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ラブーの編集履歴

2016-09-07 10:00:20 バージョン

ラブー

らぶー

ラブーとは、『魔法つかいプリキュア!』に登場する敵キャラクターである。

「どうも、こんちはプリキュアのお嬢ちゃん。悪いけどさ、消えてくんない?」

cv:龍田直樹


概要

第22話から登場する魔人。その正体は終わりなき混沌デウスマストに仕える配下のひとりである。

ナシマホウ界にある砂漠の遺跡に安置されていたランプの中に封印され永い眠りについていたが、そのランプが壊れた(中から壊した?)ことで外界へと飛び出してきた。


丸々と太った赤い肌の巨漢で、頭には一対の角がある。下半身は「ランプの魔人」のように煙状になっており、体は常に宙に浮いているが、両足はちゃんとあるため、下半身の形を自在に変えることが出来る、あるいは雲のような乗り物に乗っていると思われる。


「ムホー」と呼ばれる超常の力が生来的に備わっており、宇宙の法則を無視してあらゆるエネルギーを自在に操ることができる。ムホーは魔法のような呪文の詠唱や発動具の杖は一切不要でただ指を鳴らすだけで使える。そして、ムホーの力を使って混沌の怪物ドンヨクバールを生み出せる。

これらはラブーだけでなくデウスマストの眷属に共通する力である。


デウスマストの眷属に与えられた使命は、デウスマストが地上に降臨するまでの間に、脅威となる可能性の芽を潰すこと。

ラブーは元々はプリキュアの存在を知らなかったが、その存在を知った後は排除対象と認定。プリキュアの新たな敵となった。


戦闘時は周囲を暗雲で覆う。この雲は物理的な手段でくぐり抜けることができない障壁として機能しており、外部から戦場への干渉ができないようにすると同時に内部のものを逃さないようにするための結界である。ただし、リンクルストーン・エメラルドの力を持つ花海ことは/キュアフェリーチェのみはこの結界を出入りできる。ことはと手をつなぐことで他の人も一緒に出入り可能。


本編での行動

第22話で初登場。

この時はデウスマストの存在は視聴者向けにも一切語られておらず、完全な謎の第三勢力という扱いだった。


ナシマホウ界で復活したラブーだが、自分が眠っていた砂漠のド真ん中に近代的な都市ができているのを見て(モデルはドバイのようだ)、ラブーはナシマホウ界の変化に感心する様子を見せている。

その後に魔法界へ向かい、魔法学校が建っている大樹が健在かどうかを確認。この時「だが、ヤツはお留守のようだねぇ」と意味深なセリフを口ずさんでいる。

そして、大樹の麓に打ち捨てられていたヤモーの尻尾のカケラを見つけ、そこから元の肉体と記憶を再生させ、彼にプリキュアへの復讐の機会を与えた。


ヤモーに声だけで接触して、自分がお前に力を与えて復活させてやったと明かしたが、自身が何者かは一切語らず、その力を好きに使えばいいとプリキュアへの復讐をけしかけている。


第26話をもってヤモーが倒されたため、第27話からは自らプリキュアの前に赴き、三人をドンヨクバールで圧倒した。その際は自らの素性を語ると同時に、目的も明かしている。

闇の魔法つかいとは違って自ら戦闘に直接介入することもある。なぜなら、今まで闇の魔法つかいを浄化してきた金魔法や花魔法はラブーには傷一つ与えられないからである(ドンヨクバールの浄化はできる)。

ラブーがムホーで生み出す衝撃波は金魔法でようやく打ち消せるという致命的なパワーを持つ危険なものである。純粋な肉体戦闘もこなし、第30話ではフェリーチェのキックを片腕で受け止めて圧倒的な実力差を見せつけた。

しかし性格上あまりやる気を見せないため、戦闘に介入してもそこまで本気でプリキュアたちを倒しにかからない。この油断がプリキュアたちの命脈をつなぐことになった。


性格

かなりの面倒臭がりで、自身から積極的に表舞台で活動する事は滅多にない。

せっかく万能の力であるムホーが使えるのに、むしろこのムホーを使うこと自体を面倒くさがっている。ラブーにとってムホーは手足を動かすのと同じくらい当たり前に使えるもので体力の消耗もない。だからこそ「近所のコンビニまでいくのが面倒」というような日常的感覚なのだろう。


