図鑑データ
「ひび…Верныйだ。信頼できると言う意味の名なんだ」
了解、概要、出撃する
名前はロシア語で「信頼」の意。
響をLv70まで育てることで改装可能となる、事実上の「響改二」であり、駆逐艦で最初に改二が実装された艦。
なお、本作で最初に実装された『海外艦艇』であり、また初の『戦後の艦艇』でもある(長らく唯一の戦後艦艇であったが、後に大戦後も運用されたアイオワが実装されている)。
容姿、いいな…Спасибо(スパスィーバ)
最大の特徴は全体のカラーリングが白を強く打ち出していることだろう。
身に着けているセーラー服は細部が異なっており、胸にはスカーフが付いておらず前がボタン留めとなっている(イラストそのものは差分ではなく新規描き下ろし)。更に腰にはベルトを巻き、帽子は「鎌とハンマー」の入った白いものに変更されており、ここだけ配色に赤が使用されている。
ポーズも以前より躍動感のあるものへと変わった。
なお、現在恒例となっている改二の完全新規ビジュアルは彼女が初めての例となっている(彼女に先行する改二である北上・大井は既存ビジュアルの差分、千歳・千代田は中破時のみ新規ビジュアルである)。
艤装は右肩に連装砲一基、腰に四連装魚雷発射管を左右合わせて二基、背中に響時代同様に煙突型の基部を背負っている。煙突型の基部からは大きな碇が吊り下がっている。
左肩にもかつてと同じようにシールドを装備している。
艤装も軍艦色の黒から白銀に変更されており、ヴェールヌイの白い色合いを一層引き立てている。
なお艤装の詳細については引き渡し後の詳しい資料が残っていないこともあって、公式から砲とや魚雷発射管の種類は明かされていない。
Хорошо(ハラショー)…性格は信頼できる
※大きく性格が変わっている訳ではないので、彼女の基本的な人格に関しては響の項目を参照されたし。
性格はこの姿になっても変わらずクール。
後に追加された時報ボイスでは熱心に演習に励む様子や、提督や仲間達にロシア料理を振舞い、皆の反応に喜ぶ姿が伺える。
特に午前3時の時報ボイスは必聴。
放置ボイスは、彼女の戦中戦後の経歴を思わせる少し物寂しいものとなっている。
性能か。いい響きだな。嫌いじゃない
改二駆逐艦第一号ということもあって、仕様の整理が進んだ後発の改二艦と比べると残念ながら多くの面で見劣りする。
特に装備の面では、後発の改二艦の多くがそこでしか入手できない強力な装備を持ってくるのに対して、武装解除された史実の経緯を再現したためか後述の通り初期装備が何もないのである。
また、他の改二駆逐艦が改装後も燃費・弾薬費が据え置きなのに対して、彼女のみなぜか弾薬消費量が上がってしまい、遠征には不向きな艦となってしまう。
更に大戦を生き残った艦であるにもかかわらず、運の初期値は20、まるゆを使った近代化改修でも最大値で59までしか上昇しない(最大値はコモン駆逐艦の平均レベル。実は如月改二にも1だけだが負けている)。
このままでは流石にどうかという声が多かったからか、2015年6月12日のアップデートでは運の最大値が77に上方修正された(但し初期値は20のままなので注意)。
それでも改二ですら無い長月改や朝雲改、霞改の79には負けている。
朝雲や霞は解らなくもないが、長月に負けているというのはどうかと思うが…。
さらに2015年7月31日のオンメンテで、装甲の最大値が54から57に上方修正されている。
現在は全体的に史実での不死鳥振りを鑑みてか、【耐久37/装甲57】の耐久向けのステータスに収まっている。
対潜値は74まで伸び、駆逐艦としては上位クラスの対潜駆逐艦の一隻でもある。
素でカ級eliteを中破に追い込めるレベルだが、「対潜装備の対潜値の合計が攻撃力に反映される」仕様上お飾りに近い。
しかし2016年6月30日の更新で、対潜戦闘の仕様が変更され、「装備込みの対潜値100以上で対潜先制爆雷攻撃が発動する」ようになった。
ヴェールヌイの場合、三式セット(三式水中探信儀, 三式爆雷投射機)で100に到達するため、潜水艦の跋扈する海域で用心棒となってくれる。第六駆逐隊関連の任務で潜水艦だらけの1-5を周回することがあるため、レベルの高いヴェールヌイがいると頼もしい。
なおヴェールヌイ同様に三式セットで対潜100に達する艦娘は、全体からすると10隻前後しかいない。
改造に要するレベルの高さは70と据え置き。
のちに霞改二の登場で、必要練度の最高値を明け渡している。
2015年5月29日には、姉妹艦の暁にも改二が実装されたが、こちらは第三次ソロモン海戦での奮闘を反映した夜戦向けのパラメータで、火力・雷装は暁改二が上だが、耐久と装甲はヴェールヌイと比べるとやや劣るといったところ。
ただし、弾薬消費量は据え置きであることを考えるとヴェールヌイがやや不憫かもしれない。
