概要
一射につき『マグナム弾』と呼ばれる専用のEパックカートリッジを丸ごと一つ使用し(通常はEパック一つで複数回の射撃に使用する)、従来のビームラ・イフル4発分の威力を生み出す、ユニコーンガンダム専用のビーム・ライフル。
通常のビーム・ライフルと比べて高出力な事に加え、ビームが通った軌道にはビーム・サーベルと同質のエネルギーを持つ紫電が散る為、並みのモビルスーツなら直撃させずとも掠めただけで破壊でき、特にモビルアーマーや艦艇などといった大型の目標に対しても有効打となり得る。その為、従来のビームライフルと違い、放たれるビームも独自の光彩を放つ。
マグナム弾は本体に一度に装填できる一つのマガジンにつき5本連結されており、一射毎にボルトアクションライフルのように本体後部がスライドして空になったEパックの排出と次弾用のEパックの装弾が行われる。
銃身の下部にオプションを装着する事が可能となっており、リボルビング・ランチャーやハイパー・ビーム・ジャベリンなどのオプション装備を装着できる。
ほぼ同等の威力を持つメガ・バズーカ・ランチャー、ハイパー・メガ・ランチャーなどと比較して遥かに小型で軽量且つチャージ時間を必要としないが、威力がありすぎる故に乱戦時には周辺に被害が及ぶ可能性があるなど、取り回しが悪い。
また、一射毎に排莢と装弾を行う構造上、連射性は標準的なビームライフルに劣り、Eパックの携行本数も最大で15発分(マグナム本体にマガジン1本、ユニコーンガンダムのリアスカートに2本)までと、継戦能力に問題を残している。
ユニコーンガンダム本体の内蔵火器で射撃兵装はバルカンくらいしかなく、これの弾を切らすと射撃戦が困難になる。実戦ではこれを補うためにビームガトリングガンやハイパー・バズーカを使用する事も多かった他、フルアーマーユニコーンガンダムへの改修時にネェル・アーガマに搭載されていた様々な武装を大量に装備することでこのビームマグナムの継戦能力の低さを補っている。
マグナム本体にはメイングリップの他にフォアグリップが配されているが、ユニコーンガンダムはこれを片手で保持・連射可能。
他にビーム・マグナムを使用した例としてデルタプラスがシャンブロ撃破時にこれを使用したが、両腕で保持して発射したにも関わらず、射撃の反動で右腕が動作不良を起こしており、本装備がサイコフレームの高い剛性を前提とした装備である事を物語っている。
設定の変遷
当初はビームの出力調整が可能な兵器と言う設定であったが、便利過ぎる(出力の調整が出来ず強力すぎる事も含めての本兵装)とされ、本編のような過剰兵器となった。
実際に出力の任意調整が可能なビームライフルは、ユニコーンガンダムの27年後に開発されたガンダムF91のV.S.B.R.(ヴェスバー)が存在する。
また、SEはRX-78ガンダムのビームライフルのリメイク版とも言えるものになっており、
同じくジオングのもののリメイク版であるシナンジュのビームライフルと対になっている。