さあ、真夏の太陽照り付ける、ここはパワフルアイランドーッ!
声:金光宣明
パワプロ2016の新モード「パワフェス」のアナウンサー。
どこかの炎の妖精を思い起こさせるかのような熱い実況で、視聴者を楽しませている。
因みにパワフェス以外のモードでは通常の堂前秀男氏が実況行っている。
「実況パワフルプロ野球」の名を関するゲームなだけに、
本ゲームシリーズにアナウンサーは必ずつきものだったのだが、
キャラクターとして架空のアナウンサーが実況したのはパワプロ2016が初。
名前の由来はおそらく「敦盛(能楽の題名)+胸熱」。
本作発売前からオープニングムービーで顔出しをしていたり、
プロモーションビデオ等で前面に出ていたりと、本作の看板キャラクターである。
また、サクセススペシャルおよびパワプロアプリでは彼の高校時代のイベキャラが登場し、
彼の高校球児としての姿を垣間見ることができる。
ボクも昔は高校球児だったからね。他人事とは思えなかっただけさ!
高校球児のころは自身も熱い「エア実況」で自分自身を奮い立たせていた投手であった。
自身を奮い立たすその勢いたるや本当に某炎の妖精のようであり、チームメイトも苦笑いするほど。
(当時は単なる「実況好き」で、アナウンサーの将来を目指そうとは考えていなかったようである)
しかし、それが災いしてか、甲子園初戦でも「エア実況」を始めてしまい、苛立った相手投手が手を滑らせて、熱盛は頭部にデッドボールを喰らってしまう。
これにより彼は投手生命を絶たれ、そのまま甲子園も敗退したという苦い経験を背負っている。
その後、パワフルテレビのアナウンサーとなり、パワフルテレビ20周年の記念の野球大会「パワフルフェスティバル」の試合進行を実況することに。
エントリーに出遅れ、プロデューサーに懇願していた主人公ことお馴染みパワプロくんと矢部明雄に対し、
自分の過去を重ね合わせたのか、彼らの参加交渉をし、
プロデューサーたちに「熱盛ちゃんがそういうなら」と個人エントリーを承諾させる。
上記のやり取りから、おそらくプロデューサーの方々ともツーカーで話が通じる仲なのだろう。
(プロデューサーにもタメ口で話しているため)野球選手から新たな道へ転向したにもかかわらず、なかなかの出世をしたと思われる。
また、彼らのチーム名を「挑戦者」ということでパワフェス・チャレンジャーズと決めたのも彼。
そのためかパワフェス本編では、チャレンジャーズに対して若干贔屓気味の実況になっている。
例:「おっ、来ましたぁ、魅惑のメガネボーイ!」(←矢部に対して)
そんな熱盛の期待と恩義に応えるべく、
主人公率いるパワフェス・チャレンジャーズは快進撃を続け、ついには優勝を勝ち取るのであった。
(以下、本ゲームにかかわる重大なネタバレを含むでやんす。
閲覧は自己責任でお願いするでやんす。)
ハッハッハハ… この報い、全て受け取れェ!!!
「そう、真の強者は他にいるんですよ。」
「いったいどこに? みんなどこを見ている?」
「そう、左上のワタクシのイラストにいるじゃないか」
左上のメイン画像をクリックして、リンク先に飛んだ方、
もしくはプロモーションビデオの最後で違和感を感じた方は既に気づいたかもしれない。
そう、実は彼こそがパワフェスモードにおけるラスボス。
といっても彼自身が悪人なのではなく、洗脳系といった方が正しいか。
熱盛は本モードの実況を過去の甲子園で長年使われてきた「伝説のマイク」にて行っていた。
しかし、その「伝説のマイク」には球児たちの敗北の無念が募っており、
チャレンジャーズが優勝したその瞬間、いざ表彰式というタイミングでマイクの怨念が熱盛を乗っ取り、
熱盛自身も過去の悔しさを爆発させてしまう。
豹変した姿で暗雲を生じさせた彼は、
雷光よりプレイ時に仲間にできなかったチーム選手を次々に呼び出し、
「ATSUMORIリベンジャーズ」を結成し、
彼自身は投手として過去の復讐を果たすべくチャレンジャーズの前に立ちはだかる。
野球なんかやってる場合じゃないというツッコミは野暮、これはパワプロなんだから。
お前は予告三振だ、矢部ェ!!
こうして最終戦となるのだが、なんと熱盛、本試合中も実況をやめない。
そもそも「伝説のマイク」に操られているのでマイクを取れなくて当たり前なのだが、
観客も避難してしまっているのに実況だけは続けているのである。
打席やマウンドに立つときはめっちゃ苦しそうに唸っているのに。
その実況も一癖あるものばかりで、
例えば矢部が打席に立とうものなら、敵意むき出しにして対応するし、
女性選手が打席に立てば「ふふふ…よろしくお願いします。」
と怖い顔のまま敬語で対応したり、
うっかり本塁打を打たれれば、
「うがぁーーーーぁっ!!!どこに投げている、熱盛ぃーーっ!!」と
自分にツッコミを入れる始末。
だがさすが元高校球児だけあって実力は本物であり、
うっかり彼の実況に笑っていると彼自身の変化球「ムネアツシュート」であっという間に三振に追い込まれてしまう。
(時折予告してくれるのでそのチャンスを生かそう。「必殺ッ!ムネアツッシュートッ!!」)
彼自身のテーマソングも相まってラスボスとしての貫禄は十分。「ア・ツ・モ・リ!!」
スタミナもSあるため、そう簡単に降板してはくれない。
もっとも降板したらしたで、
彼よりも厄介なリリーフ投手陣達がたっぷりと控えているので早期の決着を狙った方がいいかもしれない。
熱盛以外にも彼が異次元から呼び出した選手たちは全て体色が白黒、赤い目のものとなっており、
通常の選手よりもかなり能力がパワーアップされているため、気を抜けない戦いとなる。
(例:小山雅のリベンジャーズでの姿)
見事リベンジャーズに勝利すると、矢部によってマイクは破壊され、
(パワプロ作品らしい熱さと矢部のちょっとカッコ悪いところが見れる破壊シーンは必見)
「過去にとらわれていた者と、未来に向かって挑戦してきたチームとは心の強さが違っていた」と主人公に説得される。
そして、「過去」ではなく「現在」を伝えることが今の自分のやるべきことと気づいた熱盛の心の闇は晴れ、
甲子園を目指す主人公たちに「出場できた暁には、君たちの熱闘をぜひ私に伝えさせてくれよ!」と約束する心晴れやかなエンディングが見られるのだが、
万が一敗北してしまうと、熱盛の心の闇を晴らすことができないばかりか、天変地異も戻すことができずにゲームオーバーを迎えてしまう。
世界の命運は、今チャレンジャーズによって託された。
彼もまた、無念の力によってリベンジャーズの一員となってしまうのか、
それとも無事世界に平和をもたらし、過去の恨みを浄化できるのか。
-------------それは、あなた達プレイヤーの腕次第。