アイヌ(のちの北海道)出身、武術が得意で自然とエコが大好きな女の子。
概要
シリーズ全てに登場する北限の地「アイヌモシリ」(アイヌ民族の里)の巫女で、大自然と意思を疎通できる不思議な力を持つ少女。
世界に広がるウェンカムイ(悪神)の気配を感じ、その禍々しい気の原因を探り、正すことを使命として本州へと旅立つ。
どこまでも純真で穢れることのない清い心を持ち、大自然のためにその身を捧げることをも厭わないほどに自然を深く愛している。事実、『真サム』にて荒れ果てた自然を復活させるためにその身を捧げ、若くしてこの世を去ってしまった。(※1)
※1.
なお『真サム』はサムスピシリーズ2作目に該当するが、
以後の作品が時系列や歴史の分岐違いで続くため、結果的には全シリーズ皆勤で出場している。
理由は後述。
CV担当
元の声質がキングやシャルロットに近い為、「かなり無理をしている」らしい。
戦闘スタイル
宝刀・チチウシという短刀とママハハとの連携を武器に戦う、素早い動きとトリッキーな動きを持ち味とするキャラ。必殺技によっては腰布も武器として振るう。
シリーズを通じて空中戦でのポテンシャルが高く、ほぼ唯一空中での特殊技(必殺技に該当しない技)を持つ。同時にリーチの短さがネックとなっており、いかにうまく立ち回っていけるかが操作のポイントとなっている。
出場するたびに強さのランクが激しく変動したが、最終的にはどうにか中堅レベルには収まった。
紫ナコルル
初代および『真』では、2Pカラー(紫)のナコルルが1Pカラーに対して勝利画面の表情が異なるなど一部グラフィックに違いがある。そのグラフィックの雰囲気が清楚なナコルルのイメージとうって変わって妖艶な雰囲気を持っていたため、ファンからは「紫ナコルル」などと呼ばれて親しまれた。
『真』まではグラフィック以外に違いはないが、『斬紅郎無双剣』以降に修羅・羅刹システムが導入されたのに伴い、紫ナコルルは羅刹として明確に区別化された。修羅のナコルルがママハハを連れているのに対して、羅刹ナコルルはシクルゥを連れている。
その人気の最大の要因が、性格が180度ぐらいに豹変してドSになっていること。修羅と羅刹での違いはキャラ性能だけのはずなのだが、スタッフの暴走が引鉄となって、やたらと台詞がSっ気たっぷりに変更される仕様が付加される。
この結果、「こっちの方がいい」やら「むしろこれがナコルルの本性だろJK」とまで言わしめる紳士たちを量産することになった。
その後、アドベンチャーゲーム『ナコルル〜あのひとからのおくりもの〜』ではレラが登場し、さらに『零』でレラが使用キャラクターとなって羅刹ナコルルの技や性能を引き継いだ。これにより、2Pキャラクターであった紫ナコルルは、紆余曲折を経て最終的には名を付けられた別人物という扱いになった。ただし、レラはナコルル自身のもう一つの姿であるため、彼女もまたナコルルには違いない。
・・・・・・・が、紳士たちはこれで満足しなかった。
原因はレラの性格がクールビューティーだったため。
そんなに罵られたいのか、この紳士どもめ!
結果、レラがいるにも拘らず『天下一剣客伝』(剣サム)にて隠しキャラとして復活。
レラとスタッフの苦労は一体……。
格ゲー界・不動のアイドル
春麗・不知火舞・モリガンと並ぶ格ゲー界・不動の人気女性キャラの一人。
清楚系の美少女の登場は、業界に衝撃を与え、格ゲーヒロインの萌えキャラ化の先駆けとも言える。
それまでお姉様キャラが主流だった女性キャラ枠に「清楚・純真・若年ヒロイン」という枠を築いたことで、それまでさして格ゲーに興味のなかった正統派ヒロイン好きなゲーマーたちの心を鷲掴みにした。
今でこそサムスピの開発自体が止まったために日本での知名度は薄らいでいるが、格ゲー界全体で見回せば今なおトップクラスの人気を維持している。
それゆえに、格ゲー女性キャラに関する総合人気投票では、春麗共々『殿堂入り』という名誉の出場停止処分となっている。
その勢いはゲーム内に留まらず、三鷹市の水道局のポスターキャラに起用されたことも。
SNK主催の青少年健全育成を目的とする非営利団体『テリー&ナコルルクラブ』の顔でもあり、もはやSNKの女性キャラ筆頭といっても過言ではない扱いを受けている。
そのため、『真サム』で彼女が亡くなった際には大騒ぎとなり、スタッフはやむなくナコルルを出演させるための方法に四苦八苦する羽目になったとも。一説には、これがサムスピシリーズの時系列をややこしくさせた原因の一端と言われている。
なお、格ゲー女性キャラのフィギュア化進出もナコルルが第一号。
原作以外でも多数出演しており、時代が違うという理由から他のサムスピキャラが出れないKOFシリーズにも出演。カプコンとの合作である『CVS』シリーズや『SVC』シリーズにもサムスピ枠の代表の一人として参戦している。
QKOFでもプレイヤーキャラとして参戦し、後のシリーズでは背景やストライカーとして出ている。
またSNKプレイモアの公式ギャルゲー『Days of Memories』にも4回も出演しており、うち3度に渡って攻略対象ヒロインとして設定される優遇ぶり。
pixivでは
元々が死亡上等の武器格闘ゆえ、R-18やR-18Gイラストが多い。
それらを除外してイラストを閲覧する際は、「-R-18」や「-R-18G」を加えた検索(マイナス(-)検索)をすると良い。
余談
1994年に三鷹市水道局のポスターにナコルルが採用された事がある。
KOFXIVでサムスピ初の参戦キャラとして選ばれる(ただし、それ以前にもゲームボーイ版KOF95にてゲスト参戦していた事がある)。