「どうも、こんちはプリキュアのお嬢ちゃん。悪いけどさ、消えてくんない?」
cv:龍田直樹
概要
第22話から登場する魔人。その正体は終わりなき混沌・デウスマストに仕える配下のひとりである。
ナシマホウ界にある砂漠の遺跡に安置されていたランプの中に封印され永い眠りについていたが、そのランプが壊れた(中から壊した?)ことで外界へと飛び出してきた。
丸々と太った赤い肌の巨漢で、頭には一対の角がある。下半身は「ランプの魔人」のように煙状になっており、体は常に宙に浮いているが、両足はちゃんとあるため、下半身の形を自在に変えることが出来る、或いは雲のような乗り物に乗っていると思われる。
闇の魔法つかいの構成員と同様ナシマホウ界と魔法界を自由に瞬間移動することができる能力を持つが、一般の魔法や闇の魔法とは異なり、呪文の詠唱を必要とせず指を鳴らすだけで任意に発動させることができる。
魔法とよく似た力「ムホー」を使い、魔物「ドンヨクバール」を生み出す。
性格
生まれ付き強大な力を行使できるため、非常に面倒臭がりな性格をしており、自身から積極的に表舞台で活動する事は滅多にない。
作中ではヤモーの復讐心を利用していたが、彼がプリキュアを倒した後にはヤモーを自身の眷属にするつもりだった。しかも、主からの仕事をヤモーに押し付けるつもりでいたらしい。
長期戦も面倒だからと好まず、自分が生み出したドンヨクバールが倒されると潔く撤退したりしている。ただし、相手の力量は把握しており、キュアフェリーチェの動きを甘いと一蹴し、ドンヨクバールの攻撃で圧倒した。
30話で同じ幹部のシャーキンスとベニーギョの復活に伴い、未だに使命を果たせていない事や二人にせかされた事もあって流石に少し焦り始め始めたらしく、本腰を入れて本格的にプリキュアたちを排除する為に行動を開始する。
謎めいた言動・行動
下記のセリフから太古から存在していることや、強大な力を有していることが示唆されている。
「随分景色、変わったな」
自分が眠っていた砂漠のド真ん中に近代的な都市ができているのを見て(モデルはドバイのようだ)、ラブーはナシマホウ界の変化に驚く様子を見せている。ナシマホウ界の昔の様子に馴染みがあるならば、ドクロクシーよりも古くから存在していることは間違いないと思われる。
なお、魔法の水晶はラブーが行動を開始したのとほぼ同時に「地に降り立ちし災いは、世界を破壊と混沌に導く」と不穏な予言を発している。
「ん〜? こいつはまだ健在かい」
「だが、ヤツはお留守のようだねぇ」
魔法界の魔法樹については昔から知っているような発言をしており、魔法樹にいる「何者か」の存在を示唆する意味深なセリフを口ずさんでいる。
「プリキュアって、何だ?」
「あの強さ、只者じゃないねぇ。さて、どうするか」
魔法界の住人は誰もがプリキュアの伝説を知っており闇の魔法つかい達も例外ではなかったのに、ラブーはプリキュアの名前さえ聞いたこともなかった。
ヤモーの観察を通じてプリキュアの存在とその強さを知り、何らかの対抗策の必要性を感じているようだ。
本編での行動
第23話で初登場。ヤモーに声だけで接触して、自分がお前に力を与えて復活させてやったと明かしたが、自身が何者かは一切語らず、その力を好きに使えばいいとプリキュアへの復讐をけしかけている。
第26話をもってヤモーが倒されたため、第27話では自らプリキュアの前に赴き、三人をドンヨクバールで圧倒した。その際は自らの素性を語ると同時に、目的も明かしている。
第30話ではついに戦闘に介入し、フェリーチェのキックを片腕で受け止め、ミラクルとマジカルの必殺技を相殺するなど戦闘能力の高さを伺わせた。
余談
名前の由来は「アラブ(Arab)」と「タブー(禁忌=Taboo)」を掛け合わせていると推測される。
これまでの試練用のエネミーや劇場版を除いて、プリキュアシリーズとしては初となる完全な第三勢力に所属する敵キャラとなった(主を裏切る形で第三勢力となったケースならば前例がある)。
中の人について
担当声優の龍田直樹氏はプリキュアシリーズ初出演。数多くのアニメなどで人外キャラを演じていた氏にとってお得意のキャラといえるだろう。