概説
大魔王異魔神率いる魔王軍の四魔王の一人にして、異魔神の側近。妖兵団を率いる。実質上の最高幹部。
もとは一万二千年前に栄えたムー帝国の太陽王ラ・ムーの弟ゴルゴナであり、優れた魔道師であり召喚師であった。しかし世界征服の野望を抱いて異魔神を召喚しムー帝国滅亡のきっかけを作ったことから、兄に罰として六人の部下とともに滅びゆくムー帝国に置き去りにされた。
だが、間際に冥界の大蜘蛛と合体することにより冥王ゴルゴナとして生まれ変わり、魔王となる。
その後、宇宙に追放されていた異魔神の精神をこの世に呼びもどし新生魔王軍を結成。異魔神に仕え暗躍する。
その後、終盤でアルス一行と交戦し、一行を冥界に引きずり込んで追い詰めるが、駆けつけてきたタオ導師と一万二千年振りの邂逅を果たす。タオと戦って深刻なダメージを負った際に一緒に融合した部下を切り離して分離し、死なせた部下を蘇らせようとする。
しかし大蜘蛛から分離したために冥王の力を失っていたことに気づかず、タオを仲間に引き込むフリをして不意打ちにしようとするも見抜かれて引導を渡された。
能力など
冥界の大蜘蛛から与えられた力により、様々な幻術を扱う。
その中でも特筆すべきなのが死者をゾンビとして再生させる能力で、ゴルゴナが使うそれは、意志も痛覚も持たぬ完全なゾンビとして使役する事ができるにも関わらず、あえて意志や痛覚を残した不完全な状態でゾンビにする。
ゴルゴナいわく、のた打ち回るほどの苦痛を味わうことによってより力が増幅されるということらしく、カーメン城にて差し向けたバラモスゾンビもまた、皮膚をあえて作らぬことでむき出しの肉に空気が触れただけで激痛が走るという地獄の責め苦のような状態で蘇らされ、ゴルゴナの思惑通り苦痛にのたうちまわりながら暴れまわった。
ゴルゴナによってゾンビとして復活した生物は常に死の苦痛に苦しみ続けながら戦わされる事となるが、ゾンビであるため攻撃され身体を破壊されても死ねない。更に肉片から別種のゾンビモンスターが誕生してしまうという厄介な特質をもっており、唯一の対抗手段である「聖なる力」を行使できる状況下でない限り、延々と地獄絵図が続くことになる。
元がモンスター相手とはいえ、この残忍かつ卑劣なやり口にアルスは激怒している。