概要
吸血鬼のプレインズウォーカー、ソリン・マルコフが造り出した天使。
彼女を創造するにあたってソリンは「プレインズウォーカーとして大切な何か」を代償としており、そのためアヴァシンは天使の中でもひときわ強大な力を持つ。
彼女はイニストラードという次元の天使である。この次元において、数世紀前に人間と吸血鬼をはじめとする闇の生物とのバランスが崩れ、闇の側が優勢を握るという事態が起きる。
吸血鬼が盛んに人間を餌食とするあまり、人間が滅ぶ危険が生じた。もし人間が滅べば、人を食料とする吸血鬼も滅ぶことになる。
そこでソリンは人間側の守護者としての天使アヴァシンと彼女が率いる宗教を作り出した。
アヴァシンは部下の天使たちと吸血鬼たちに挑み、狼男やグールといった他の闇の軍勢も退けた。
こうして人間側は持ち直し、彼女をあがめる「アヴァシンの教会」も隆盛することになる。
だがイニストラードでも強大な力を持つデーモン、グリセルブランドを捕らえ幽閉のオベリスク・獄庫に封印する際、敵の策略のよって共に獄庫の中に閉じ込められてしまう。
これがアヴァシン失踪の秘密であり、この事実は教会の崩壊を恐れる月皇ミケウスら一部の司祭によって秘密にされる。
これによって闇の軍勢が再び隆盛。人間たちは再び窮地に陥る。
だがグリセルブランドの命を狙うリリアナから仲間の命を盾に脅されたサリアの手によって獄庫は破壊される。
これによってアヴァシンは帰還。彼女の天使たちは再び姿を顕し、教区の護法や僧侶たちの祝福、大魔導士たちの神聖魔法は力を取り戻し、狼男たちは獣性と人間性を統合された高貴なるクリーチャーであるウルフィーへと変身させた。
イニストラードに再び種族の均衡が戻ったのだった。
・・・しかしあるとき、彼女を奇妙な感覚が襲う。
これにより「人間は浄化すべき」という狂気に支配された彼女は配下の天使に村を焼き払わせ始める。
これによりイニストラードは一変した。天使は人々を襲い、狼男は再び暴れだし、悪魔は暗躍する。
イニストラードにとって危険な存在となった彼女は再び合間見えたソリンの手によって苦渋の末、破壊される。
彼女の創造主の手によって・・・
カード
イニストラード・ブロックの重要キャラクターであり、彼女をカード化したものは三種類存在している。
希望の天使アヴァシン (5)(白)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使
飛行、警戒、破壊不能
あなたがコントロールする他のパーマネントは破壊不能を持つ。
8/8
飛行でブロックされにくく、自身を含む自分のパーマネントすべてに破壊不能を持たせる。8マナと重いがひとたび召還されるとフィニッシャーとして活躍できる。
・・・のだが使用率はあまりよろしくない。
これ自体は弱くはない、しかしマナコストが大きい都合上、一度墓地に送ってからよみがえらせる呪文をしようして踏み倒すリアニメイト戦術のデッキになるのだが、当時のスタンダードではライフ+ハンドのアイツとか雑魚殲滅+味方強化を同時にこなすあの方のほうが優先されてしまうことに…
ストーリーで勝ってスタン採用率で負けることになる。
- 基本セット2015
守護天使アヴァシン (2)(白)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使
飛行、警戒
(1)(白):他のクリーチャー1体を対象とする。このターン、あなたが選んだ色1色を持つ発生源がそれに与えるすべてのダメージを軽減する。
(5)(白)(白):プレイヤー1人を対象とする。このターン、あなたが選んだ色1色を持つ発生源がそれに与えるすべてのダメージを軽減する。
5/4
基本セット2015の新ヴァージョン。
マナコストは大幅に軽くなったものの、自身にはクリーチャー破壊に対して耐性がない。こちらも決め手足らずで見せ場がなく終わった
- イニストラードを覆う影
[表]大天使アヴァシン (3)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 天使
瞬速
飛行、警戒
大天使アヴァシンが戦場に出たとき、ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは破壊不能を得る。
あなたがコントロールする天使でないクリーチャーが1体死亡したとき、次のアップキープの開始時に、大天使アヴァシンを変身させる。
4/4
[裏]浄化の天使、アヴァシン
〔赤〕 伝説のクリーチャー — 天使
飛行
このクリーチャーが浄化の天使、アヴァシンに変身したとき、これは他の各クリーチャーと各対戦相手にそれぞれ3点のダメージを与える。
6/5
変身持ちの両面カード。人間という種族そのものが腐っており、滅ぼすべき存在だという認識に呑まれた彼女をカード化したもの。表面(大天使)時は白だが、裏返すと部下の天使と共に人間の住居を焼く赤の天使と化す。
表は瞬速、つまり相手のターンにも出せる。これにより味方を全体除去呪文から守るもできるが、相手のターンの終わりに出して次ターンに即アタックといった奇襲もできる。
裏面は全体火力。自分のクリーチャーも巻き込むためデッキ構築に悩むものの、その制圧力の高さを買われ、様々なデッキで活躍した。
悪堕ちしたほうが活躍できるアヴァシン様とは一体・・・
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狂気の元凶(ネタバレ注意!!)