ヤモーを復活させたのも、ヤモーの尻尾の欠片に残された闇の力に興味を持ち、こいつを再生させれば自分の代わりに働く良い手駒に使えるかもとみなしたからである。ただし、その思惑はヤモーには悟られないようにしていた。

ヤモーがプリキュアを倒そうとしているのはラブーにとっても都合が良いものであり、とりあえずはヤモーのやりたいようにさせていたわけだ。

もちろん、ヤモーがプリキュアを倒した後は自分の手下として支配するつもりだった。


そのヤモーが浄化されてからは、プリキュア討伐のために仕方なく自ら出撃するようになる。;

しかし、基本的にプリキュアよりも圧倒的に強いので、ラブー側は全く緊張感を持てない。

ドンヨクバールが倒されて撤退する時も余裕の表情であり、自分が負けたなんて思っていない。これは「本気になればどうせいつでも倒せるから」という慢心ゆえである。

つまり、ラブーは基本的にプリキュアを舐めてかかっているのだ。人間たちが使う魔法がムホーにかなうわけがないと頭から信じ込んでおり、伝説の魔法つかいであるプリキュア相手でもそれは変わらない。


一方、プリキュア側はラブーとの戦いでは常にギリギリまで追い詰められていたため、闇の魔法つかいとの戦いの時とは比較にならないくらいに緊張感が高い戦闘シーンばかりだった。

緊張感の維持のためか、ラブーとの戦いでトパーズスタイルになったことはない。


最終形態

本腰を入れてプリキュアたちの始末を行うことを決意したラブーが全ての力を解放した姿。


腹部に6つの奇妙な模様が浮かび、目は瞳の無い赤い目に変わっている。

体付きや角は更に巨大化。大きさはちょうど、プリキュアの全身を手で掴めるくらいである。

巨大化に伴いかなりの筋肉質になっているが、どうもムホーの力で腹の脂肪を全身に回して筋肉に見せかけているだけらしく、気を抜くと肉が腹に逆流していつもの肥満体型に戻ってしまう。もっとも、肥満体型に戻ってもパワーやスピードが変わることはない。外見だけ筋肉質に見せているのは単にラブーの見栄のようだ。

なお、下半身は雲のような乗り物(?)で隠れて見えない鉄壁スカート構造なため、巨大化してもカメラアングルの不自然さはなかった。


戦闘能力も格段に上がっており、魔法による全ての攻撃を無力化する程の高い身体能力のほか、頭突きや腕の一振りだけで周囲のもの周囲を吹き飛ばす程の力を持つ(それでも本人曰くほんの小手調べ程度の力だったらしい)。

というか、この「吹き飛ばす」力こそがラブーの戦闘能力の本質で、頭突きやパンチも衝撃風を起こすための動作であり、殴るためではない。プリキュアに対しても最後まで直接触れることはなかった。

ラブーは雲に乗って空を飛んでいる姿から見ても、風の属性の魔人なのかも知れない。

本作のプリキュアたちは物理つかいプリキュアと揶揄されるくらいに近接戦型だが、ラブーに近づこうとすると腕で振り払う動作で暴風が起こり弾き飛ばされる。プリキュア側からすれば相性はすこぶる悪い。そして面倒臭がりのラブーらしい戦闘スタイルでもある。

なお、攻撃動作としては相撲力士をモチーフとしているようで、四股を踏んで足元から衝撃風を起こしたりもしていた。


末路

「今日はちょっと、張り切っていくからねぇ~」


30話でラブーの同胞であるシャーキンスベニーギョの意識体が復活。プリキュアを排除対象に認定したのに未だ倒せてないことを説教されたため、2人に自分の実力を見せつけるべくいつもよりも積極的に戦闘に介入した。

しかし、ボロボロになりながらも必死にドンヨクバールを浄化したキュアミラクルの迫力にただならぬものを感じて、ラブーはいつものような余裕の表情を見せずに逃げ帰るように撤退してしまった。

