「オーブ。お前は希望の光か、それとも底知れぬ闇…かな?」
「お前の吹くメロディーよりもっと良い音色を聞かせてやる! 魔王獣の雄叫びを!!」
演/青柳尊哉
概要
なお、公式HPなどで用いられている正式な表記は「ジャグラス ジャグラー」(点(・)ではなく、間にスペースが入る)。
オーブ=ガイとは面識があり、浅からぬ因縁のある人物らしい。
格闘の技術もガイと互角以上で、刀のような武器も所持している。
また、理由は不明だがガイが吹き鳴らすオーブニカの音色を酷く嫌っており、聞いただけで頭痛を起こしてしまう(ただしこの症状はジャグラーに限ったものではない様で、単純な好き嫌いではない様子)。
スマートなスーツを着用し、身のこなしや話し方も優雅で、夢野ナオミを初対面でいきなり口説き落としにかかるなど、第一印象はどこか気障で飄々とした雰囲気の青年だが、反面、目には狂気を宿しており、オーブと魔王獣たちとの戦いの裏で暗躍し、ガイの変身アイテムである『オーブリング』と酷似した『ダークリング』と『ウルトラフュージョンカード』に酷似した『怪獣カード』を使い、かつてウルトラ戦士たちの手によって封印された魔王獣たちの復活を目論んでいる。
計画を邪魔しようとする者はたとえ人間であっても容赦せず、マガグランドキングを復活させようとしていたところを目撃したナオミを始末しようとしたこともあった。
一方で、マガパンドンとオーブの戦いを見物していた際、熱波を防ぐために日傘とサングラスでばっちり防暑対策をしていると茶目っ気あるシーンを見せたこともある。
目的
これですべての魔王獣は揃った。残るは……“黒き王”の力のみ…」
第1話の時点から、倒された魔王獣をカード化して入手する描写があったことや、第3話で「最後の1枚もこの調子で頼むぜ、オーブ」と発言していたことから、ジャグラーは魔王獣を復活させて破壊活動を行わせることを目的としているわけではなく、オーブに魔王獣を倒してもらうことでその力を手に入れ、それを何か別の目的ために使おうとしているらしいことが窺えた。
さらに、第4話では魔王獣だけでなく、それよりもさらに強大な存在である“黒き王”の力をも欲しているらしいことが明らかとなった。
すべての魔王獣の力を手に入れた後は、“黒き王”を復活させるべく、惑星侵略連合とも接触。惑星侵略連合の円盤に出入りし、怪獣カードでポーカーに類似したゲーム(カードの属性や「キングと付いている怪獣」の様に名前で役を作る)に興じていた。
一応、メンバーに対しては敬語で接しているが、連合の侵略方法を小馬鹿にするような発言をしたり、刀と銃を向け合うなど信頼関係の様なものは皆無であり、連合側からも後述の前歴から寝首をかかれることを懸念されている。
10話にて真の目的は黒き王そのものではなく、その力を用いて大魔王獣マガオロチを復活させる事だと判明、終盤でノストラとナグスを殺害することで連合の手に渡っていた魔王獣のカードとウルトラマンベリアルのウルトラフュージョンカードを奪い取り、マガオロチ復活に向けて本格的に動き出すことになる。
謎
ウルトラマンオーブのアイテムであるオーブリングに酷似したダークリングやそれと組み合わせて使用する怪獣カードを所持しているが、これらの出所は不明。
6話にてメトロン星人タルデの口から「かつて光の勢力に属していた」ことが明かされており、さらに第8話でナオミが見た夢では自身を助けたのがジャグラーかと思ったらガイだったという2人が同一の存在であるかのような描写があり、過去作の似た事例も相まってますます謎が深まる。
魔人態
ジャグラーの本来の姿。OP映像および第1話のあるシーンにてその存在が示唆されていたが、10話終盤にてようやくその姿を現した。
詳細はこちらを参照。
余談
- ジャグラーを発案したのはシリーズ構成と脚本を担当する中野貴雄氏。ガイのコンセプトが“風来坊”であったことから、「風来坊には好敵手がつきもの」ということで設定されたキャラクターらしい。
- また、中野氏のツイートによると、最初は単に「ジャグラー」という名前になるはずだったが、これでは版権を取るのが難しいだろうという判断から「ジャグラス」という名前に変更され、最終的に「結局もういいよ面倒臭いジャグラーで!という話になって『ジャグラス・ジャグラー』という『マジョリカ・マジョルカ』みたいな名前になっちゃった」とのこと。