とはいえ、コモン駆逐艦と比べれば遥かに性能は良好であり、ちゃんと「信頼」の名に恥じぬ活躍をしてくれる為、響を気に入った提督はぜひこの姿となるまで育ててみて欲しい。
特に第六駆逐隊での1-5出撃任務や難関3-2の攻略など、駆逐艦必須で耐久性に迫られる任務では、持ち前の頑健さが物を言って健気に耐え抜いてくれるため、大破撤退のリスクを減らしてくれる。
固有性能の獲得
それまで“器用貧乏な耐久型”でしかなかったヴェールヌイだが、下記の微強化によってその活躍の幅を大きく変えることになった。
2016年2月29日、なんと大発こと「大発動艇」の運用が可能となった。
この仕様は、駆逐艦としては霞改二や皐月改二に次いでの三番目となった。さらに3月18日の更新で、「大発動艇(八九式中戦車+陸戦隊)」・「特二式内火艇」の装備も可能となり、ある動画では〔特二式内火艇*2/WG42(Wurfgerat 42)〕を装備したヴェールヌイが、集積地棲姫を一撃必殺する瞬間を収めている。
このほか、ヴェールヌイ固有の特性として増設バルジ(中型艦)の装備も可能となり、回避性能を犠牲にする代わりに、他の駆逐艦には真似のできない鉄壁の防御性能を獲得した。
これによりイベントでの輸送部隊や、普段の遠征での貢献度が大きく向上するようになったといえよう。
6-4でも【増設バルジ/内火艇/WG42】で、防御を上げて道中の生存率を高めながら対地攻撃に特化させるという、他の艦では真似できない堅実な運用も出来る。
他方、アニメ版の影響からこんなネタを想起する提督も……。
小ネタ
- ゲーム中の一部のシーンでは艦娘の名前が3文字しか表示されない仕様の為、名前が「Вер」としか表示されず、それがローマ字として見た時に「Bep(べっぷ)」と読める為についた通称が「別府」。ちゃんとキリル文字で読むと「ヴェール」あるいは「ヴィェル」となる。
- 「Верный」に搭載されていたソビエト連邦製の武装や装備がゲームに実装されていない為か、改造直後は無装備の状態となっている。
- 公式4コマ『吹雪、がんばります!』での解釈によると、響にヴェールヌイとしての記憶が戻るとこの姿になるらしい。裏返せば仲間を喪って孤独になった記憶でもあるせいか、特に暁はこの状態になることを恐れている節がある。
- 同じく公式4コマでロシア語はかじった程度のように描写されている。これは「声帯に住んでいる妖精さん」ネタ。別の艦にロシア語ペラペラの妖精さんが住んでいる娘がいる事にちなんだもので、史実で賠償艦として引き渡されロシア国籍となったヴェールヌイを圧倒していた。
- コミック『いつか静かな海で』において、対潜能力の高さが海上自衛隊の音響測定艦『ひびき』に因んだものである可能性が示唆されている。ただし、対潜ダメージはほぼ装備で決定する仕様上、艦自体の対潜値はフレーバーのようなものでしかない。
- 2015年の「反撃!第二次SN作戦」で実装された『戦闘糧食』システムで、「母港に護衛撤退中で戦線離脱した艦娘が糧食を消費するバグ」が確認され、修正が行われた。このときに証拠画像として挙がった写真でおにぎりを頬張っていた艦娘がまさかのヴェールヌイだった。(→※外部リンク)ただし「なんかほっこりするww」「味方を曳航してればそりゃ腹も減るよww」等ヴェールヌイ擁護派が圧倒的に多く、歴代屈指の地獄のイベントに“なごみネタ”を提供して提督たちの荒んだ心を癒す結果となった。これも彼女の人徳か……。
史実
史実におけるヴェールヌイについては、「鉄のカーテン」の向こう側という事もあってかあまり詳しいことはわかっていないが、1948年には一線を退き「デカブリスト」(декабристов:1825年に起きた武装蜂起の中心となった貴族の将校達・十二月党員)と名を改め練習艦となり、53年には除籍、70年代に標的艦として沈没した事が知られている。
その艦歴から、丹陽として更なる波乱を歩んだ雪風とは異なり、静かな余生だったのではないかと推察する者もいる。
なお、日本でこの艦が標的艦として沈んだ事が知られたのは比較的最近であり、wikipediaの記述が更新された時期は奇しくも『艦これ』で彼女が実装された時期と重なっている(なお、それが判明するまでは『解体』と記述されていた。ちなみに完全に退役する事になった軍艦が標的艦となるのはどこの国でも珍しい事ではないので、その点を悲観する事はない)。
さて、関連イラストやりますか
司令官に関連タグみたいだよ
海外艦 純ドイツ、または純イタリア製。響がヴェールヌイになった時点では独ソ間の戦闘はとうに終了していたため、直接敵対したことはない。
U-511/呂500 こちらはヴェールヌイとは逆にドイツから日本にやってきた艦。
暁改二 暁型としてはヴェールヌイに次いで二番目の改二実装艦となった。
春月 同じくソ連に渡る。
信赖 簡体字表記。