しかしラブーはあまりにプリキュアを見下しすぎていたため、自分が感じたただならぬものが恐怖だとはまだ自覚することもなかった…


一方、この時の戦闘を見守っていたシャーキンスとベニーギョの意識体は、ラブーの無様な撤退の様子にさらなる不信をあからさまにする。

このままでは役立たずのレッテルを貼られるかもと流石に焦り始めたラブーは、面倒でも次でプリキュアを倒し切ると決意する。


31話でみらい達がカタツムリニアでナシマホウ界へ帰る途中にラブーは客車を脱線させる。

客車が取り残されば場所は、魔法界とナシマホウ界の間にある「はざまの世界」。生身の人間では脱出不可能な逃げ場のないこの世界で、ラブーはプリキュアたちを倒すべく上述の最終形態になって襲い掛かる。


「さーて、そろそろ本気出しちゃおうかなー」


プリキュアたちは最大限の力でラブーに立ち向かうが、ラブーの風の力に阻まれて近づくこともできない。銀魔法で状況を打破しようとするが、それも全て打ち破られた。

そしてラブーはその圧倒的優位にやはり慢心し、プリキュアたちに止めを刺そうとせずにいたぶり、からかうばかりでなかなか止めを刺そうとしない。

そうやってじわじわと傷めつけながら遊び続けていたが、ちょっと力加減を間違えてプリキュアたち3人を遠くへ吹き飛ばしてしまい、3人は散り散りになった。

ラブーは一人一人探しに行かなくちゃいけないと面倒くさそうだったが、当のプリキュアたちはその圧倒的な実力差にほぼ絶望に沈みかけていた。


「ふん、安心しなお嬢ちゃん。 今、トドメを指して仲間のところに、行かせてやるよ!」


まずはミラクルを見つけたラブーは、もうこれ以上遊んでも面倒だからさっさと止めをさそうと腕を振り被る。

だがこの時、ミラクルは一人になってしまったことで、だからこそまたみんなと一緒に帰らなくてはいけないという決意と覚悟が揺るぎないものともなっていた。それは離れた場所にいるマジカルやフェリーチェも同じ。3人の共通する思いの高まりをレインボーキャリッジが受け止めた時、マジカルとフェリーチェは不思議な力でミラクルの元へと転移する。

そしてキャリッジは古えの伝説にはない新たな力・アレキサンドライトスタイルを生み出した。


「ふん、それで? 魔法なんざオレのムホーでぇぇぇぇぇぇッ!」


ラブーはそれでもプリキュアたちを舐めてかかり、プリキュアの魔法など打ち消してみせると自信満々だったが、その直後に虹色魔法『プリキュア・エクストリーム・レインボー』の直撃を受ける。ラブーがその力の大きさに初めて驚愕の声をあげたと同時に、光に飲み込まれ消滅した。


プリキュアの敵幹部は敗北を重ねる中で屈辱にまみれ最後は本気になって散っていくというタイプが多いが、ラブーは敗北を重ねても「本気になれば勝てる」と思い込んで最後までプリキュアを見下し続け、自分の身に何か起こったかもはっきり理解できないまま消えていった。

最終形態になってさえ、気持ち的な部分で全力で戦おうとするシーンは1秒たりともなく、どこか気が抜けていた。その慢心ぶりは徹底していたと言え、それこそがラブーの最大の敗因といっていいだろう。


なお、ラブーはヤモー復活編の暗躍時代を含めると登場回数は8話もあるが、プリキュアと戦うために出撃したのはわずか4話のみしかない(27話、28話、30話、31話)

同じく出撃回数が4回で退場した歴代の敵に、『Yes!プリキュア5GoGo!』に登場した敵勢力「エターナル」のイソーギンとヤドカーンがいる。


余談

名前の由来は「アラブ(Arab)」と「タブー(禁忌=Taboo)」を掛け合わせていると推測される。


これまでの試練用のエネミーや劇場版を除いて、プリキュアシリーズとしては初となる完全な第三勢力に所属する敵キャラとなった(を裏切る形で第三勢力となったケースならば前例がある)。


中の人について

担当声優の龍田直樹氏はプリキュアシリーズ初出演。数多くのアニメなどで人外キャラを演じていた氏にとってお得意のキャラといえるだろう。


関連タグ

魔法つかいプリキュア!


ガマオベールナマケルダ…面倒臭がりな敵繋がり。

グーラアカオーニバスドラ…巨漢の敵繋がり。

シャドウ ムシバーン トイマジン クラリネット…第三者の敵繋がり。ただし、これらは劇場版の敵キャラ。

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