概要
「クレージー映画」とは、
コミックバンド「クレージーキャッツ」、もしくははそのメンバーの1人である植木等が主役となった、
東宝と渡辺プロダクションの共同により制作された喜劇映画の総称であり、シリーズ名である。
植木等主演による第1作目「ニッポン無責任時代」から制作が開始された。
大きく分けて「無責任シリーズ」、「日本一シリーズ」、「クレージー作戦シリーズ」、「クレージー時代劇」の四つのシリーズとなっている。
東宝昭和の爆笑喜劇DVDマガジン|講談社/Twitterのツイートより
なお、大映、松竹、東映でも「クレージーキャッツ」主演による喜劇映画は制作されているが、それらは「クレージー映画」とは呼ばれていない。
また、東宝制作によるものでも、「クレージー映画」扱いとはなっていない作品もある。
シリーズ解説
無責任シリーズ
「クレージーキャッツ」のメンバーである「植木等」が主役であるシリーズ。
「正体不明の無責任男」が、会社の中でとんとん拍子に出世していく物語。
「クレージー映画」第1作目となる、
「平 均(たいら ひとし)」が主役である「ニッポン無責任時代」が、「クレージー映画」の中でも一番有名な作品となっており、
「クレージー映画」の代名詞ともなっているほどに有名なシリーズであるのだが、
実は、「源 等(みなもと ひとし)」が主役となる「ニッポン無責任」との、
二作品のみのシリーズである。
日本一シリーズ
「無責任シリーズ」と同じく、「植木等」主演によるシリーズ。
「無責任シリーズ」とは異なり、植木等が演じるキャラクターは作品によって変化していき、また作品の内容も異なっている。
主役の名前はすべて「日本一」になぞらえたネーミングとなっている。
クレージー作戦シリーズ
「クレージーキャッツ」のメンバー全員が登場し、7人が協力して作戦を展開していく物語。
クレージー時代劇
「太閤記」や「次郎長物語」がモチーフとなっている時代劇ものであるが、四作品しか制作されていない。
これらの他にも、傍系作品扱いとなっているものも多数存在する。