャンネル名に含まれる「T-X」はテレビ東京のコールサイン「JOTX-(D)TV」に掛かっている。
2009年からの社長は同局からの出向者であり、名アニメプロデューサーとして名を馳せた岩田圭介が務めている。また、テレビ東京系列局でたまに放送されているテレビCMには、テレ東の女性局アナが出演している。
キャッチコピーは「ワンランク上のアニメ専門チャンネル」。
クオリティの高い作品の制作・編成を行っている。
主なプラットフォーム別チャンネル番号
※スカパー!標準以外はHD放送。
テレビ東京との関係
親会社であるテレビ東京からは番組供給を受ける一方、逆に広報番組「あにむす!」を2013年10月から供給している。なお、該当番組は2013年1月から7月にかけて、番組改変期特番として3度放送されたことがあるほか、テレビ愛知以外の系列局および商売敵のはずのキッズステーションでも放送されている。
…しかし最も恐ろしい事実は、この番組、実はAT-X自身が放送した事は無いのである。
現状の課題
視聴料金
月額1800円(税抜)と、他のアニメ専門チャンネルに較べて高めだが、これは著作権料の都合もある他、外部からのCMの放送がほとんど無いのでそこからの収入が望めない事、アニメは実写と比べて周波数帯を喰うのでその分コストが高くついてしまう事等の理由があり、どうしてもそういう料金設定にしなければならないためである。
但し、単品契約として考えた場合のみならず、他Chが見放題パック料金の対象となっており割安感があるのに対し、AT-Xはどのプラットフォームにおいても一切割引無しという事も手伝って割高感が強いのは否めない。
画質
2016年時点で、最も視聴環境が普及しているスカパー!標準サービスにおいてハイビジョン化がされていない。その為、目当ての作品がHD化されている他のChでも放送されている場合にはそちらに視聴者が流れてしまいがちであり、更に先述の料金問題も加わって割高感が増す事となってしまう。
放送枠の不足
テレビ東京アニメのみならず、多くの深夜アニメ・独立局アニメ(UHFアニメ)のCSでの放送を引き受けている上、カルトな部類に入ってしまう懐かしアニメも放送しているうえ、声優面さらしバラエティ番組もかなり放送されている。それ故に、放送枠は常に逼迫している状況にある。
その為、一部作品の放映権を他のCS局に貸し出したり譲らざるをえない状況にある。特にテレビ東京アニメに関しては、『銀魂』や『夏目友人帳』シリーズが譲渡先であるキッズステーションやアニマックスのキラーコンテンツと化してしまっている(ちなみに『銀魂』はキッズステーション、『夏目友人帳』シリーズはアニマックス)。
しかも、『きんいろモザイク』のように第2シリーズを放送している最中であるにもかかわらず、第1シリーズが商売敵で放送されてしまう、と言う不手際をやらかしてしまうことも稀によくある。しかも製作委員会に参加しているにもかかわらず、である。
加えて、TBSがCSチャンネルを2つから3つ(総合編成の「TBSチャンネル」を2つに増加)に増やした事で放送素材が不足気味になった事から、制作を直接手掛けたアニメをTBSチャンネル1&2に優先的に回す事態に陥っている。さらに日本テレビやフジテレビ、テレビ朝日もアニメ作品を系列CS局(それぞれ日テレプラス、フジテレビONETWONEXT、テレ朝チャンネル)に優先的に回すようになってきており、結果AT-Xにはなかなか回ってこなくなりつつある。特にフジの「ノイタミナ」枠放送作に関しては一度も放送されたことがない。
さらに深夜アニメ・独立局アニメ(UHFアニメ)に関しても、BS11(ただし多くはこのAT-Xと並行して放送される)やアニマックスやキッズステーションでも放送される作品が増加気味となっており、更に同じくキー局系のテレ朝チャンネルまでもUHFアニメ争奪戦線に参加してくる始末で、今後の編成が不安視される。
ただし、キッズステーションやアニマックスで放送されていた作品が、ここに「栄転」することもある。また、先述したTBS系深夜アニメの内、TBSチャンネル1で放送済みとなった作品についてはここで放送される事も多いが、例外もある(しかも、TBSチャンネル1ですら放送されていない作品もあったりする。因みに件の作品はキッズステーションで放送)。