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NSXの編集履歴

2016-03-31 20:29:50 バージョン

NSX

えぬえすえっくす

日本、並びに本田技研工業が世界に誇るスポーツカー。1990年から2005年まで製造されていた。

概要

ホンダがかつて販売していたスポーツカー。

名称は『New Sportscar X』の頭文字である。

初代モデルは量産車では世界初のアルミモノコックを採用しており、このクラスのクルマとしては軽量に仕上がっているのが特徴。

・・・といっても、標準モデルの車重は1,350㎏で、FD3S型RX-7(最終型MT:1,270kg)と比べると重い。まぁ、FDが例外的な存在なのだが。ちなみにこの重量はCN9A型 ランサーエボリューションIV GSRと同等の重量である。


ただ軽いだけではなく、剛性も高いのが特徴。

試作車はテストドライバーに剛性不足を指摘され、ドイツのニュルブルクリンクで徹底的な走り込みをしてデータを取り、剛性を高くすることができた。


また、当時のスポーツカーは実用性が度外視されて設計されていたのに対し、NSXは実用性も考慮して設計されたので世界中のメーカーに影響を与えた。

マクラーレンのスーパーカー、F1はNSXの登場がなければ生まれなかったクルマとも言われている。


モデル

大きく分けて初期型のE-NA1型、中期型のGH-NA1/2型、後期型のLA-NA1/2型並びにABA-NA1/2型と分けられる。


E-NA1型(初期型)

1989年、東京モーターショーで発表された。この時は、名前が「NS-X」とハイフンが入っていた。

1990年、販売開始。当時はバブル景気真っただ中だったために予約が殺到し、

納車まで3年以上かかったとか。

1995年にはマイナーチェンジが行われ、電子制御スロットル化がされたほか、タルガトップの「タイプT」が追加された。


北米でもアキュラブランドから販売されたが、日本よりも厳しい排ガス規制をクリアするために、出力が少し下げられた。


タイプR

1992年、タイプRというモデルが登場。

一言でまとめるとスパルタンなモデルで、オーディオはもちろん、エアコンや遮音材まで省かれるという徹底的な軽量化がされ、標準車の1350kgから1230㎏と大幅なダイエットを果たした。

ニュルブルクリンク北コースでは、当時としてはかなり速い8分3秒を記録している。


3年間の限定販売だったうえに数も少ないので、程度のいいタイプRの中古車は高値で取引されている。


GH-NA#型(中期型)

1997年、マイナーチェンジされてE-NA1からGH-NA#という型式になった。

このマイナーチェンジで、MT車のエンジンは従来のC30A型エンジンは3.2リッターのC32B型へ進化、ミッションも6速となり、型式もGH-NA2となった。

また、スポーツ志向のタイプS、それをベースに軽量化を施したタイプS Zeroというグレードも登場した。


ちなみに、ATは従来通り3リッターエンジンだったため、型式はGH-NA1となっている。


1999年にマイナーチェンジ。このマイナーチェンジでは排気ガス規制をクリアするためにエンジンが低公害化された。


LA-NA#/ABA-NA#型(後期型)

2001年マイナーチェンジ。この時、初めてエクステリアを変更し、リトラクタブルライトから固定式のライトに変更され、空力面での洗練が図られた。それに伴い、型式名はLA-NA#となった。また、この型の生産後期にはABA-NA#に型式名の変更を受けている。

2002年にはスカイラインGT-RスープラRX-7といったライバルが排ガス規制の壁に阻まれて生産中止となったが、1999年にすでに規制をクリアしていたので生産中止にはならなかった。


・・・のだが、さすがに時が経つにつれてどんどん厳しくなる規制には対処できなかった。

結局はNSXも排ガス規制という壁に阻まれ、2005年に惜しまれつつ生産終了となった。


先述したが、中期型ですでに型式がNA2なので、この後期型のみがNA2という型式ではない。

というか、後期型でもATはC30Aエンジンのままなので型式がNA1なのである。

前期型と中期型の外観の差が皆無に近いのでそういう誤解を生んでいるのかもしれない。


タイプR

2002年に登場した、NSXのスパルタンモデル。実に7年ぶりの復活だ。

この2代目タイプRは、初代以上に進化している。

特にエアロダイナミクスに力を注いでおり、なんとノーマルの状態でフロントにダウンフォースを発生させてしまうほどだった。

初代タイプR同様にニュルブルクリンクのタイムアタックにも挑戦し、7分56秒というタイムを記録している。


2005年にはスーパーGTでのホモロゲーション取得用にtype R GTが5台のみ販売されたが、実際に販売されたのは1台のみの模様。

外見はエアロパーツが標準となっている他にルーフエアスクープが取り付けられているが、中身はノーマルとまったく一緒である。


こちらもベースとなったNSX同様2005年に生産終了となったが、偶然にも先代と同じく3年間のみの販売となった。

そしてこちらも中古車価格では超高額で取引されており、3000万円という値段がついた個体もある。


NSXコンセプト

HONDA NSX CONCEPT

2012年のデトロイトショーで発表された。

これまで何度かNSX復活の話はあったが、リーマンショックなどで白紙撤回されたこともあった。


次期型NSXはフロントがモーター駆動のハイブリッド4WDを採用。

エンジンについては未発表だったが、のちに「V6ツインターボになる」とコメントされた。


アメリカの工場が製造する予定で、2015年までには北米内で販売することを目指していたが、半年遅れて2016年春に販売開始されることとなった。

遅れは発生したものの、すでに市販バージョンと目されるものがモーターショーやイベントなどで公開され実走もしている。



モータースポーツでの活躍

デビュー当初はレースでの活躍は全く想定されていなかった。

・・・のだが、タイプRが出ると状況は一変。1993年にドイツのレースでレースデビューした。

そのレースで優勝したこともあるのだが、あまりにもローカルすぎて日本では話題にならなかったという・・・。


1994年から3年間、ル・マン24時間レースに参戦。

1995年にはGT2クラスでチーム国光のNSX GT2がクラス優勝を果たし、翌年にもクラス3位という成績を残している。


1996年からはJGTCに参戦。

2000年と2004年、2007年にはシリーズタイトルも獲得した。

ちなみに、2004年はGT300クラスでの話である。

TAKATA 童夢 NSX

2009年にHSV-010にその座を譲ったが、2014年からは新型のコンセプトモデルをベースとしたNSXがSUPER GTに復帰した。


関連タグ

ホンダ スポーツカー

トライドロン

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