(余は 一体 何の為に 生まれて来た…?)
CV:内山昂輝
概要
女王から生まれたキメラアントの王。身長はゴンと同程度の小柄な体格で一人称は「余」。
討伐時の年齢は生後40日である。
自らが種の全てを託された王であるという自覚と自負を、生まれながらにして持っている。非常に誇り高く聡明で思慮深い。自身の発言・命令は常に絶対であり、偽りや誤魔化しは断じて許さない。口癖は「二度言わすな」。
NGLで誕生した後、直属護衛軍と共に念能力者(レアモノ)を喰う為に巣から旅立つ。その後、独裁国家東ゴルトー共和国に進出、総帥を殺害し国ごと乗っ取る。全国民500万人の人間に号令をかけ、暴力を用いた「選別」計画を実行し、念能力者の軍隊を得ようと目論む。
最終目的は地球上の全ての生物を「統一」し、キメラアントを更なる次元へと進化させること。
変化
「選別」が終わるまでの余興として、将棋や囲碁の各種盤上競技の名人と対局し、次々と打ち負かしていく。その過程で軍儀打ちの少女コムギと出会う。この少女にだけは勝つ事が出来ず、その精神と才能に感銘を受け、自らの価値観に変化が生じ始め戸惑いを抱く。
その後人間の中にも少数ながら価値を認めるに値する存在がいると認識し、己の力を暴力による抑圧ではなく、現在の不平等な社会を破壊し、弱者を庇護することで理不尽な格差の無い世界を創設するために使うことを決意する(「与える」という上から目線であることは変わっていない)。しかし、この思想はあくまでもキメラアントという種族があらゆる生物との交配が可能であるがゆえの理想であり、人間とは決して相容れないという認識はない。
ネテロとの戦闘後は一時的な記憶喪失の状態に陥り、コムギの存在を忘れてしまい、彼女と出会う前の王の価値観に戻っている。しかし自分の心に強く残る「誰か」の存在によって葛藤している。
名前
最初は名前を持つという考え自体がなかったが、コムギに名前を聞き返されたことで自身の名前がないことに疑問を持つ。その後ネテロとの戦いを経て、今わの際に母親(女王)が自分に「メルエム」("全てを照らす光"という意味)という名前を付けていたことを知る。この名前だけは記憶喪失後も覚えていた。
念能力
系統は不明だが、他の系統には当てはまらないため特質系能力者である可能性が高い。
宮殿とその周囲を覆う「円」を超高速で繰り出せる。
百式観音でダメージが無いくらい頑丈。
獲物のオーラを食うことで自分のものにできる能力(仮称)
食えば食うほどに自らを強くすることができる。体の傷を癒したり、欠損した部位を再生させることも可能。
プフとユピーを摂取したことで、メルエムと二人との間に精神の共有が生じている。このことから吸収というよりはむしろ同化に近い能力だといえる。
ユピーを口にしたことでユピーの能力も使用できるようになり、変形(翼を生やす)と砲撃が可能になった(しかもユピーよりもはるかに上手く能力を使いこなしている)。